全国信用金庫大会

更新日:令和5年6月21日 総理の一日

 令和5年6月21日、岸田総理は、都内で開催された全国信用金庫大会に出席しました。

 総理は、挨拶で次のように述べました。

「御紹介にあずかりました、内閣総理大臣の岸田文雄です。本年も、本大会がかくも盛大に開催されますことを、心からお慶(よろこ)び申し上げますとともに、一言、御挨拶を申し上げさせていただきます。
 全国254の信用金庫の皆様におかれては、これまで、新型コロナの影響がある中、900万を数える会員に寄り添い、多くの事業者や地域住民の方々の資金繰りや事業継承を支え続けていただき、心から敬意を表し申し上げます。物価高騰の影響など、事業者を取り巻く環境は厳しい状況が続いていますが、地域で最も身近な存在として、資金繰りのほか、経営改善、事業再生の支援など、地域の皆様の実情に応じた一層の御支援をお願い申し上げる次第です。さて、岸田政権が掲げる新しい資本主義は、様々な社会課題を成長のエンジンへと転換し、官民連携して、力強い成長を実現することで、持続可能で、包摂的な経済・社会を創り上げていく包摂的なパッケージです。その重要な柱として、昨年11月、スタートアップ育成計画と資産所得倍増プランを策定し、実行しています。こうした政策展開もあって、30年ぶりとなる高い水準の賃上げ、企業部門に醸成されてきた高い投資意欲など、これまでの悪循環を断ち切る挑戦が確実に動き始めており、こうした前向きな動きを更に加速してまいります。 私は、日本経済の持続的成長、そして、日本が直面する様々な社会課題の解決を担う主役は、スタートアップであると考えております。 皆様におかれましても、創業支援を通じて地域におけるスタートアップの育成をサポートしていただくなど、一層の取組を御期待申し上げます。
 また、本年を資産所得倍増プラン元年として、NISA(非課税投資)の抜本的な拡充・恒久化や、iDeCo(個人型確定拠出年金)の制度改革など、貯蓄から投資へのシフトを着実に実行してまいります。是非、家計との接点を担う皆様方に、お力添えを頂きたいと思っております。先月開催されたG7広島サミットに向けては、自治体や観光・宿泊・交通といった様々な事業者の方々が、官民一体で受け入れ準備を進め、温かいおもてなしで迎えていただきました。
 また、夕食会などで用いた、食材の提供など、サミット開催に様々な形で御協力いただいた事業者には、新型コロナの影響を受ける中で、信用金庫を始め、地域の金融機関によって事業継続をしっかりと下支えされながら、地域の魅力向上に貢献していただいている方々もいらっしゃいました。信用金庫の皆様方におかれては、地域において、人と人とのつながりを起点としたサービスを提供する協同組織の金融機関として、引き続き、事業者の思いに耳を傾け、新たな成長分野への挑戦も含め、きめ細やかなサービスを提供することによって、地域や日本経済の発展に、より一層御貢献いただきますことを期待しております。
 結びになりますが、皆様の、今後のますますの御活躍・御発展を祈念するとともに、どうか、引き続き、皆様方のお力添えを賜りますよう、心よりお願い申し上げまして、私の挨拶とさせていただきます。本日は誠におめでとうございます。」

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