GX実行会議

更新日:令和5年11月28日 総理の一日

 令和5年11月28日、岸田総理は、総理大臣官邸で第9回GX(グリーン・トランスフォーメーション)実行会議を開催しました。

 会議では、我が国のグリーン・トランスフォーメーション実現に向けてについて議論が行われました。

 総理は、本日の議論を踏まえ、次のように述べました。

「本日は、GX投資促進策とCOP28(国連気候変動枠組条約第28回締約国会議)について、御議論いただきました。
 GX投資促進策については、民間企業のみでは投資判断が真に困難な事業を対象とする、産業競争力強化と排出削減の双方を実現する、規制や制度面での措置と一体的に講ずるなど、20兆円の支援策を展開していく際の基本原則を明確にいたしました。
 具体的な支援策としては、くらしGXなど国民生活に直結する分野や半導体、蓄電池などの戦略分野に加え、炭素の排出シェアが高く、しかも、産業の歴史を塗り替えるような生産方法の抜本的な転換が求められる鉄、化学といった分野にGX投資支援の枠組みを適用し、ものづくりにおける世界の脱炭素投資をリードすることを目指してまいります。
 COP28が、今週からUAE(アラブ首長国連邦)で開催されます。今回のCOPは、脱炭素と経済成長だけではなく、地政学的なエネルギー安全保障も加えた三つの挑戦をどのように突破していくか、各国の具体的なアプローチが問われるCOPになると考えております。
 こうした考え方に立って、日本は、G7広島サミットにおいて、カーボンニュートラルに向けた多様な道筋と技術の活用の合意に向けて尽力いたしました。また、その考え方に立ってアジア各国が協力し、共通の脱炭素市場を作っていくことを目指したアジアゼロエミッションコミュニティ構想を推進しています。
 今回のCOPでは、我が国のこうした様々なイニシアティブを説明し、世界全体の排出量の半分を占めるアジアの脱炭素化を視野に入れた我が国の貢献を発信したいと考えています。トランジションボンドについても世界初の国際認証を得ました。こうした仕組みを活用し、日本の金融力・技術力をフルに活用しアジアの脱炭素化に貢献してまいります。
 引き続き、委員各位の闊達(かったつ)な御議論をお願い申し上げます。ありがとうございました。」

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