日・カタール・ビジネス・レセプション岸田総理スピーチ

更新日:令和5年7月18日 総理の演説・記者会見など

 御列席の皆様、アッサラーム・アライクム。
 皆様におかれましては、日頃から日本とカタール両国の関係発展に御尽力いただいておりますことに、心から感謝を申し上げます。まず、昨年のFIFA(国際サッカー連盟)ワールドカップの成功に敬意を表します。多くの日本国民がカタールを訪問し、すばらしい大会運営とともにカタールという国のすばらしさを深く胸に刻んだことと思います。
 カタールはエネルギー安全保障上、日本が最も信頼するパートナーであり、世界のエネルギー市場の安定化において重要な国です。今日、カタールは世界最大級のLNG(液化天然ガス)輸出国になりますが、記念すべき第1号のLNG船は、1997年に日本に到着しました。そのとき以来、日本とカタールはLNGを通じた互恵関係を築くとともに、多くの日本企業がドーハメトロやハマド国際空港拡張のインフラ整備等において、カタールの発展に貢献してきました。私は本日、タミーム首長にお会いし、次の50年に向けた両国のパートナーシップを戦略的なレベルへ引き上げることで一致をいたしました。エネルギー分野を中心とした強固な関係を土台に、経済、防衛、安全保障、学術交流といった分野での協力を一層拡大し、半導体や電池等といった新たな先端技術分野での協力を推進していく考えです。
 現在、カタールでは約35社の日本企業が活動しており、日本政府として両国双方の投資促進のため積極的に後押しをしてまいります。本日、14名のCEO(最高経営責任者)級を含む日本企業の皆様に同行していただきましたが、これはカタールに対する期待の表れでもあります。来年3月からの、JAL(日本航空)によるドーハ羽田間の直行便の新規就航は、両国の人の交流を更に促進するために大きな一助となると考えております。
 カタール政府、そして企業関係者におかれては、日本の官民の力をカタールの経済発展の実現に向けて是非とも活用していただきたいと思います。両国の官民の共同を一層加速させ、両国の更なる発展と、そして繁栄につながっていく。このことを強く期待しております。御清聴ありがとうございました。

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