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小泉内閣メールマガジン

「らいおんはーと〜小泉総理のメッセージ」


[2004/11/18]第164号

● イラク、原潜、北朝鮮

 小泉純一郎です。

 イラクの人道復興支援を実施するため、自衛隊が現地に到着してから9カ
月たちました。イラク人が自らの国を立ち上げようと努力しているときに、
日本もできる限りの支援をしよう、イラクが復興して平和になることは、世
界のためになるばかりでなく、日本のためでもある、ということで支援を開
始しました。

 国連が全会一致でイラクへの支援を各国に求めているなかで、日本は、人
的な支援と資金的援助を車の両輪として行うことにしました。現在のイラク
の厳しい環境の中で、通常の民間人や公務員では活動が難しいので、自衛隊
の諸君に人的な支援活動を担当してもらっています。

 これまでに、延べ約1700人の自衛隊員諸君が、交代でイラクにわたっ
て支援活動に従事しました。サマーワの病院で医療技術支援をしたり、診療
所を応急修理すること、ユーフラテス川につながる運河から水をくみ上げ、
日本から持っていった浄水装置と給水車を使って水不足の地域に給水するこ
と、こわれた学校を補修したり、人道支援物資を輸送することなど、自衛隊
の活動は、日本人の善意を代表するものとして、イラク人から高く評価され
ています。

 このほか、難民用のテントの供与、発電所の復旧支援、病院の復旧計画へ
の資金援助、教材や学用品の支給、港湾整備やイラク支援に活躍するNGO
への支援など、資金援助の形で幅広く支援しています。

 イラクのテレビでアラビア語で「おしん」を放映したり、イラクの少年た
ちにサッカーボール1000個を送ったり、自衛隊がサッカーチームをつく
って地元の中・高校生のサッカーチームと交流試合をするなど、文化、スポ
ーツ面での協力や交流も進めてきました。

 この結果、水や衛生面では延べ200万人に、教育の面では合計600万
人の生徒、学生に日本の支援の手がさしのべられました。

 イラクの人たちは、暫定政府のアッラーウィー首相をはじめ、日本の人道
復興支援活動を高く評価しています。官邸を訪ねてきたイラク・ムサンナー
県のハッサーニ知事からは、深い感謝の言葉がありました。

 自衛隊の活動は、12月14日に期限が来ますが、そのあと活動を継続す
るかどうかは、今後状況をよく見極め、総合的に判断したいと思います。

 先週日本の領海に侵入した潜水艦は、中国海軍に所属する原子力潜水艦で
あることが明らかになりました。日本政府は中国政府に抗議し、中国側から
は、訓練中に誤って領海に入ったものであり、遺憾であるとの説明がありま
した。

 このようなことが今後起きないよう、また、こういう事件が今後の日中関
係に悪影響を及ぼさないように、中国に対して再発防止を求めていきます。

 先週から今週まで予定を延長して行われた日朝の事務レベル協議では、安
否不明の10人について、さらに調査がなされました。今回は、北朝鮮側の
努力のあとも見られましたが、結果は納得できるものではありません。持ち
帰った資料をよく精査して、今後さらに調査を進めていかなければならない
と思います。

 北朝鮮との関係については、「対話と圧力」の考え方に立って、日朝平壌
宣言に基づいて、拉致の問題、核の問題、ミサイルの問題を包括的に解決し、
国交正常化を目指したいという基本姿勢に全く変わりはありません。

 私は、今週金曜日に日本を出発して、アジア太平洋経済協力会議首脳会議
に出席するため、チリのサンティアゴに向かいます。サンティアゴでは、ブ
ッシュ大統領はじめ各国首脳と会談することにしていますが、アジア太平洋
地域の経済発展のみならず、平和と安全の問題についても話し合うことにな
るでしょう。


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