平成九年九月十一日
自由民主党総裁に再び選ばれた機会に、本日、内閣を改造いたしました。決意を新たにして国政を遂行してまいります。
戦後五十年余にわたりわが国の発展を支えてきた全てのシステムの「変革と創造」をやり遂げ、社会の活気と自信を取り戻すことは、この内閣の最重要課題であります。「六つの改革」はそれぞれの分野で具体的に進展しておりますが、なかでも行政改革と財政構造改革については、その枠組みを固め、本格的に実行する時であります。内閣機能の強化と中央省庁の再編を断行するとともに、大胆な規制の撤廃と緩和、官から民、中央から地方への業務と権限の委譲を行い、簡素で、透明で、効率的な行政、時代の変化や危機に即応できる行政を実現します。また、今世紀中の三年間を集中改革期間とし、将来世代に負担を先送りしないよう、一切の聖域なく歳出の改革と縮減を進めます。
沖縄をめぐる課題については、引き続き、内閣を挙げてその解決に最大限努力いたします。
外交面では、わが国の安全とアジア太平洋地域の平和と安定を図るために、日米関係を基軸としつつ、冷戦後の国際社会の情勢変化に対応した新たな外交を積極的に推進してまいります。特に、ロシア、中国、韓国などとの関係をより広く、より深い視点からさらに発展させたいと考えます。以上申し上げた課題、なかでも六つの改革は、これまで慣れ親しんできた制度や仕組みを根本から見直すものであり、痛みと苦しい決断を伴います。しかし、明るい二十一世紀を切り拓くためには、改革の先にある未来を信じ、痛みを先送りせず、問題を一つ一つ解決していかなければなりません。より良い社会を次の世代に引き継ぐために全力を尽くす決意であります。
国民の皆様の御支援と御協力を心からお願い申し上げます。