首相官邸
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長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典

内閣総理大臣挨拶

 

 本日、被爆62周年長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に当たり、原子爆弾の犠牲となられた方々の御霊に対し、謹んで哀悼の誠を捧げます。また、今なお被爆の後遺症に苦しまれている方々に、心からお見舞い申し上げます。
 長崎は、焦土から立ち上がり、歴史がいきづく観光都市として、大きく成長しました。今日まで、長崎の復興と発展に尽力された多くの皆様に心から敬意を表します。
 今から62年前の今日、原子爆弾がこの地に投下され、長崎の方々は、筆舌に尽くしがたい苦難を経験されました。七万ともいわれる尊い命が一瞬にして奪われ、また、一命をとりとめた方々も生涯いやすことのできない傷を負いました。
 我が国は、戦後62年の間、ただひたぶるに国際平和への途を歩んでまいりました。長崎、広島の悲劇は、この地球上のいかなる地においても再び繰り返してはなりません。我が国は、人類史上唯一の被爆国として、この悲惨な経験を国際社会に語り継いでいく責任があるのです。
 私は、犠牲者の御霊と長崎市民の皆様の前で、長崎、広島の悲劇を再び繰り返してはならないとの決意をより一層強固なものとしました。今後とも、憲法の規定を遵守し、国際平和を誠実に希求し、非核三原則を堅持していくことを改めてお誓い申し上げます。
 また、国連総会への核軍縮決議案の提出などを通じて、国際社会の先頭に立ち、核兵器の廃絶と恒久平和の実現に向け、全力で取り組んでまいります。
 政府は、被爆者の方々に対して、これまで保健、医療及び福祉にわたる総合的な援護施策を充実させてきました。今後とも、被爆者の方々の切実な声に真摯に耳を傾け、諸施策を誠心誠意推進してまいります。
 去る4月18日、伊藤前長崎市長は凶弾に倒れられました。長年にわたる、伊藤前市長の核廃絶と世界平和構築に向けた御功績に、深甚なる敬意を表するとともに、衷心より御冥福をお祈りいたします。
 終わりに、犠牲となった方々の御冥福と、被爆者並びに御遺族の皆様の今後の御多幸、そして長崎市の一層の発展をお祈り申し上げます。

 
平成19年8月9日
内閣総理大臣 安倍晋三