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小泉内閣メールマガジン「大臣のほんねとーく・特別寄稿」

イラク復興の主役は

外務大臣 町村信孝


[2004/12/09]第161号


 外交に小休止なし。外務大臣を拝命してちょうど1カ月たった今、そのこ
とを実感しています。就任10日目に2泊5日でワシントンとハノイを訪れ
て、アメリカ政府の要人やアジアとヨーロッパ8カ国の外相と会談し、東京
でも3週間に38人の外国の方々とお目にかかりました。

 話の内容は多岐にわたりましたが、その中でも私が最も多くの方と時間を
かけて話し合ったのが、イラクの復興支援についてです。10月13、14
の両日東京でこの復興支援に関する国際会議が開かれ、私自身、各国代表の
ために歓迎レセプションを開き、会議にも参加したからです。

 イラクの情勢は依然厳しいものがありますが、日本は自衛隊をはじめとす
る人的貢献と2007年までに最大50億ドルのODAによる支援を車の両
輪として、力強い支援活動を行っています。その日本が呼びかけたこともあ
って、今回の会議には、フランス、ドイツ、ロシアを含む53カ国、4国際
機関の代表が出席し、イラク支援の輪を広げることができました。

 中でも印象的だったのはイラク暫定政府の代表団です。副首相のサーレハ
さん。計画大臣のハーフェズさん。いずれも、とてもしっかりした方々で、
自分たちの復興戦略を力強く表明するとともに、日本の支援に心からの感謝
の気持ちを述べられました。私が嬉しかったのは、イラク代表の皆さんがサ
マーワでの自衛隊の活動を高く評価し、「サマーワはイラク復興支援のモデ
ルであり、日本はこれを誇りに思うべきだ」と話しておられたことです。

 その少し前、サマーワのあるイラク・ムサンナー県のハッサーニ知事も東
京に来られて、私に、日本の支援に対する感謝の念と更なる援助への期待を
伝えられましたが、こうした機会に私からは、常に「イラク復興の主役はイ
ラク人自身です。日本も第二次大戦後の荒廃から立ち直る時に、諸外国から
の支援を有効に活用させていただきながら、自ら復興計画を立て、国民が辛
抱強い努力をして国家再建を成し遂げたのです」と申し上げています。

 イラクで今一番大切なことは、来年1月に予定されている国民議会選挙を
成功裡に行って、民主国家としての新しいスタートを切ることです。私は今
回の国際会議の冒頭で、日本がこの選挙のために4000万ドルの支援を行
うことを発表しましたが、実施に向けてさらにどのような手助けができるか
色々考えて行きたいと思っています。


* 編集部注:この原稿は10月25日にいただいたものです。

※ 小泉内閣メールマガジン第161号への寄稿を転載いたしました。