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首相官邸 Prime Minister of Japan and His Cabinet
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平成24年11月16日岡田副総理記者会見要旨

発言要旨

 すみません。遅くなりました。
 今日、解散総選挙ということになりますが、選挙に関しては、また別にお話しする機会があると思いますが、まだ実は1か月あるのですね、投票日まで。それまでは、基本的に閣僚としての職務、職責はしっかり果たしていかなければならないというふうに考えております。
 もちろん仲間の応援のために、いろいろと回りたいという思いはありますし、なるべくそうしたいとは思いますが、同時に閣僚としての責任がおろそかにならないように、しっかりとそちらはそちらでやっていきたいというふうに考えております。
 それから、今日は国民会議に関する3党の実務者協議が昨日と今日とございました。それぞれリストを持ち寄ってということでありますので、私のところでも各党が出されたリストを拝見をさせていただき、是非いい人選につなげたいというふうに思います。来週早々にも、3党間で調整をされるということでありますので、まずたたき台のようなものを政府のほうで作らせていただき、そして民主党とも相談はして、その上で細川(律夫議員)さんから実務協議の場で2党にお示しをいただくということになろうかと思っております。
 とにかく実務者の皆さんの気持ちは一つで、なるべく早く立ち上げると、第1回の会合を開くということで、そういうベクトルで進んでいると理解しておりますので、非常にそれはありがたいことかなと、ここまでくるのは大変長い時間かかりましたが、ようやく動き出したと、スピード感を持って進めていきたいというふうに考えております。
 あと今日の給与関係閣僚会議で、私のほうから発言をいたしました。
 私が申し上げたのは、国家公務員の給与カーブは60歳まで給与が上がっていると、そういうこともあって、人事院勧告となったわけですけれども、しかし民間の場合は50歳から55歳がピークになることが多いと考えられると。そういう意味で、高齢層の職員の給与水準の見直しを今回の閣議決定の方針に沿ってしっかりと検討する必要があるということを申し上げました。
 今回は、人事院勧告、見送りということになりますが、多少時間をえて、しっかりとした新たな民間に準拠したような形での給与体系というものを考えていかなければいけないということを申し上げたところであります。
 それから、もう一つは一体改革(担当)大臣として申し上げたわけですが、消費税の税収は、これは国と、そして地方の財源になると、国民に大きな負担をお願いするわけですから、公的部門全体、つまり国、地方合わせてという意味ですが、公的部門全体で更なる行政改革を進める必要があると、引き続き関係各位の御協力をお願いしたいというふうに申し上げたところでございます。
 私から以上です。


質疑応答

記者
 朝日新聞、田伏です。冒頭の解散の関係なのですが、この間民主党は「決められない政治」という批判がかなり挙がってきたと思うのですが、副総理も民主党政権の間、かなり長い間要職に就かれてきたと思うのですが、その要因は何だったのかということと、今後総選挙でもし民主党政権が続くことが決まった場合、それをどのような形で克服していこうというふうにお考えでしょうか。

岡田副総理
 「決められない政治」と言う際に、幾つかの要因があったと思います。 一つは民主党の中の問題、いろいろな議論がなされるのはいいのですが、最終的に長い厳しい議論を経て決まったことに、やはり従えないと、こういうことは政党として、組織としてあってはならないことだと思います。最終的には、これはトップが責任を持ってまとめていかなければならない。そのことには、基本的に従うという、そういう民主党にならなければならないと思います。これが一つですね。
 それから、もう一つは、やはり国会ですね。
 衆参ねじれということもあって、なかなか与党だけでは決められない構造があるということであります。これは最終的には憲法にまで遡る話にはなりますが、しかしそこまでいかなくても、もう少し与党、衆参で意見が違ったときに、お互い知恵を出して合意形成する、そういう仕組みをしっかり作っていかなければならないというふうに思います。 今回の特例公債法についての新しい法律を作ったということは、その一つの例でありますが、そういったことも含めて、よく与野党が話をして、物事を前に進めていくと、政争ではなくて、国民のために政治をやるということでないと、次第に国民の皆さんの政治に対する関心の薄れ、不信感が募ると、こういうことだと思います。

記者
 「ねじれ」の関係なのですが、ちょっと気が早いかもしれませんが、総選挙の結果がどのような形になっても、参議院での「院の構成」は基本的には変わらないので、今現状の民自公でいろいろな政策を進められてきたと思うのですが、この枠組みというのは一つ必要になるのかなと思うのですが、総選挙後、そういった連携についてどのように現段階でお考えでしょうか。

岡田副総理
 総選挙の結果が分かりませんので、あまり具体的にコメントしないほうがいいというふうに思います。
 ただ、少なくとも社会保障・税一体改革については、3党でなし遂げたというその責任がありますから、どういう立場になったとしても、この点についてはしっかりと3党が協力して、もちろん他の党も協力していただければありがたいのですが、少なくとも3党は協力してなし遂げていく、その責任があるというふうに思っております。
 野田総理が谷垣総裁との間の「近いうちに」という、その約束をしっかりと果たしたということは、私はそういった3党でこれからも協議を進めていくということにとって、非常によかったというふうに思っています。

記者
 フリーランス記者の上出です。解散のことについて率直に質問します。
 野田さんと安倍さんの党首討論でああいうふうに決まって、大変岡田副総理はやりとりを高く、野田さんの言動を高く評価されていると。
 それに好意的な社説もありまして、読売新聞などは大変民主党の立場に立ったような形でしたが、いろいろな世論があると思うので、その後の反応も含めて、それを推奨、前に押し進めるのにどういう意味があったのかというのをもう一度この場で、昨日(一昨日)の党首討論の評価を含めて、国民向けに言っていただけますでしょうか、解説していただけませんでしょうか。

岡田副総理
 昨日ではもうないのですけれども、(党首討論は)水曜日ですから、あそこでの2人、特に野田さん、安倍さんのやりとりがどうだったのかというのは、もう私は何度も述べておりますので、あとはそれを御覧になった国民の皆さんの判断だというふうに思います。
 いずれにしても、こういうタイミングで解散をしたということは、これは約束を果たしたということだけではなくて、もちろん約束を果たすことは重要ですが、それだけではなくて、3党でやり遂げてきた社会保障・税一体改革、これを今後もいかなる立場になってもしっかりやり遂げるという、そういう野田さんの決意、これがあったということだと思います。
 併せて、これも前に申し上げたのですが、タイミングとしてこれ以上遅くなると、予算編成というものが本格化する。そうすると、選挙の結果如何によっては二度手間になる、遅れる。そしてそれが経済にもいい影響を及ぼさないと。そういう総合判断の中で、もうちょっと待てば有利になるのではないかとか、いろいろな議論はあったかもしれませんが、やはり国のこと、国民のこと、それを第一義に考えて、野田総理はこのタイミングで決断されたというふうに思っています。

記者
 フリーランスの宮崎信行と申します。おとといの党首討論で、総理が16日に解散しますと言った、そのちょっと前に岡田副総理が何か総理(の方)に右に向いて一声かけていましたけれども、あれは何とおっしゃったのですか。

岡田副総理
 3回ぐらいちょっと申し上げたのですが、一番最初は始まる前、直前ですね。あのときには、総理が何かリップクリームを付け過ぎて、ちょっと口がねばねばするとか、唇が確かに映像を見ても、一生懸命それを取ろうとしているような、そういう場面が映っていたと思いますが、そういう話をされたので、私はその唇で安倍さんを魅惑してくださいと、下手な冗談を言って、ちょっと総理の気分を和らげようとしたという、非常につまらない冗談でしたが。
 あとは歳費の2割削減をもう一度プッシュしてくださいとか、そういったことを言った記憶はあります。

記者
 それで、通常国会でやった党首討論、2月だったと思うのですけれども、公明党の山口(那津男)代表が定数は480のまま次の選挙をやって、歳費の恒久2割削減をするべきだというふうにおっしゃいました。
 その部分に関して、この記者会見だったと思いますけれども、みんながあっというふうになった部分、私も興味深かったというふうにおっしゃったのは、そのことだと思うのです、歳費の恒久2割削減です。
 今回、定数480で、歳費の暫定2割削減ですけれども、山口提案に近い形になっております。これは山口さんの提案を踏まえたものでしょうか。

岡田副総理
 それはそういうことではございません。ただ、やはり我々定数削減ということもこだわってまいりましたので、もちろんそれができるのが一番よかったわけですが、できないなら次の通常国会にやるという約束を取り付けること、併せてその定数削減が実現するまでの間は、歳費を2割削減して身を削ること、そういうセットで総理は言われました。非常にいい御提案だったと思います。

記者
 月刊誌のFACTAの宮嶋です。野田総理の十八番(おはこ)の、例の「キンシャサの奇跡」というのがございますよね。まさにあの党首討論というのは、ある意味でずっとこの間ロープを背負ってきたけれども、やはり筋を通したと。野田流「キンシャサの奇跡」だったのかなと、それはやはりある意味で奇跡になるかどうか分かりませんけれども、岡田さんは歴史的だというふうな評価もされたわけなのですけれども、やはりこれは国民に筋を通したということで、メッセージはあったと思うのですけれども、それでこれによって少しでも下げ止まった、最悪を脱して次の総選挙で少し数議席、あるいは数十議席、いろいろ数字が出ていますけれども、挽回できるのではないかという手ごたえ感じておられるようなことなのかどうか、伺いたいのですけれども。

岡田副総理
 それは直接は関係ないことだと思います。もちろんウソツキと言われ続けて選挙をやるよりは、きちんと約束を果たしたというほうが戦いやすいという面はあるかもしれませんが、野田さん自身が自らエピソードも披露されていました。あのエピソードは私はかなり前に聞きましたので、本当にウソツキと言われることが嫌なんだなということをかねがね思っておりましたが、そういう中で野田さんが御判断されたということで、それで選挙に有利、不利というよりも、野田さん御自身が約束を果たすということは、それは絶対やらなければいけないというふうに思っておられたということだと思います。

記者
 安倍、野田討論というよりも、むしろ山口さんとの討論というのは、私はすごくおもしろかったような気もするのですけれども、10も超えるような少数政党が出てきたけれども、公明党というのは成熟した、結構しっかりした軸のぶれない組織政党なのかな、宗教政党ではあると思いましたけれども、逆に山口さんの討論を含めまして、総選挙後に安倍さんのほうはどうか分かりませんけれども、公明党とはいろいろやれるというような、難しいのかもしれないですけれども、山口さん、公明党を含めまして、この小党分立状況の中で、どういう評価なのかということも伺いたいのですけれども。

岡田副総理
 これから総選挙になって、我が党の中でも公明党の候補者と公認候補と戦う選挙区もたくさんありますので、今何か言うつもりはありません。
 ただ、やはり3党間の党首の間の信頼関係というのは非常に重要です。谷垣さんと野田さん、そして山口さんという3人の信頼関係があったから、3党合意ができたというふうに思います。
 私は、山口さんが野田さんは信頼できる、約束をきちんと果たす人だというふうにずっと思ってきたというふうに、たしか言われたと思いますが、党首討論が終わった後ですかね。そういう信頼関係をこれからもしっかりとできれば、安倍さんも含めて構築していくことが日本の政治のために重要だと、これは与党、野党分かれても、そういうトップ同士の信頼関係というのは重要だと思っています。

記者
 伊勢新聞の中森です。今日解散ということで、副総理としての職務を、責任を果たされていくという話なのですけれども、選挙に向けて立候補予定者としての決意や訴えていきたいということを改めてちょっとお聞かせいただきたいのですけれども。

岡田副総理
 まだ、ちょっとそこまで頭が回っておりません。今日、明日、明後日と仕分けですし、総理がいらっしゃらない、海外に行かれるということであれば、その間、いろいろな責任をより負うわけですので、おいおい考えていきたいと思います。

記者
 すみません。テレビ朝日の清水と申します。午前中の事業仕分け、「新仕分け」についてお聞かせください。2時間参加されて議論を御覧になって、まずは感想と、冒頭にもおっしゃっていましたけれども、今回は多分、仕分けの中の一部の部分であって、まだほかにもちょっと見直したほうがいいのではないのかなという部分もあると思います。その辺りに対して、今回の仕分けを踏まえた上でどうやって反映させていくのかということと、総選挙後、今回の「新仕分け」というのはどのように次に受け継がれていって、どのように結果として、形として出していかれるおつもりなのか、お願いいたします。

岡田副総理
 仕分けを御覧になっておられれば分かると思いますが、一般原則のようなことで整理しているのですね。今回の、特に復興予算についての仕分けについて、それぞれ具体的対象になったものだけではなくて、それ以外のものも含めて一般論として、例えば雇用の問題についてどうなのかとか、あるいは文化的な交流の問題についてどうかとか、そういう形で整理しておりますので、それは今回、具体的な俎(そ)上に上がったもの以外も含めて摘要できるものだというふうに考えております。
 もちろん、我々選挙に勝って引き続き政権を担うつもりでおりますので、今回の結果が最終的な予算にきちんと反映されるように、しっかりと引き続き見てまいりたいというふうに考えています。
 今回、仕分け、少し優しすぎるのではないかという意見もあるようですが、私がですね。結果は全部特会で見ないということですから、決して優しくないと思いますし、それぞれもう少し議論を深めたいという思いの中で、私は議論に参加をしていくわけであります。 例えば被災地への海外からの、例えば芸術家を呼んだり、あるいは被災地の文化を担っている人たちが海外に行くこと、そのこと自身は私は非常にいい視点だというふうに思うわけですね。だから、そういうことも申し上げました。ただ、それを特会でやるかどうかといえば、それは特会ではなくて、やはり一般会計の中で交流基金の事業の中で優先順位をつけてやっていく話だろうというふうに申し上げたわけですが、そういう感じで「ばっさり」、結果は「ばっさり」なのですが、そのプロセスについてももう少し議論をしていきたい、そういう思いで参加しているところです。

記者
 共同通信の蒔田ですけれども、今日だけに限らず仕分けのことでお伺いしたいのですが、09年の政権交代を果たして、第1回目の民主党政権としては、今日、今回ので最後の事業仕分けになると思うのですけれども、仕分けは第1回目からいろいろ注目も浴びてきたと思いますが、この予算の「見える化」とか、こういうことに関しての仕分けの意義と、今後の課題というものについてお伺いしたいのですけれども。

岡田副総理
 最初の仕分けは非常に注目を集めましたが、それは今まで、それまでの与党のやってきた予算を仕分けたということですから、分かりやすかったと思うのですね。しかし、もう我々でも予算編成を何回も重ねてきて、自分たちのやったことを仕分けているわけですから、そこはおのずと意味合いが少し違ってくる。
 今日も受刑者が、(職業訓練のための)小型工場機器の予算についての話がありましたけれども、私が申し上げたのは、それは政務の一人として私も責任を持つと。別に法務省を責めればいいという話ではなくてですね。やはり内閣としてこの予算をつくっているわけなので、そういう細かいところまでは知らなかったことは事実ですが、そのことをもって、それは言い訳になるとは思っておりません。そういう意味では少し位置づけが変わってきています。
 ただ、(約)5,000の行政事業レビューシートの公開も含めて、どちらかというとブラックボックス化していた予算というものが、非常に国民の目に示されて、それぞれがどういう目的を持ってつくられていて、そして具体的にどういう使われ方をしているのかということまでが、はっきり国民の目に示されるようになったと。そして、そのことについて外部の方も入って、公開の場で議論しているということは、私は非常に意味のあることだというふうに思っています。霞が関の中だけで、あるいは永田町、霞が関だけでやるのではなくて、オープンに議論しているということで、それを国民も見ているということです。 問題は、そこで議論したことがきちんと最終的に反映されないと、これまた一つの儀式にすぎなくなりますから、そこのところはしっかりと、従来以上にしっかりとやっていきたいと思っています。

記者
 フリーランスで宮崎です。衆議院解散(まで)、もう3時間ほどでなりますけれども、昨年6月の民主党幹事長会見で私からお伺いしたのですが、羽田孜内閣総辞職のときに、2期生として官邸に乗り込んで「解散しないで総辞職してください」と言ったという話がございました。
 間もなく解散になりますと、羽田孜さん、43年の衆議院議員生活にピリオドを打ち、引退ということになります。今、官邸側で解散をする側の立場として、解散とは何か、政治とは何か、今、岡田さんはどう思われますか。

岡田副総理
 少し大きくて答えるには難しい質問ですが、あのときに私が解散すべきでないと申し上げたのは、選挙制度改革、小選挙区比例代表並立制が国会を通っていた。しかし、まだ実施に至っていなかったという状態ですね。そこで解散すれば中選挙区で解散すると。中選挙区で新たに選ばれた人たちが、選挙制度改革をもう一回、元に戻してしまう、そういう危険も考えられたわけですね。そういう中で、やはり羽田総理が心血注いでつくってこられた政治改革をしっかり後世に確実に実現するために、解散はすべきでないと申し上げたところです。
 今回は大分事情も違います。そういう特段の事情もありませんから、この時期の総理の決断というのは、私は見事なものだと思います。

記者
 フリーランスの上出です。一般国民の方にちょっと分かりやすく教えていただきたい。実は解散すると、憲法上はそのまま内閣は職務執行内閣ではなくて普通の内閣なのですけれども、政治的にはみんな、職務執行内閣的な目で見ている。次は政権が代わるかもしれないという目で、その中でのこの内閣の役割というのを改めて、いろいろな国際会議もありますし、そういう意味合いというのを説明していただければと思います。

岡田副総理
 基本的には変わらないと思います。ただ、内閣改造というか政権交代も含めて、いろいろなことが選挙の結果として予想されますね。政権交代なくても内閣の改造は、あるかもしれないと。そういう中で、やはりあまり新しいことに積極的に取り組むよりは、そこは一定の謙虚さというのは求められております。
 ただ、内閣として、いろいろなことに日々直面してまいります。そういう中で、やはり間違いない判断というのを日々やっていかなければなりませんので、そういう意味では、これは手を抜かずにしっかりと責任を果たしていかなければいけないと、そういうふうに思っております。

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