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首相官邸 Prime Minister of Japan and His Cabinet
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平成27年10月5日日仏共同記者会見

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【安倍総理大臣冒頭発言】
 ヴァルス首相の初訪日を心から歓迎いたします。日本とフランスは特別なパートナーであります。今回の訪日を通じ、国際社会の様々な課題に対する日仏の連携強化を確認したことは大変有意義でありました。
 日仏関係をさらに高める上での具体的成果も上がりました。今、この場で多くの文書を交換いたしましたが、その中で、私からはヴァルス首相との間で合意したイノベーション、アフリカ、原子力の3つの分野での協力について御紹介をしたいと思います。
 第1に、経済。特にイノベーション分野での協力強化。今後1年を日仏イノベーション年として、政府のみならず民間企業の御協力も得て、様々な形で盛り上げていきたいと思います。
 第2に、アフリカでの協力。アフリカの持続可能な開発と安全保障のため、都市開発、治安改善、保健等の分野で協力を進めたいと考えています。
 第3に、原子力協力。本日、日仏の原子力関係者の協議も開催しました。両国が核不拡散や地球温暖化対策等のグローバルな視点に立ちつつ、この分野での連携強化を確認することができました。
 今回、多くのフランス企業関係者がヴァルス首相に同行したことを歓迎します。今、述べた3つの分野を中心に、日仏企業間の協力が一層強化されることを強く確信しています。
 ヴァルス首相との会談では、日仏間の安全保障、防衛協力をさらに推進することで一致をいたしました。先般、成立した平和安全法制に基づき、世界の平和と安全のため、協力を進めていきたいと思います。
 さらに、会談では、海洋における法の支配の徹底、ロシア、ウクライナ情勢、欧州の難民、移民問題等について、緊密な連携強化を確認することができました。大変有意義であったと思います。
 日EU・EPAの早期締結、今年フランスが議長を務める気候変動に関するCOP21の成功、来年の伊勢志摩サミットに向けた協力について約束することができ、大変うれしく思います。
 私は、ヴァルス首相と京都で夕食をともにし、銀閣寺を散策し、日仏関係の今後について、じっくりと話し合うことができました。
 日本とフランスは、基本的価値を共有する世界のリーダーであります。フランスとの連携強化を通じ、国際社会の平和と繁栄に一層貢献していく決意であります。
 ありがとうございました。

(内閣広報官)
 それでは、ヴァルス首相、よろしくお願い申し上げます。

【ヴァルス首相冒頭発言】
 まず、安倍総理の手厚いおもてなしと私に対し時間を割いてくださったことに心より御礼申し上げます。
 先ほどのワーキングセッション(総理との会談)を行い、その中で数々の議題について話し合うことができました。
 既に、土曜の夜、京都での夕食および翌日の銀閣寺での散策でお会いした時からやりとりは始まっていました。文化そして伝統というものがそれらの機会でのやりとりの中心であり、それはとても重要なことです。
 しかし、それだけでなく、ニュイ・ブランシュの開会式に参加し、マンガ、伝統、イノベーションそして創造性に関する数々の素晴らしい展覧会を訪れることができ、とても嬉しく思います。それらは我々二か国間の架け橋となるものです。
 昨年の安倍総理の訪仏の際、安倍総理に既にお会いし、こうして日本で再会することができ、とても嬉しく思います。
 我々は数々の議題について意見を交換しました。私も二国間のイノベーション年について言及したいと思います。
 我々は研究および産業イノベーションの分野における協力に重点を置いています。二国間の経済は世界の中で重要な位置を占めており、我々はこの数々の分野について協力関係を強化していくつもりです。
 もちろん原子力分野についても同様です。原子力分野での協力は、長年、我々の二国間関係を戦略的なものにしてきました。
 我々はまた、もちろん、パリでの11月末の気候に関する会議の準備についても話しました。
 日本は世界第3位の経済大国であり、そしてCOP21の成功に向けた主要メンバーであり、全に我々と同じ立場にいます。フランスは交渉のあらゆる側面を、共通の目標と決意のために、日本に共有する心づもりです。
 そうはいっても我々は、これから数年間で根本から供給方法や電力消費等を変更するエネルギー転換についてコミットしてはいません。
 この点に関し再度申し上げますが、フランスと日本は、この分野(気候変動)および原子力分野において、長い交流の伝統と協力関係を有しています。
 私に同行しているフランスの原子力産業の責任者は、日本側のカウンターパートに実際に会い話し合うことができました。
 我々2人は、先ほどの原子力関係者との会合の最後に、閣僚たちの前で原子力産業についての戦略および我々のパートナー関係を歓迎しました。
 もちろん外交問題および国際問題についても言及しました。
 2つの民主主義大国は、世界の将来について重要な役割を果たしたいと考えており、話題は、対話、国際法の順守、平和への重要課題に及びました。
 総理大臣閣下、再度、おもてなしに御礼申し上げます。来年、総理を再びフランスでお迎えできると非常に嬉しいとお伝えしました。
 我々は、日仏間の首脳レベルでの年次会合のメカニズム(ママ)を通じて固く結びついています。日本もフランス大統領もG7に参加しますし、こうして2つの大国間の対話を続けていければと思います。両国は文化、伝統、イノベーション、経済大国、パートナーシップにより結びついています。そのことを本日、お見せすることができたと思います。

(内閣広報官)
 ありがとうございました。
 それでは、これから、日本のプレス、フランスのプレスの方、それぞれ1問ずつ質問をいただきます。
 最初に、日本のプレスからの質問です。産経新聞の峯さん、お願いします。

(記者)
 産経新聞の峯です。よろしくお願いいたします。
 安倍総理にお伺いいたします。
 日仏両国は、原子力において高い技術を持っていますが、原子力の安全向上と不拡散の対応をどのように進め、世界平和に貢献しようと考えていらっしゃるのでしょうか。また、欧州の難民問題については、どのような協力が必要で、難民の発生を抑制するという根本的な問題解決にどのように取り組まれるのでしょうか、お考えをお聞かせください。

(安倍総理)
 まず、原子力についてお答えをいたします。
 先ほど、日仏原子力協力に関するハイレベル対話が開催をされました。日仏の原子力協力の重要性を確認いたしました。日仏両国は、高い技術と優秀な人材で原子力の分野でも世界をリードしてまいりました。
 日本は、福島第一原発事故の経験と教訓を、フランスを含む国際社会と共有することによって、原子力安全の向上に貢献をしていく考えであります。
 また、両国は、知的財産権の保護や厳格な輸出管理によって、核不拡散体制の強化に努めていく考えであります。
 難民問題でありますが、中東等から欧州に流入している難民、移民の問題に関し、欧州に対する連帯を表明いたします。
 日本がなし得る緊急対策として、まずはシリア・イラク難民、国内避難民に向けた支援を一層厚くしていきます。
 本年は、約8.1億ドルの支援を実施します。また、セルビア、マケドニア等のEU周辺国に250万ドルの人道支援を実施します。
 さらに、難民問題の根本的な解決も重要であります。難民の発生を抑えるべく、現地への経済支援、教育、保健医療協力を積極的に行い、人間一人一人を大切にする日本らしい支援を実施していく考えであります。

(内閣広報官)
 それでは、次に、フランスの記者の方からの御質問です。AFP通信のマルク・プリールさん。

(記者)
 安倍総理との会談でアレバおよびフランスのアレバグループの将来について話し合ったと思います。ヴァルス首相、EDFはいつ最終計画を発表できるのでしょうか。
 その文書では、いくらの金額をアレバグループの会社は資金調達する必要があるのでしょうか。そして、他のフランスでの話題ですが、エールフランスについて、企業委員会(注:従業員の経営参加のための機関)に労働者が入り込み、同委員会が妨害された件について、首相のお考えはいかがですか。

(ヴァルス首相)
 まず、エールフランスについてですが、仏政府は、私自身も説明する機会がありましたが、国営会社は、全ての国の国営会社も同様ですが、同分野において競争相手よりも競争力が無ければなりません。改革が必要です。各人が責任を果たさなければなりません。
 特にパイロットです。我々は労使間対話で事態が改善することを期待します。エールフランスには改革が必要です。その点については緊急です。各人が認識する必要があります。政府はエールフランスが競争力を持つ改革案を支持するつもりです。
 原子力についてですが、ご存知のとおり、エマニュエル・マクロン大臣とともに既に申し上げたとおり、我々はこの必要不可欠な産業の再編・再建のフェーズにいます。
 我々は原子力分野において有力な競争相手を有しています。フランスは一貫して優位にあります。他方、原子力機関の再編の論点があり、国際協力があります。
 安倍総理には2点申し上げたところですが、日本との原子力協力という選択は、フランスにとっての長期間の戦略的な選択です。フランスと日本の間の原子炉アトメアの共同開発協力はフランスおよびフランスの産業にとって非常に重要な論点であり、我々は第三市場にアトメアを売り込む努力を重点的に強化することを確認しました。
 私は,第4世代の原子炉および高い安全性に関する共同研究、すなわちアストリッド計画(Projet Astride)を推進するコミットメントを確認しました。そして我々は,日本政府および安倍総理に、日本の原子力産業がフランス原子力産業の資本の再編に参加することを提案しました。我々は、日本の戦略的な参加を提案します。新会社であるアレバNPの資本においては、アレバと三菱重工の歴史的な協力関係があります。
 会合で合意したことですが、我々は近々、技術的なそして金銭的な議論を始める準備があります。
 そして私は、二国間の産業のパートナー関係と今回の訪日に同行したフランスの大企業に信頼を置いています。信頼がフランスと日本および二か国の企業間の関係を特徴づけるものです。この「信頼」という語は、特別な信頼関係で、世界でも稀な関係であり、今日の様々な分野での日仏関係を特徴付けています。

(内閣広報官)
 ありがとうございました。
 それでは、以上をもちまして、日仏首脳によります共同記者会見を終了いたします。

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