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第11回IT戦略本部 議事録1.日 時:平成14年4月9日(火) 17:15〜18:15 2.場 所:内閣総理大臣官邸大食堂 3.出席者:[別紙] 4.会議の模様 (1) 竹中IT担当大臣から以下のとおり挨拶。
(2) 平沼経済産業大臣から、電子商取引等に関する準則について以下のとおり報告。
電子商取引市場を考えるに当たっては、だれでも参加ができて、それから多様でかつ変化のスピードが早くて、そして国境という制約のない市場が形成されるといったサイバー空間の特質を十分に認識することが必要だと考えている。 |
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(3)扇国土交通大臣から、電子入札に関する国土交通省の取り組み状況について以下のとおり報告。
電子入札に関する国土交通省の取り組みは、本来はもう少し先だったが、13年度10月から電子入札システムの手続を開始し、今、約100件実施している。そして、15年と1年前倒しして約4万件、国土交通省の入札だけで1年間に4万4,000件あるが、4万件を実施する。22年度を目安に40万件、これは全省庁の入札を含めてである。 |
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(4)総務省 高原情報通信政策局長から、公益事業者の電柱・管路等使用に関するガイドラインについて以下のとおり報告。
「公益事業者の電柱・管路等使用に関するガイドライン」の改正について御報告する。本件は、平成12年11月に前のIT戦略会議・IT戦略本部で御報告した内容を受け、公益事業者の電柱・管路等の提供ルールを定めて通信事業者の光ファイバー整備促進を図るということである。平成13年4月から運用している。この運用により、電柱等の貸与の件数はこの1年間で約4割増加している。 |
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(5)内閣官房から、GISアクションプログラムについて以下のとおり報告。
地理情報システム、GISのアクションプログラムというものを去る2月に関係省庁連絡会議で決めさせていただいた。その内容を御報告する。 |
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(6)事務局から、「e-Japan重点計画」見直しの基本的考え方について以下のとおり説明。 ○竹中IT担当大臣 それでは、報告事項が終わったところで本日の議事に改めて入りたい。まず「『e-Japan重点計画』見直しの基本的考え方について」である。これまでの計画の実施状況や新たな課題に対する対応の方向を踏まえ、「e-Japan重点計画」を見直し、本年の5月に新重点計画の案をお諮りし、パブリックコメントに付した後、6月には本部決定する予定であるが、今回はその基本的な考え方の案について事務局から説明をさせる。 ○事務局 昨年の3月に「e-Japan重点計画」をつくり、220の具体的施策を決めたわけであるが、このうち、103の施策は昨年度中に実施するという予定になっていた。現在、精査しているが、この103の施策はいずれも既に実施したところである。そういったことや、「e-Japan2002プログラム」、「e-Japan加速・前倒し」といったものをすべて取り込み、成果を評価し、国際比較をしながら新しい重点計画を策定していきたいと考えている。この新しい重点計画に基づいていろいろな施策を講じることにより、2005年に世界最先端のIT国家となるという「e-Japan戦略」の目標を達成していきたいと考えている。 |
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(7)事務局から、情報セキュリティ対策について以下のとおり説明。 ○竹中IT担当大臣 2番目は「情報セキュリティ対策について」である。情報セキュリティ対策は、電子政府・電子自治体の実現、電子商取引の促進等に不可欠であり、世界最先端のIT国家を目指すのに重要な役割を担うものである。この情報セキュリティ対策については、昨年11月の本部会合において事務方から説明させたところであるが、その後、緊急事態対応チーム発足など対策が具体化してきていることから、本日は情報セキュリティ対策推進室からその現状について説明をさせる。
○事務局 電子政府は極めて便利な仕組みであるが、他方でよくない考えを持った人たちにとってはある種の標的になるおそれがある。例えば、産業スパイが競争相手のデータを盗みにくる。あるいは、テロリストの人たちが個人情報を盗んでなりすますということがあり得るわけであるし、更には内外の政治的な意図を持ったグループが示威行動の一環として、例えばコンピュータウイルスを送りつけることによって電子政府の業務を妨害するということも否定できないわけであり、こうした脅威に対してはやはり技術が基本になる。
しかしながら、政府には必ずしも情報セキュリティ技術の専門家が数多くいるわけではない。省によっては、発注先の企業等に任せ切りになっているという場合もあるのではないかと懸念されており、やはり政府の情報管理の根本というのを外注先の企業だけに頼るという体制では不十分であるので、政府の中にも核となるグループをつくる必要があるのではないかと考えている。 |
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(8)事務局から、「世界の情報拠点(ハブ)を目指して」について以下のとおり説明。 ○竹中IT担当大臣 世界先端のIT国家になるということでずっと議論を進めているわけあるが、以前、村井教授を始め何人かの方々から、どうしても議論が国内の問題に偏っているのではないか、もう少しグローバルな視点がこの戦略の中に入るべきではないかという御指摘があった。こうした観点から、我が国のIT政策に関する国際的取り組みの強化について考えているので、事務局から説明させる。 |
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○事務局 まず国際的情報流通の現状について御説明する。アジア、北米、欧州を世界の貿易流通について見ると、この3極はほぼ均衡した関係にある。これに対して情報流通については、はなはだしい不均衡がある。今後、アジアが世界の発展から取り残されないためには、この不均衡の是正が急務となっている。 |
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(9)自由討議。
○片山総務大臣 今、報告していただいた、「ハブを目指して」であるが、アジアが世界の情報通信の拠点となるよう、私どもの方も積極的に各種の施策を展開してもらいたいと思う。特にアジアにおけるブロードバンド環境の整備に我が国が積極的に貢献していきたいということを含め、アジアブロードバンド計画の策定を進めていったらどうかと考えている。その計画の具体策を検討するために研究会を立ち上げたい。そこで、アジアにおける次世代インターネットの構築や、アジアから世界に向けた情報発信や我が国としての具体的な貢献策について検討してもらいたいと考えている。九州・沖縄サミットの際に採択されたIT憲章においても、ITは21世紀を形づくる最強の力の一つであるとうたわれており、その利益を世界の人々が享受するように力を尽くすことが我が国の責務ではないかと考えている。 |
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○武部農林水産大臣 農山漁村の現状は過疎化、高齢化等、今、崩壊寸前といって過言ではない。一方で、都市住民の皆さん方もライフスタイル志向が変わってきており、おいしい水、きれいな空気、美しい自然を求めていると考えている。 |
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○尾身国務大臣 実は、日本の情報産業の大部分の分野でメーカーサイドの国際競争力がハード、ソフト共にこの10年間程度で急速に低下している。例えば、メモリの分野においても、今3兆円ぐらいの市場規模があるDRAMであるが、日本のメーカーは80年代の後半には7割のシェアを持っていたわけであるが、2000年にはこのシェアが2割と急激に低下している。これは、90年代の後半に新鋭設備の投資が不十分であったこととか、あるいは画期的な技術開発ができなかったこと等により、コスト競争力が日本メーカーは低下し、韓国のサムソンとか米国のマイクロン等が優位に立っているためである。 |
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○出井会長 今の尾身大臣のお話だが、政府が産業界を温かく見守っていただくということに関しては大変歓迎したいが、一方で、やはり私は国が余りそういうところを支援しても、国が自動車をつくるようなもので、なかなかうまくいかないのではないかなという気もする。それよりも、民間同士の競争をどう活性化させるかという環境整備の方が重要かなと思う。 |
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○竹中IT担当大臣 最後の問題は、知的財産戦略会議等々でも議論になる問題だと思っている。 |
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○岸会長 重点計画の見直しに当たっては、昨年も申し上げたことであるが、やりやすいことをやるということではなくて、やるべきことを計画に盛り込むことが重要である。 |
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○鈴木社長 1点目は、情報拠点を目指してということでアジアのハブということなのだが、私どもは95年以来インターネットをバックボーンとして11か国のアジアにインターネットバックボーンを提供しているが、日本ハブと言った時にアジア各国がもつ反感を考慮していかないといけない。ハブというのは、どうしても日本を中心としたスター状のネットワークという事になって、私どもの交渉過程においても慎重に進めてきた。ハブ論議というものは微妙なものがある。アジア各国ともハブについては非常に強い意識を持っているし、シンガポール、韓国あるいは中国各国がハブ競争をするというような面もあるので、是非とも慎重な進め方をしていただきたいと考えている。もちろん、アジアのインターネット網とかインフラ網ができるということは非常に重要だが、一方でハブというものを前面に出したときの問題点というのは必ず出てくるのではないかというのが私の経験である。 |
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○梶原知事 最初に、情報セキュリティ政策である。いよいよ電子自治体は本格化し、全国知事会で今いろいろ意見をまとめているが、どの県もセキュリティ問題は非常に重大関心事である。岐阜県もいろいろやっているが、地方レベル、個々の自治体レベルでは何ともならないという面もある。国家政策としてよろしくお願いしたい。 |
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○村井教授 まずハブというのは確かに少しセンシティブな部分もあるかなという気もしたが、「世界一大きな貢献」というぐらいの目標を持っていくのがこの戦略本部としては国際的に見てとても大切なことになるのではないか。 |
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○宮内会長 総合規制改革会議の立場で申し上げると、規制改革では重点6分野というのをつくり、そういう面では着実に検討が進んでいると考えているが、このIT分野の規制改革は当本部にゆだねられているという形になっており、我々規制改革会議の委員の中から、このIT分野の規制改革について同じようなスピードで進んでいるのだろうかということについて大変懸念があるということを申し上げておきたいと思う。 |
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○奥山副会長 重点計画の見直しと、それからアジアハブ構想、両方に関連する問題であるので申し上げたいのだが、重点計画の見直しの中で重点5分野それぞれ書いてあり、これはこれで結構であるが、これまでのこの場での議論の流れ、あるいは方向性を考えると、先ほど宮内会長がいみじくもおっしゃったように、例えば規制改革専門調査会等で議論を深められた項目等について、昨年よりは今年の重点計画が一歩も二歩も進んだのだという形が見えなければ、国民に対してこの戦略本部の鼎の軽重を問われるのではないかと思うので、今総務省でもいろいろ検討しているようだが、この場でもいろいろ議論が出たような新たな競争政策の枠組み等について、従来よりは一歩進んだような書き方を是非、盛り込んでいただきたい。具体的な話はパブリックコメント等でもまた申し上げたいと思うので、それらを参考にしていただきたい。 |
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○出井会長 先ほど放送と通信の融合の必然性を宮内会長が述べられ、先回も氏家会長その他からこの件に関してのご見解があった。確かに放送と言うと今のテレビを想像し、通信と言うと今の電話を想像するわけだが、何も今の電話とテレビが融合するということを言っているわけではなくて、将来の放送というのは例えばインターネット放送になる可能性が非常に大きく、どこの放送でも世界中アクセスできるようなことになる。それから、通信も電話でなくて恐らくインターネットをベースとした電話もできるわけなので、そういう広い意味での融合が必然性としてあり、やはり日本はその部分でリーダーシップをとった方がいいというのが今のポイントだ。今規制されているマスメディアとしての放送会社をどうとかという問題ではない。ちょっと先のことを考えただけで次のことが見える。 |
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○片山総務大臣 毎回また同じ御意見を聞いて、私も同じことを言っているのだが、事業区分の見直しは情報通信審議会のIT特別部会で6月までに結論を出してもらう。これはダークファイバの開放も絡むが、もちろん規制緩和も含めてということであるが、そこで一応の結論を出そうということを考えている。 |
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(10) 「e-Japan重点計画」見直しの基本的考え方(案)について、本部了承。
○竹中IT担当大臣 この重点計画見直しの基本的考え方については、今日の基本的な案に基づいて皆様の御意見を反映させながら取りまとめるということで御了承賜りたいと思うが、よろしいか。[異議なし] |
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(11) 小泉内閣総理大臣から以下のとおり挨拶。
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(11) 竹中IT 担当大臣から以下のとおり閉会の辞。
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| (別紙) | ||
第11回IT戦略本部メンバー一覧 | ||
| 小泉 純一郎 | 内閣総理大臣 | |
| 竹中 平蔵 | 情報通信技術(IT)担当大臣 ・経済財政政策担当大臣 | |
| 福田 康夫 | 内閣官房長官・男女共同参画担当大臣 | |
| 片山 虎之助 | 総務大臣 | |
| 平沼 赳夫 | 経済産業大臣 | |
| 森山 眞弓 | 法務大臣 | |
| (欠) | 川口 順子 | 外務大臣 (※水野賢一 外務大臣政務官 代理出席) |
| (欠) | 塩川 正十郎 | 財務大臣 (※吉田幸弘 財務大臣政務官 代理出席) |
| (欠) | 遠山 敦子 | 文部科学大臣 (※加納時男 文部科学大臣政務官 代理出席) |
| 坂口 力 | 厚生労働大臣 | |
| 武部 勤 | 農林水産大臣 | |
| 扇 千景 | 国土交通大臣 | |
| (欠) | 大木 浩 | 環境大臣 (※奥谷 通 環境大臣政務官 代理出席) |
| 村井 仁 | 国家公安委員会委員長・防災担当大臣 | |
| (欠) | 中谷 元 | 防衛庁長官 (※木村太郎 防衛庁長官政務官 代理出席) |
| 尾身 幸次 | 沖縄及び北方対策・科学技術政策担当大臣 | |
| (欠) | 柳澤 伯夫 | 金融担当大臣 (※村田吉隆 内閣府副大臣 代理出席) |
| (欠) | 石原 伸晃 | 行政改革・規制改革担当大臣 (※熊代昭彦 内閣府副大臣 代理出席) |
| (欠) | 秋草 直之 | 富士通株式会社社長 |
| 出井 伸之 | ソニー株式会社会長兼CEO | |
| 奥山 雄材 | KDDI株式会社副会長 | |
| 梶原 拓 | 岐阜県知事 | |
| 岸 暁 | 株式会社東京三菱銀行会長 | |
| 鈴木 幸一 | 株式会社インターネットイニシアティブ社長 | |
| (欠) | 松永 真理 | エディター |
| (欠) | 宮津 純一郎 | 日本電信電話株式会社社長 |
| 村井 純 | 慶應義塾大学環境情報学部教授 |
| 上記の他、以下が出席。 | ||
| 安倍 晋三 | 内閣官房副長官(政務、衆) | |
| (欠) | 上野 公成 | 内閣官房副長官(政務、参) |
| 古川 貞二郎 | 内閣官房副長官(事務) | |
| 根來 泰周 | 公正取引委員会委員長 | |
| 宮内 義彦 | 総合規制改革会議議長 | |