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平成28年8月27日農業に関する笹川アフリカ協会主催セミナー 安倍総理スピーチ

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 笹川陽平会長、本日はお招きいただきまして、心より光栄に存じます。
 アフリカ諸国の多くが農業振興に力を注ぐ今日、振り返って、SAA(笹川アフリカ協会)が示した先駆性、努力には、誠に偉大なものがあったと思います。
 アフリカではかつて、単一作物を輸出用につくることが、すなわち農業だという理解が、ごく普通だったという風に承知をしております。
それに対しSAAは、農業を強くしてこそ民生は安定すると、早くから説いてこられました。
 ロープを畑に張り渡し、真っ直ぐな線をつくって種をまく、そんなやり方を広める実践から始められたそうですね。
 今までに18か国で活動され、本年30周年を迎えられました。心よりお祝いを申し上げますとともに、ルース・オニヤンゴ教授には、SAAを率いてこられた御尽力に、日本国民を代表して、深く敬意を表します。
 創設者の笹川良一先代会長は、きっとアフリカのどこかで、草葉の陰で、目を細めておられることでしょう。
 存命なら102歳になっていたはずの、「緑の革命」の父、ノーマン・ボーローグ博士も、先代会長と肩を叩きあって、本日の集まりを見ておいでかもしれないと思います。
 1980年代に、アフリカを襲った飢饉の悲惨さは、私の瞼に焼きついています。
 当時87歳だった先代会長、72歳だったボーローグ博士が、惨状を見て、矢も楯もたまらず動き出しました。
 2人の先達にあった、世の人の不幸を、我が事と思う感性の瑞々しさに、私は、胸打たれるものを覚えます。
 しかも笹川現会長や、オニヤンゴ教授が、仕事を引き継ぎ、充実に次ぐ充実を行い、活動にあたられてこられました。
 農民一人ひとりを強くし、賢くして、自立させること。種を植えてから市場に適正な価格で売るまで、一つながりの「バリュー・チェーン」を育てなければならないこと。政府を巻き込み、専門家の教育を進めることが、同時に必要だということ。
 一貫してそれらの大切さを説き、実行されたのが、SAAの活動でありました。
 あたかもそれは、TICAD本年のモチーフ「クオリティ・アンド・エンパワーメント」を、20年以上先取りし、実地に移されていたのだと思います。畏敬の念を深くいたします。
 「あらゆる新技術は、すべて農民の手に」と言って、ボーローグ博士は息を引き取られたと伺っております。
 その言葉に忠実に、今もエチオピア、マリ、ナイジェリア、そしてウガンダで続けておられるSAAの御努力。「未来に食を」の営みがさらなる実を結び、花を開かせることを信じて疑いません。
 皆様の今までの活動に改めて敬意を表し、そして皆様の活動によって多くの人々がより豊かに、そして希望を見ることができることを祈念いたしまして、私の御挨拶とさせていただきたいと思います。
 ありがとうございました。

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