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小泉内閣メールマガジン「特別寄稿」

誇りと感謝

イラク復興業務支援隊長 1等陸佐 田浦正人


[2004/12/23]第169号


 「あなた、佐藤さんがイラクに行くってテレビに出てたわよ。」
 「ああ、見たよ。凄いね。佐藤さんなら大丈夫だよ。」

 佐藤前隊長と私の経歴に共通点が多いことを知っている家内は、
 「あなたも、行くことになるの?」

 「打診があれば行くことになると思うよ。」
 「そうよねぇ。行くわよねー・・・」

 今年1月頃の我が家の会話です。既に12月に打診があり快諾していたも
のの、話を切り出せなかった私にとって、ホッとさせられた会話でした。

 後厄が明けた2月、私は家内にイラクに行くことを打ち明けるとともに、
小学生の二人の息子を正座させ、「お父さんはイラクに困っている人がたく
さんいるので、助けに行ってきます。だから、半年間寂しいと思うけれど我
慢しなさい。二人とも、お父さんのかわりにお母さんを守るんだよ。」と諭
しました。子供は子供なりに理解してくれたものと思います。

 イラクだけではなく、ゴラン高原やインド洋、そして国内の災害地でも、
自衛官は皆、人の役に立ちたいと思って活動しています。そして、それぞれ
の派遣地域で、我が子と目の前の子供達をだぶらせて「この子供達のために
もしっかり活動しなければ」と決意を新たにしています。

 私は、現地の小学校を訪問する時、「皆さん、夢を持ってください。夢は
必ず実現します。そのためにも、一生懸命勉強してください。イラクを復興
するのはあなた達です。しっかり勉強してイラク復興の担い手になって下さ
い。明るい未来が必ず待っています。夢はきっと叶います。」と子供達の輝
く瞳に話しかけています。

 この子供達の輝く瞳と日本の皆さんの応援があれば、自衛官はどんなにつ
らいことも頑張ることができます。

 皆さんからの激励メールで最も目につくのが、「誇り」という言葉です。
日本人が最近忘れかけている言葉の一つではないでしょうか。「自衛隊を誇
りに思います。・・・」等のメールを読むだけで涙と元気と勇気が湧き出て
きます。

 私達は、故郷から遙か八千キロ離れた異国の地においてまさに平成の防人
として、任務に邁進しています。

 アラブには「言葉は雲、行動は雨」という諺があります。私達の行動はま
さにイラクに恵みの雨をもたらすものと確信しています。そして、雨上がり
の青空にはイラクと日本の間に鮮やかな虹の架け橋を築きたいと考えていま
す。今後とも応援の程宜しくお願いいたします。

※ 陸上自衛隊ホームページ(イラク復興支援関連)
 http://www.jda.go.jp/jgsdf/iraq_index.html


※ 小泉内閣メールマガジン第169号への寄稿を転載いたしました。