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感染症対策特集~様々な感染症から身を守りましょう~

(最終更新日:平成25年11月26日)

 例年、冬にはインフルエンザやノロウイルスを中心とした食中毒・感染性胃腸炎が流行しております。
 また、年末年始を海外で過ごされる方は、動物や虫などから感染する鳥インフルエンザ、マラリアなどの感染症や、汚染された飲食物から感染する赤痢、コレラなどの感染症にも注意が必要です。
 このページでは、感染症の基本的な知識や対策などを紹介しますので、ご活用ください。(ページは随時更新していきます)

●感染症とは?
 ウイルスや細菌などの病原体が体内に侵入して増殖し、発熱や下痢、咳等の症状が出ることをいいます。
感染症には、人から人にうつる伝染性の感染症のほかに、動物や昆虫から、あるいは傷口から感染する非伝染性の感染症も含まれています。感染してもほとんど症状が出ずに終わってしまうものもあれば、一度症状が出るとなかなか治りにくく、時には死に至るような感染症もあります。
 感染症は、原因となる病原体や感染経路が異なるため、予防方法はそれぞれ異なりますが、基本的な予防方法は同じです。 この特集では疫病ごとの予防方法などを紹介します。

下記の各アイコンをクリックして頂くと、それぞれ詳しい情報がご覧いただけます。

例年流行している感染症(随時更新)

今後注意が必要な感染症(随時更新)



インフルエンザ(季節性)対策  ~インフルエンザ 流行のピークは例年1~2月!~

●インフルエンザ(季節性)とはどのような病気ですか?風邪とはどう違うのですか?
 インフルエンザの感染力は非常に強く、日本では毎年約1千万人、約10人に1人が感染しています
 インフルエンザは流行性があり、いったん流行が始まると短期間に多くの人へ感染が拡がります。

 一般的な風邪は様々なウイルスによって起こりますが、その多くは、のどの痛み、鼻汁、くしゃみや咳などの症状が中心で、全身症状はあまり見られません。発熱もインフルエンザほど高くなく、重症化することはあまりありません
 一方、インフルエンザは、風邪ではなくインフルエンザウイルス※に感染することによって起こる病気です。38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身の症状が突然現れます。併せて一般的な風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳などの症状も見られます。お子様ではまれに急性脳症を発症し、ご高齢の方や免疫力の低下している方では肺炎を伴う等、重症になることがあります
※インフルエンザウイルスは抗原性の違いを示す、A型、B型、C型に大きく分類されます。(A, B, Cなどの型の解説

  インフルエンザ 風邪
症 状 38度以上の発熱 発熱 
全身症状(頭痛、関節痛、筋肉痛など) 局所症状(のどの痛み、鼻水、くしゃみ、咳など)
局所症状(のどの痛み、鼻水、くしゃみ、咳など)  
急激に発症 比較的ゆっくり発症 
流行の時期 1~2月がピーク
※4、5月まで散発的に続くことも
年間を通じて。特に季節の変わり目や疲れている時など

<重症化する危険が高い人>
○高齢者
○幼児
○妊娠中の女性
○持病のある方
 ・喘息のある人
 ・慢性呼吸器疾患(COPD)
 ・慢性心疾患のある人
 ・糖尿病など代謝性疾患のある人 など

インフルエンザ(季節性)に感染しないためにはどうすればいいのですか?

(1)感染経路を断つこと、(2)予防接種を受けること、(3)免疫力を高めることが大切です。

(1)飛沫感染・接触感染を防ぐ
帰宅時や調理の前後、食事前など、こまめな手洗いを心掛けましょう。
アルコールを含んだ消毒液で手を消毒するのも効果的です。
 ※ うがいは、一般的な風邪などを予防する効果があるといわれていますが、インフルエンザを予防する効果については科学的に証明されていません。
外出時なども手を顔に持っていかないようにし、外食時も食事前は手洗いを心掛けましょう。
(2)予防接種を受ける
発症する可能性を減らし、もし発症しても重い症状になるのを防ぎます。
(3)免疫力を高める
免疫力が弱っていると、インフルエンザウイルスに感染しやすくなります。また、感染したときに症状が重くなってしまうおそれがあります。ふだんから十分な睡眠とバランスのよい食事を心がけ、免疫力を高めておきましょう。

インフルエンザ(季節性)に感染したらどうすればいいのですか?

 目安として、比較的急速に38℃以上の発熱があり、せきやのどの痛み、全身の倦怠感を伴う場合はインフルエンザに感染している可能性があります。

  • 発症から48時間以内に抗インフルエンザウイルス薬の服用を開始すれば、発熱期間の短縮などの効果が期待できます。早めに医療機関を受診し、処方された薬は医師の指示に従って服用しましょう。
  • お年寄りやお子さん、妊婦さん、持病のある方、そして下記のような重症化のサインがみられる場合は、すぐにお近くの医療機関を受診しましょう。
  • 水分の摂取も必要です。汗をかいたときや脱水症状の予防のためにもこまめに水分を補給しましょう。
  • 咳エチケット
    せきやくしゃみをする間は、飛沫に病原体を含んでいるかもしれないので、周りに人がいる際にはマスクを着用しましょう。
こちらもご覧ください。

「インフルエンザ一問一答 みんなで知って、みんなで注意!」


みなさんが日頃抱いているインフルエンザについての質問にわかりやすくお答えしています。

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もっと詳しい説明が知りたいという方は、「インフルエンザQ&A」(厚生労働省)をご覧ください。毎年インフルエンザの流行シーズンに寄せられる質問の中で、頻度の高いものをQ&Aにまとめて紹介しています。

政府関連情報

相談窓口

厚生労働省ではインフルエンザ等の感染症に関する相談窓口を開設しています。インフルエンザをはじめとした感染症の一般的予防方法、流行状況や予防接種の意義、有効性、副反応などについて、お気軽にお問い合わせください。

対応日時 : 月曜日~金曜日(祝祭日除く)  9:00~17:00
電話番号 : 03-5299-3306

 

インフルエンザ流行状況の提供
  1. インフルエンザに関する報道発表資料(厚生労働省)
     以下の情報について、厚生労働省が毎週発表しています。
    1. インフルエンザ定点報告情報
      全国約5,000カ所のインフルエンザ定点医療機関から報告されるインフルエンザの発生状況。
    2. インフルエンザ様疾患(※)発生報告(学校休校情報)
      全国の保育所・幼稚園、小学校、中学校、高等学校等における学級・学年・学校閉鎖の状況。
      ※38度以上の発熱 + 鼻水・鼻づまり、のどの痛み、咳、などの症状がある場合
    3. インフルエンザ入院患者情報
      全国約500カ所の基幹定点医療機関から報告されるインフルエンザの入院患者の状況。
  2. インフルエンザ流行レベルマップ(国立感染症研究所)
     インフルエンザの警報・注意報が出ている地域を地図上で見ることができます。
     警報・注意報の説明はこちらをご覧ください。
  3. 流行状況の過去10年間との比較グラフ(国立感染症研究所)
     過去10年間と今年のインフルエンザの流行状況をグラフで比較してみることができます。

この冬のインフルエンザの流行シーズンに備え、この他にもさまざまな取り組みを行っています。
詳しくは、平成25年度 今冬のインフルエンザ総合対策(厚生労働省)をご覧ください。

■コラム1:インフルエンザ(季節性)と新型インフルエンザはどう違うのですか?

 インフルエンザの原因となるインフルエンザウイルスは、抗原性の違いによりA型、B型、C型に大きく分類されます。ヒトでの世界的大流行(パンデミック)を引き起こすのはA型のみとされています。
 A型のインフルエンザはその原因となるインフルエンザウイルスの抗原性が小さく変化しながら毎年世界中のヒトの間で流行しています。これを季節性インフルエンザと呼んでいます。
 時として、この抗原性が大きく異なったインフルエンザウイルスが現れ、多くの国民が免疫を獲得していないことから全国的に急速にまん延します。この国民の健康と生命、生活に多大な影響を及ぼす可能性があるものを新型インフルエンザと呼んでいます。
 直近では、新型インフルエンザは、平成21(2009)年[インフルエンザ(H1N1)2009]に発生し、古くは大正7(1918)年(スペインインフルエンザ、通称スペイン風邪)、昭和32(1957)年(アジアインフルエンザ)、昭和43(1968)年(香港インフルエンザ)に発生しました。
 しかし、世界に流行が拡がり、多くの国民が新型インフルエンザに対して免疫を獲得するにつれ、このような新型インフルエンザも、季節的な流行を繰り返す程度になっていきました。インフルエンザ(H1N1)2009についても、平成23(2011)年4月からは、季節性インフルエンザとして取り扱われることになりました
 次の新型インフルエンザウイルスがいつ出現するのか、誰にも予測することはできませんし、平成21(2009)年に流行したインフルエンザ(H1N1)2009とは異なる特徴を持っている可能性があります。
 「新型インフルエンザ」の法律上の定義(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律、以下「感染症法」)は、「新たに人から人に伝染する能力を有することとなったウイルスを病原体とするインフルエンザであって、一般に国民が当該感染症に対する免疫を獲得していないことから、当該感染症の全国的かつ急速なまん延により国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあると認められるもの」とされています。
 感染症法では、このようなインフルエンザウイルスを法的に「新型インフルエンザ」と位置付け、感染した際には、感染拡大を防止するため、様々な対応が取られることになっています。

ノロウイルス(感染性胃腸炎・食中毒)対策  ~冬は特にご注意を!~

●ノロウイルスによる感染性胃腸炎・食中毒とはどんな病気ですか?
~食中毒は夏だけではありません!~

 年間の食中毒の患者数の約半分はノロウイルスによるものですが、うち約7割は11月~2月に発生するなど、この時期の感染性胃腸炎の集団発生例の多くはノロウイルスによると考えられます。
 ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口で感染し、ヒトの腸管で増殖し、おう吐、下痢、腹痛などを起こします。ノロウイルスは、感染力が強く、大規模な食中毒など集団発生を起こしやすいため、注意が必要です。
 特に子どもや高齢者は重篤化したり、おう吐物(吐いた物)を誤って気道に詰まらせて死亡することがありますので特にご注意ください。
 また、ノロウイルスにはワクチンがなく、治療は輸液などの対症療法に限られるので、予防対策を徹底しましょう。

ノロウイルスにはどのような場合に感染するのですか?
原因となる食品は?また、感染したらどんな症状に?

 感染経路には、主に①人からの感染と、②食品からの感染があります。

①人からの感染
患者の便やおう吐物から人の手などを介して二次感染する場合
家庭や施設内などでの飛沫などにより感染する場合など
②食品からの感染
感染した人が調理などをして汚染された食品を食べた場合
ウイルスの蓄積した、加熱不十分な二枚貝などを食べた場合 など

 過去のノロウイルス食中毒の事例では、約7割で原因食品が特定できていません。
 ウイルスに感染した食品取扱者を介して食品が汚染されたことが原因となっているケースも多いと考えられています。
 なお、食品が特定されている中で、最も多い原因としては、ノロウイルスに汚染された二枚貝があります。ノロウイルスに汚染された二枚貝を、生や加熱不足のまま食べることで食中毒が発生しております。

 感染した場合、発症までの潜伏期間は24~48時間です。
 感染し、この時間が経過すると症状が出てきます。

 主な症状は吐き気、おう吐、下痢、腹痛、微熱です。通常、これらの症状が1~2日間続いた後に治癒し、後遺症もありません。
 また、健康で体力のある方は、感染しても発症しない場合や、軽い風邪のような症状の場合もあります。
 このように、健康な方は軽症で回復しますが、子どもやお年寄りなどでは重症化したり、おう吐物を誤って気道に詰まらせて死亡することがありますので、特にご注意ください。

ノロウイルスに感染しないためにはどうすればいいのですか?

 ノロウイルスについてはワクチンがなく、また、治療は輸液などの対症療法に限られます
 従って、皆様の周りの方々と一緒に、ご家庭などでできる予防対策、3つのポイントを徹底しましょう!

①「手洗い」をしっかりと!

特に食事前、トイレの後、調理前後は、石けんでよく洗い、温水による流水で十分に流しましょう。
アルコール消毒は、風邪やインフルエンザ、微生物による食中毒の予防には効果的ですが、ノロウイルスにはあまり効果がないといわれていますのでご注意ください。

②「人からの感染」を防ぐ!

家庭内や集団で生活している施設でノロウイルスが発生した場合、感染した人の便やおう吐物からの二次感染や、飛沫感染を予防する必要があります。
ノロウイルスが流行する冬期は、乳幼児や高齢者の下痢便やおう吐物に大量のノロウイルスが含まれていることがありますので、おむつ等の取扱いには十分注意しましょう。具体的な方法はこちら(Q19~22)をご覧ください。

③「食品からの感染」を防ぐ!
  1. 加熱して食べる食材は中心部までしっかりと「加熱」を
    二枚貝等ノロウイルス汚染のおそれのある食品の場合、ウイルスを失活させるには、中心部が85℃以上で90秒間以上の加熱が必要とされています。
    食材の中心部までしっかり火を通しましょう。
  2. 調理器具や調理台は「消毒」して、いつも清潔に
    まな板、包丁、食器、ふきんなどは使用後すぐに洗いましょう。
    熱湯(85℃以上)で1分以上の加熱消毒が有効です。詳しくはこちら

ノロウイルスに感染したらどうすればいいのですか?

 現在、このウイルスに効果のある抗ウイルス剤はありません。このため、通常、対症療法が行われます。特に体力の弱い乳幼児、高齢者は、脱水症状を起こしたり、体力を消耗したりしないように、水分と栄養の補給を充分に行いましょう。脱水症状がひどい場合には病院で輸液を行うなどの治療が必要になります。
 止しゃ薬(いわゆる下痢止め薬)は、病気の回復を遅らせることがあるので使用しないことが望ましいでしょう
 感染が疑われる場合は、最寄りの保健所やかかりつけの医師にご相談下さい。
 また、保育園、学校や高齢者の施設等で発生したときは早く診断を確定し、適切な対症療法を行うとともに、感染経路を調べ、感染の拡大を防ぐことが重要ですので、速やかに最寄りの保健所にご相談下さい。

政府関連情報



○ノロウイルスを含む食中毒の予防方法についてわかりやすく紹介しています。

結核対策  ~今でも国内で年間2万人以上が発症している「現代」の病気です~

●結核とはどのような病気ですか?

 結核は、結核菌という細菌が体の中に入ることによって起こる病気です。
 結核はいまだにわが国の主要な感染症の一つで、毎年新たに2万人以上の患者が発生しており、世界的にみても日本はまだ結核の中まん延国という状況にあります。(単一の感染症としては、世界で2番目に死亡者数が多い疾患です。2012年に世界では860万人が罹患し、130万人が死亡しています。)
 結核菌は主に肺の内部で増えるため、咳、痰、発熱、呼吸困難等、風邪のような症状を呈することが多いですが、肺以外の臓器が冒されることもあり、腎臓、リンパ節、骨、脳など身体のあらゆる部分に影響が及ぶことがあります
 特に、小児では症状が現れにくく、全身に及ぶ重篤な結核につながりやすいため、注意が必要です

結核にはどのような場合に感染するのですか? ~空気感染する病気です~

 肺結核患者の咳やくしゃみなどによって、空気中に結核菌が飛び散り、周りの人がその結核菌を吸いこむことにより感染します。
 人が生まれてはじめて結核菌を吸い込んだ場合、10~15%の人ではその後1、2年のうちに発病しますが、その他の人では菌は冬眠状態でしぶとく体内に留まることになります
 このようにして結核菌が体内に潜んでいる人が、その後何らかの都合で身体の抵抗力が落ちると、潜んでいた菌が活動を始め、結核を発病してしまうことになります(菌が体内に留まったケースの10~15%程度と言われています)。
 結核は人から人へ感染する病気ですから、その発生は人口密度の高い大都市で多い傾向にあります。また、BCG接種の影響もあり、日本では小児の患者は比較的少なく、近年は高齢者の発症が大部分を占めるようになってきました。

羅患率の高い地域
 世界中で発生していますが、特にアジアとアフリカで多く発生しています。

 

結核に感染しないためにはどうすればいいですか?

普段の心がけ

 普段から健康的な生活を心がけ、免疫力を高めておくことが重要です。夜更かしなどの不規則な生活や、喫煙は厳禁です。

予防接種

 抵抗力の弱い赤ちゃんは、結核に感染すると重症になりやすく、生命を危うくすることすらあります。予防のためにはBCG接種が有効です。日本の定期の予防接種では、生後1歳未満(標準的な接種は生後5か月から8か月の間)の小児にBCGの予防接種が行われています。市町村からの案内に従って遅くとも1歳未満に接種しましょう。

■コラム2:BCGとは・・・

 BCGは結核を予防するワクチンの通称であり、このワクチンを開発したフランスのパスツール研究所の研究者の名前を冠した菌:Bacille Calmette-Guerin(カルメットとゲランの菌)の頭文字をとったものです。
 その効果について、多くの文献を総合的に評価した結果、乳幼児期にBCGを接種することにより、結核の発症を52~74%程度、重篤な髄膜炎や全身性の結核に関しては64~78%程度予防することができると報告されています(Colditz et al, 1995)。また、一度BCGワクチンを接種すれば、その効果は10~15年程度続くと考えられています。 日本の結核患者の発生率は米国の4倍程あるにも関わらず、小児におけるそれは米国の数値を下回っており、その一因としてBCG接種の効果が考えられています。

結核に感染したらどうすればいいのですか?

 結核は治療が可能な疾患です。咳や痰が2週間以上続く、特にお年寄りは倦怠感が続いたり、急にやせ衰えるなど、結核の初期症状が現れたら早めに医療機関で受診しましょう。
 結核を発症しても、症状(咳、発熱、寝汗、体重減少など)は数か月間、軽症で経過することもあります。このため、受診が遅れることで、他の人に結核を伝播させることになります。
 ただし結核と診断されても、通常の場合、6か月間毎日きちんと薬を飲めば治ります
 しかし、症状が消えたからといって、治療の途中で服薬を止めてしまえば治りません。それどころか菌が抵抗力をつけ、薬が全く効かない多剤耐性菌になることもあります。医師の指示を守って、治療完了まできちんと薬を飲み続けることが最も重要です

政府関連情報

鳥インフルエンザ  ~東南アジア等で多発しています~

●鳥インフルエンザとはどのような病気ですか?
 A型インフルエンザウイルス※による鳥の感染症が、鳥インフルエンザです。

 鳥インフルエンザウイルスは、自然界においてはカモ類などの水鳥を中心とした鳥類が腸内に保有しています。
 なお、鳥インフルエンザウイルスがヒトやその他の動物に感染した場合も鳥インフルエンザという感染症名を使用しています。
 鳥インフルエンザのなかでも、ニワトリに感染させた場合に、高率に死亡させてしまうようなものを高病原性鳥インフルエンザといいます。
 このウイルスにヒトが感染した場合、2~7日の症状のない期間があった後、高熱、咳などの症状を示します。急激に全身の臓器が異常な状態になり、死亡することもあります。

インフルエンザウイルスは抗原性の違いから、A型、B型、C型に大きく分類されます。ヒトでの世界的大流行(パンデミック)を引き起こすのはA型のみとされています。
インフルエンザ(季節性)と新型インフルエンザの違いはこちら

鳥インフルエンザはどのような場合にヒトに感染するのですか?

 鳥インフルエンザウイルスは、文字通り鳥が感染するインフルエンザウイルスであり、通常、ヒトに感染することはありません。しかしながら、感染した鳥に濃厚接触をした場合には、きわめて稀にヒトが鳥インフルエンザウイルスに感染することがあります。
 近年、インドネシア、ベトナム、タイやエジプトを中心に、H5N1亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルスがヒトに感染し、鳥インフルエンザ(H5N1)を発症した事例が報告されています。
 現時点では、鳥において高病原性を示す鳥インフルエンザウイルスが鳥からヒトに感染するのは、感染した鳥又はその死骸や内臓、排泄物等に濃厚に接触した場合に限られています
 また、鳥インフルエンザウイルスがヒトからヒトに感染するのはきわめて稀であり、感染の事例は、患者の介護等のため長時間にわたって患者と濃厚な接触のあった家族の範囲に限られています
 なお、これまで、鶏肉や鶏卵を食べることによってヒトに感染したという事例の報告はありません
 ただし、WHO(世界保健機関)は、ニワトリなどの家きん類に高病原性鳥インフルエンザが集団発生している地域(東南アジア等)では、食中毒予防の観点からも十分な加熱調理(全ての部分が70℃に達すること)及び適切な取扱いを行うことが必要であるとしています。

■コラム3:鳥インフルエンザと新型インフルエンザはどのような関連があるのですか?

 鳥インフルエンザがイコール新型インフルエンザではありません。
 鳥インフルエンザは、一般的に鳥類がかかる病気です。ヒトが鳥インフルエンザウイルスに感染することはありますが、その患者から別のヒトに病気がうつることは、通常ありません。
 しかし、ウイルスが特殊な遺伝子変異※を起こしてヒトからヒトへと感染する能力を獲得し、ヒト-ヒト間で持続的な感染が起こるようになった場合、新型インフルエンザと呼ばれるようになります。
 今までのところ、鳥インフルエンザウイルスがヒトからヒトへ効率よく感染する能力を獲得し、新型インフルエンザウイルスとなったことはありません。(一部、家族間などで感染が疑われる事例あり)

※鳥インフルエンザウイルスが新型インフルエンザウイルスになる仕組みは、2つあります。ひとつは、鳥インフルエンザウイルスがヒトや鳥類の体内で変異し、ヒトからヒトへ感染する新しいインフルエンザウイルスになることです。もうひとつは、ヒトや豚に、ヒトのインフルエンザウイルスと鳥インフルエンザウイルスが同時に感染し、それぞれが混ざり合って、ヒトからヒトへ感染する新しいインフルエンザウイルスになることです。(下図参照)

鳥インフルエンザに感染しないためにはどうすればいいのですか?

野鳥からの感染防止

野生の鳥は、インフルエンザウイルス以外にも人に病気を起こす病原体を持っている可能性があります。日頃から次のことに注意しましょう。

衰弱又は死亡した野鳥又はその排泄物を見つけた場合は、直接触れないこと。もしも触れた場合には、速やかに手洗いやうがいをしましょう。
特に、子供は興味から野鳥に近づくおそれがありますので注意しましょう
海外での感染防止

特に、鳥インフルエンザが流行している地域に渡航する方は注意しましょう。

不用意に鳥類に近寄ったり触れたりしないようにしましょう。
(特に、家きんが飼育されている場所、生きた鳥を販売している場所や食用に鳥を解体している場所には立ち入らない)
鳥の解体や調理をしないようにしましょう。もしも鳥を扱った場合には必ず手をよく洗うようにしましょう。
鳥肉や卵などを食べる場合は、十分に加熱されたものを食べるようにしましょう

※日本に帰国する際、発熱や咳など体調に異状がみられたら、検疫所の健康相談室に申し出てください。

世界での発生状況(鳥インフルエンザH5N1の例) ※最新の発生情報(WHO)

鳥インフルエンザに感染したらどうすればいいのですか?

 感染した場合、2~7日の症状のない期間があった後、高熱、咳などの症状を示します。急激に全身の臓器が異常な状態になり、死亡することもあるため、発病早期に抗インフルエンザ薬による治療や症状に応じた治療を行う必要があります。
 上記のようなインフルエンザを疑う症状が出た場合には、医師にその旨を告げて受診して下さい。

■コラム4:世界で発生している鳥インフルエンザの種類(主なもの)

 これまでに判明している高病原性鳥インフルエンザウイルスは、すべてH5亜型とH7亜型のウイルスに限られています。
 インフルエンザウイルスは抗原性の違いによりA型、B型、C型の3つに大きく分けられます。このうちヒトでの世界的大流行(パンデミック)を引き起こすA型インフルエンザウイルスは、ウイルス表面に存在する糖タンパク質(ヘマグルチニン(H)とノイラミニダーゼ(N))の種類の違いによって、さらにH亜型(あがた)(H1~H16の16種類)とN亜型(N1~N9の9種類)の組み合わせで分類されます。

□H5N1型
鳥類(主に家きん類)で発生し、ヒトは、感染した鳥やその排泄物、死体、臓器などに濃厚に接触することによってまれに感染することがあります。
日本では発症した人は確認されていません。世界では、東南アジアを中心に、中東・ヨーロッパ・アフリカの一部地域などで動物での感染が確認され、ヒトでの症例はアジア、中東、アフリカを中心に報告されています。
□H7N9型
2013年3月末から中国での発生が報告されている、A型インフルエンザウイルス(H7N9亜型)によるヒトへの感染症のことです。

 今回見つかった鳥インフルエンザA(H7N9)は、今までヒトに感染することが知られていなかったウイルスの感染症です。2013年4月1日にWHOが中国でヒトへの感染があったことを初めて公表しました。感染源はまだわかっていませんが、中国政府の調査では、ヒトからヒトへの持続的な感染は確認されていません
 現在、国立感染症研究所においては、中国CDC(疾病予防管理センター)から入手したウイルス株を用いたワクチン株の製造準備を行うなど、鳥インフルエンザA(H7N9)の対策を進めています。
 中国の発生地域に渡航される方は、不用意な動物との接触を避けるようにしてください。
 また、中国の発生地域からの帰国時に発熱などの症状がある場合は、検疫所へ相談してください。

政府関連情報

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