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小泉内閣メールマガジン「特別寄稿」

未来に注ぐ水

イラク復興業務支援隊 3等陸佐 福岡健人


[2005/01/06]第170号


 平成16年7月5日のサマーワ到着以来、私は給水担当として、サマーワ
を中心とするムサンナー県の劣悪な給水事情を解消すべく、外務省の在サマ
ーワ連絡事務所と密接に連携してその改善方法を模索してきました。

 ムサンナー県では、水道管が整備されている地域は一部の地域のみであり、
整備されている地域でも一日当たりの配水時間は約8時間と深刻な水不足に
悩まされています。

 このためムサンナー県では、水道管未整備地域の住民が水道管整備地区ま
でやって来て、埋設してある水道管を掘り当てて勝手に穴を開け、水をポリ
タンク等により持っていく「盗水」が日常的に行われています。

 夏には最高気温60度を超すここサマーワにおいて水は何よりも代え難く、
生きていくためには仕方ないことなのでしょう。

 また、ここムサンナー県の土地は非常に塩分濃度が高く、住民、特に子供
達の成長に悪影響を及ぼしています。これら劣悪な状況を改善するために、
日本のODAによる浄水器材や給水車の供与は欠かせません。

 この給水車で陸上自衛隊が作った水をムサンナー県の人々に毎日配水して、
今も「日本隊が作った水は最高!」と喜ばれています。

 イラクの子供達は、日頃私達が宿営地の外で行動していると、私達を見か
けるなり目をキラキラ輝かせながら駆け寄ってきます。

 身も心も戦争で荒廃しているはずなのに「ヤバーニ(日本)グッド!」と
言ってくれるのが非常に愛らしく、「ギブミーウオーター!」と言われると、
何とかしてこの子供達のためにも、我々日本人が普段当たり前のように飲ん
でいる塩分のない水を提供したいという切実な思いに駆られます。

 これからもまだまだ自衛隊によるイラク人道復興支援活動は続きます。
日本国民の善意の代表者である隊員一人一人の流す汗と力が、イラク復興の
架け橋となり、日本とイラクの友好関係がより一層深いものとなることと信
じます。

 そして近い将来、イラクが平和を取り戻し、イラク人による輝かしい復興
が成し遂げられることを願ってやみません。

※ 陸上自衛隊ホームページ(イラク復興支援関連)
 http://www.jda.go.jp/jgsdf/iraq_index.html


※ 小泉内閣メールマガジン第170号への寄稿を転載いたしました。