日経リスキリングサミット 岸田総理ビデオメッセージ

更新日:令和5年9月1日 総理の指示・談話など

 内閣総理大臣の岸田文雄です。2回目となる日経リスキリングサミットが開催されることを、心からお祝い申し上げます。
 第1回のサミットに登壇させていただいてから、早1年が経過しました。本日御参加の皆様を始めとした、様々な方々の御尽力により、リスキリングの取組が、持続的な動きとなっていること、大変うれしく思います。
 私は、内閣総理大臣に就任して以来、社会課題を成長のエンジンに変えていくことによって、課題解決と成長の二兎(にと)を追う、新しい資本主義の実現を目指しています。
 中でも、力を入れてきたのは、その基盤となる人への投資です。
 20世紀に最適だった日本の雇用慣行と労働市場は、21世紀の頭脳競争時代では足かせとなりつつあります。世界全体で産業構造の大変動が始まりつつある中、個人の競争力やモチベーションを抜本的に高めていくことが不可欠です。
 このため、5年1兆円の人への投資の政策パッケージを活用した、新たな時代に合わせた学び直しを行うリスキリング、日本型の職務給の導入、成長分野への円滑な労働移動、この3つを三位一体の労働市場改革として進めていきます。
 世界が大きく変わりつつある中で、これは政府のやること、これは企業のやることという従来型の二分法では対応しきれなくなってきました。三位一体の労働市場改革は、日本の競争力を底上げするために、正にこれまでの二分法を乗り越え、取り組むべき改革です。政府も、大胆に政策を進めていきます。
 お集まりの企業、そして個人として参加されている皆様、共に、リスキリングによる成長に向けて、取り組んでいきましょう。
 結びになりますが、今回の日経リスキリングサミットが、官民を挙げた人への投資の起爆剤となること、そしてお集まりの皆様のますますの御健勝、御活躍を祈念し、私からの御挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。