北朝鮮による弾道ミサイル発射事案についての会見

更新日:令和4年5月4日 総理の演説・記者会見など

(北朝鮮による弾道ミサイル発射事案への対応並びにイタリア及び英国との首脳会談において本件への対応を協議する考えの有無について)

 まず、おっしゃるように、本日、北朝鮮が日本海に向けて弾道ミサイルを発射しました。この事態を受けて、まず私の方から国民の皆さんに対する情報提供、安全確認などの指示を出しました。あわせて、私が不在中、臨時代理を務めている松野官房長官に対しまして連絡を取り、万全を期すよう指示を出したところです。北朝鮮は、今年に入ってからもICBM(大陸間弾道ミサイル)級のミサイルの発射など、高い頻度で、こうしたミサイルの発射を繰り返しています。こうした一連の北朝鮮の行動は、地域や国際社会の平和と安全・安定を脅かすものであり、これは断じて容認できません。安保理決議違反であり、強く非難するとともに、抗議を行ったところであります。引き続き、米国等ともしっかり連携しながら、国民の安全のために万全を期していきたいと思います。御質問は、「意図は」という話がありましたが、北朝鮮の意図について具体的に申し上げることはできませんが、あらゆる情報収集に我が国としましても万全を期しております。様々な情報を、今後ともしっかり収集しながら分析を行い、我が国の態勢を充実するために資するよう取り組んでいかなければいけない、こういったことではないかと思います。
 それから今後、イタリア、英国の首脳との会談が予定されていますが、当然のことながら、地域情勢について意見を交わします。その地域情勢の中には当然、インド太平洋、東アジアの地域情勢についても意見交換が行われることになるわけですので、その際に、東アジアの、この緊迫した情勢を理解いただくために、本日も北朝鮮が弾道ミサイルを発射した等、こうした現実についてしっかり示しながら、「自由で開かれたインド太平洋」を維持するためにも、また東アジアの安定のためにも連携していくことを訴えていくことが大事ではないかと思っています。そういった思いで首脳会談にも望んでいきたいと思っています。

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