内閣総理大臣談話

更新日:令和5年9月13日 総理の指示・談話など

令和5年9月13日
閣議決定

 私たちは、何十年に一度という難しい課題が次々と複合的に生じる、歴史の転換点ともいえる状況を迎えています。
 この難局に当たって私たちは、新たな時代にふさわしい、経済、社会、外交を創り上げていかなければなりません。そのための政策を更に力強く推進していく強い決意のもと、本日、内閣を改造いたしました。

 経済については、新型コロナを乗り越え、明るい兆しが見えています。これを持続的な成長につなげていくため、人への投資による構造的な賃上げを実現し、世界に伍(ご)していける投資促進策を打ち出します。また、足下の物価上昇に機動的に対応し、国民生活を守り抜きます。

 社会については、人口減少という国家的な問題に少子化対策とデジタル社会への変革を車の両輪として対応します。少子化トレンドを反転させるべく、こども・子育て政策を、スピード感をもって実行するとともに、デジタルの力を活用し、地域においてきめ細かい行政サービスが提供できるようデジタル行財政改革を進めます。

 外交については、安全保障環境が厳しさを増す中、国民の安全・安心と繁栄を確保し、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化するため、日米同盟を外交の基軸としつつ、G7、韓国や豪州等の同志国、さらにはグローバルサウスと呼ばれる諸国と協調し、国際社会をリードします。同時に、防衛力を抜本的に強化し、国民の命と平和な暮らしを断固として守り抜きます。

 国民の皆さんとの丁寧な対話を行い、「信頼と共感」を得られる政治を実現する、という政権の基本姿勢を堅持し、皆さんと力を合わせて、新しい時代を切り拓(ひら)いてまいります。国民の皆さんの御理解と御協力を改めてお願いいたします。