グローバル投資家とのラウンドテーブル

更新日:令和5年10月6日 総理の一日

 令和5年10月6日、岸田総理は、総理大臣官邸でグローバル投資家とのラウンドテーブルに出席しました。

 総理は、締めくくりの挨拶で次のように述べました。

「本日は、このラウンドテーブルに御参加いただき、そして御協力いただきましたことを心から感謝を申し上げます。今日出席いただきました、皆様方が保有・運用する資産、合計しますと、のべで3,300兆円を超えるということでありますが、こうして世界を代表するアセットオーナーや運用会社の皆様からジャパン・ウィークスの締めくくりとして、日本での資産運用について貴重な御意見を伺いました。心から感謝申し上げます。
 岸田政権は、官民の連携によって、社会課題を成長のエンジンに転換する、新しい資本主義を進めており、その重要な政策課題の一つが、貯蓄から投資へのシフトです。
 NISA(少額投資非課税制度)制度の抜本的拡充により、2,100兆円を超える家計金融資産の半分以上を占める預金・現金が投資に向かい、企業価値向上の恩恵が家計に還元され、更なる投資や消費につながるという好循環を実現してまいりたいと考えております。
 その実現のための鍵を握るのは、家計の資産を預かる資産運用業の改革です。国内外の優れた事業者や人材が日本に集まり、互いに競い合うことで、より良い商品やサービスが、家計を始めとする投資家に提供される環境を目指し、国内外からの資産運用業への新規参入を促進してまいります。
 このため、まずは、日本独自のビジネス慣行や参入障壁を是正し、バックオフィス業務のアウトソーシングを可能とする規制緩和を実施するとともに、意欲ある自治体と連携し、資産運用特区を創設し、ビジネス環境と生活環境を重点的に整備してまいりたいと考えています。
 こうした資産運用業の改革を、皆さんを始めとする世界の投資家のニーズに沿った形で更に進めていくために、資産運用フォーラムを開催することとし、そのための準備委員会を、年内に立ち上げます。こうした場を通じて、世界をリードする投資家の皆さんの御意見を届けていたただき、御意見を反映して、日本を魅力ある市場にしていきたいと考えております。
 この2週間のジャパン・ウィークスを通じて、国内外の皆様に、国際金融センターを目指す、日本の変革への決意を感じ取っていただけたと確信しています。既に、証券口座は大幅に増加し、国内では業界再編・新規参入の動きも出てきています。
 今後も改革を躊躇(ちゅうちょ)なく実行し、新しい日本を切り拓(ひら)いてまいります。皆様方におかれましても、日本の未来に向けた新たな投資を是非ともよろしくお願い申し上げます。重ねて皆様方の御協力に感謝を申し上げます。ありがとうございました。」

これまでの総理の一日