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【キーワード解説】

イラク人道復興支援


[2004/12/09]第167号
  イラクでは、昨年4月のフセイン政権崩壊後、国家再建の努力が行われて
います。同年10月、国連は、国際社会が団結してこれを支援することを求
める決議を全会一致で可決し、現在、世界76の国・地域などがイラク復興
を支援しています。

 我が国は、昨年10月のイラク復興国際会議で、当面の支援としての総額
15億ドルの無償資金の供与を含む最大50億ドルまでの支援を表明しまし
た。また、この会議で設置されたイラク復興信託基金の拠出総額の約半分に
当たる4.9億ドルを拠出するとともに、同基金に一定額以上を拠出してい
る国の集まりである「ドナー委員会」の議長を務めています。

 イラクに対しては、ODA(政府開発援助)による支援と自衛隊による人
的貢献を「車の両輪」として人道復興支援を行っています。

<ODAによる支援の状況>
・ 発電所の復旧など(イラクの供給電力量の約10%に相当する電力を復
 旧)
・ 病院の修復や医療機材の供与(年間延べ約400万人が医療を受けられ
 る体制を整備)
・ 上下水道の修復・整備(延べ約200万人の人々を支援)
・ 学校の修復や学用品の供与(延べ約610万人の生徒・学生を支援)

 これらの援助の結果、イラク復興国際会議において表明した15億ドルの
無償資金の供与のうちすでに約13億ドル分の事業が確定し、延べ30万人
以上の雇用が創出されています。

<自衛隊による人的貢献の状況>
 今年1月からの先遣隊派遣を皮切りにイラク南部のサマーワに派遣された
イラク復興支援群が、現地で以下の活動を続けています。

・ 運河の水を浄化して、毎日約5万6千人分の清潔な水を供給し、4つの
 病院で診療や看護、医療機材の使用方法などの助言・指導
・ 道路などのインフラ整備やそのための技術的な助言・指導(現地で1日
 当たり300〜500人を雇用し、10の学校の補修や5カ所の道路の修
 復を完了。現在、22カ所の道路や学校などを修復中)
・ サマーワ以外でも、航空自衛隊が人道復興支援のための物資を空輸し、
 また、海上自衛隊は復興支援に用いる車両などをクウェートまで輸送

 こうした我が国の復興支援活動は、現地の住民や国際社会からも高い評価
を得ています。イラクのアッラーウィー首相やムサンナー県のハッサーニ知
事からも感謝の意が表明され、「自衛隊の人道復興支援活動を是非とも続け
てほしい。」と話しています。

 今年10月、現在イラクを統治している暫定政府が「イラク復興戦略」を
発表し、歳入の中心となる石油生産量を増加させるなど今後3年間の開発指
針を明らかにしました。イラクでは来年1月30日に、国民議会選挙が予定
されており、国家再建への大きな節目を迎えようとしています。

 イラク人自身の手による復興が進められている中、国際社会の一層強力な
支援が求められています。



※ 人道復興支援活動の様子は以下のページからご覧ください。
https://www.kantei.go.jp/jp/fukkosien/iraq/index.html

※ 小泉内閣メールマガジン第167号への寄稿を転載いたしました。