国連ユニタール創設60周年及び国連ユニタール広島事務所設立20周年に関する岸田総理ビデオメッセージ

更新日:令和5年6月29日 総理の指示・談話など

 国連ユニタール創設60周年、そして、国連ユニタール広島事務所設立20周年、誠におめでとうございます。
 日本国内閣総理大臣の岸田文雄です。
 国連ユニタールは2003年、平和の願いを象徴する広島に、中国・四国地方唯一の国連機関事務所である広島事務所を開設されました。人々のたゆまぬ努力によって、美しい街として再建され、平和都市として生まれ変わったこの地に集うこと。これこそが、持続可能な開発や地球規模課題の解決に取り組む国々の研修生の心を動かし、世界の平和と繁栄に向けた協調と連帯の精神を育んでいるのだと考えます。
 本年は2030年までのSDGs(持続可能な開発目標)達成に向けた中間年ですが、新型コロナやロシアによるウクライナ侵略の影響により、その進捗には大幅な遅れが生じています。こうした中で、「人への投資」を通じた取組の加速化が求められています。20年間にわたって平和都市・広島で世界各地からの研修生を受け入れ、持続可能な開発に取り組むリーダーを育成されてきたユニタール広島事務所の活動に敬意を表します。
 今年5月に行われたG7広島サミットでは、世界のリーダーが広島で平和の誓いを共有し、平和と繁栄を守り抜く決意を世界に示すことができました。今、広島の役割と発信力はかつてなく大きくなっています。国連ユニタールがこれまで以上に強みを発揮し、世界各地で未来を切り拓(ひら)いていく方たちに多くの学びと成長をもたらしてくださることを期待しています。