個人情報保護法制化専門委員会

第28回個人情報保護法制化専門委員会議事録



1 日 時:平成12年10月11日(水)15時30分〜16時00分

2 場 所:官邸大客間

3 出席者:

園部逸夫委員長、小早川光郎委員長代理、上谷清委員、高芝利仁委員、遠山敦子委員、藤原静雄委員、堀部政男個人情報保護検討部会座長
高橋和之委員、新美育文委員、西谷剛委員は所用により欠席

(事務局)
古川貞二郎内閣官房副長官、藤井昭夫内閣審議官

4 議 題
個人情報保護基本法制に関する大綱について

5 審議経過

【園部委員長】それでは、ただいまから個人情報保護法制化専門委員会第28回の会合を開催いたします。
 本日は、古川内閣官房副長官に御出席をいただいております。高橋委員、新美委員、西谷委員はそれぞれ所用のため御欠席、それからまた高芝委員は後ほどお見えになるとのことでございます。
 さて、本委員会におきましては2月4日の初会合以来、各委員御多忙にもかかわりませず、個人情報保護に関する基本法制の在り方について、本日を含めて28回にわたって毎週のように会合を重ねてまいりました。約8か月という短期間に、途中6月には中間整理を公表して関係方面に意見を求めながら、個人情報の保護という極めて広範かつ奥の深い課題に取り組みまして、本日いよいよ委員会としての見解を取りまとめるに至りました。本日御欠席の委員を含め、各委員並びに堀部座長から最後まで多大な御尽力をいただきましたことを、まず厚く御礼申し上げます。
 本日は既に御案内のとおり、本委員会の意見である大綱について最終的に御確認の上、正式に決定したいと思います。その後、私と堀部座長から総理に提出する予定となっております。
 それでは、前回の会合にお諮りした案文から、私と委員長代理において各委員の御意見を前提とした上で最終的な案文の整理を行いましたので、主な点を中心に最終案文の説明を事務局からお願いします。

【藤井室長】それでは、事務局の方から御説明させていただきます。全般的に意味の正確性という意味で字句修正等はさせていただいていますが、本日は特に前回御論議になったところを中心に御説明させていただきたいと思います。
 早速でございますが、大綱案の2ページをお開きいただきたいと思います。2ページの「基本原則」の第1項の趣旨説明のところで、2ページの一番下の段落のなお書きのところでございますが、基本原則は報道等の分野を対象にするに当たってその趣旨を明確にするという観点から読み上げさせていただきますが、「なお、個人情報の保護に当たって個人情報の有用性に配慮することとしている本基本法制の目的の趣旨に照らし、個々の基本原則は、公益上必要な活動や正当な事業活動等を制限するものではない。基本原則実現のための具体的な方法は、取扱者の自主的な取組によるべきものである。この趣旨は、報道分野における取材活動に伴う個人情報の取扱い等に関しても同様である。」という趣旨を明確に規定するということとなっております。
 次は飛ばさせていただきまして、9ページ目をお開きいただきたいと思います。9ページ目の枠書きの中でございますが、(2)の「適正な管理」の「イ」のところで「個人データの保護のために必要な措置を講ずるよう努めるとともに」というのが挿入されております。この趣旨は、大体項目3の「個人情報取扱事業者の義務等」は「基本原則」の努力義務を具体的に義務化したり、再度細分化しているわけですが、この個人情報データの保護のために必要な措置を講ずるという努力義務は「基本原則」にはありましたが、取扱事業者の義務等には抜けておりましたもので、そこは確認的な意味もありますが、明記させていただいているところでございます。
 それから、次のページをおめくりいただきたいと思います。10ページ目の枠書きの中のCでございます。これは委員からの御指摘の中では、第三者提供をする場合の例外を決めている中で、特に本人からの提供停止等の求めに応じて提供停止その他適切な措置を講ずることとされている場合というのが、やはりその要件と読めるように前の方に移すという御指摘があって、そのように前の方に移させていただいていますとともに、次のページの11ページの平文の方の「さらに」の第3段落のところでございますが、趣旨の説明もそういう形に変更させていただいているところでございます。
 あとは、字句修正的なものはありますが、中身を伴うものはほとんどございませんでして、ちょっと飛びまして恐縮でございますが、22ページをお開きいただければと思いますが、4の(5)の「主務大臣の指示等」で、これは趣旨の説明のところが非常にわかりにくいというようなことで小早川代理からの御指導もいただきながらすっきりとした趣旨説明にさせていただいたということでございます。読ませていただきます。「民間部門における個人情報をめぐる諸問題は、前述のとおり、基本的には当事者間で扱われるべきものであるが、当事者間の問題を超えて社会的に解決が要請される場合等には、行政による適切な対応が求められるものであることから、「3.個人情報取扱事業者の義務等」の担保措置として、主務大臣による関与の仕組みを整備するものである。必要最小限度の規律を整備するという本基本法制の性格上、主務大臣の関与は、事務的な改善指示等を基本としたものとしているが、第三者提供の制限違反等義務を担保する必要性がより高い「一定の」行為については、主務大臣が改善・中止命令を行うことができることとしている。」ということで修文させていただいております。
 次もまた飛ばさせていただきまして、25ページの「罰則」のところでございます。これも個別の法の守秘義務規定の見直しのところを最も明確にというような御指摘の中での修文でございますが、1点は説明書きの平文のところの下から第2段落のところで、「一定の要件の下に主務大臣が改善」云々で「一定の要件」と、これは高橋委員から余り裁量的にやり過ぎるのは今の時流に合わないのではないかという御指摘がございまして、「一定の要件」ということを明記しているということでございます。
 それから、守秘義務法制の問題は前述の4の(3)の法制上の中身でございますので、4の(3)との関係を明確にしたということでこの最後の文脈がございます。これも読ませていただきますが、「一方、政府は、4.(3)により法制上の措置を講ずるに当たり、個人情報の取扱いに関連する既存の各法律の守秘義務規定を中心に、個人情報の「質」と「侵害の態様」に応じた個人情報保護の観点から、早期に見直して罰則規定の整備を図るとともに、今後、本基本法制の趣旨に沿って各関係の法律を整備するに当たっても、同様の観点から罰則規定の整備を検討することが求められる。」ということで、当委員会としての御意見を明確に記させていただいたということでございます。
 それから、次の26ページの7(1)の「適用除外について」の「ア.報道分野等との調整について」です。これは前回の御論議である程度方向づけをお決めいただいたわけでございますが、それに応じて委員長代理と御相談の上こういう文章に整理させていただいております。これもちょっと読み上げさせていただきます。「ア.報道分野等との調整について。個人情報は、前期「2.基本原則」のとおり、個人の人格尊重の理念の下に、慎重に取り扱われるべきものである一方、報道分野における個人情報の取扱いは、報道の自由に密接に関わるものである。このため、報道分野における取材活動等に伴う個人情報の取扱いについては、次のように措置する必要がある。@「3.個人情報取扱事業者の義務等」との諸規定は適用しないこと。A報道分野においても「1.目的」、「2.基本原則」の諸規定に基づき、個人情報が適正に取り扱われるための自主的な取組を行うよう努力すべきこと。また、報道分野以外の宗教、学術、政治の分野における個人情報の取扱いの中には、信仰、学問、政党活動の自由と密接に関係するものがあり得ると考えられ、これらについては、政府の立案過程において、報道分野に準じて適切に調整する必要がある。
 なお、適用除外に関する具体的な規定方法については、政府の立案過程において、可能な限り範囲を明確に画定する観点からの立法技術上の検討を行う必要がある。」ということでございます。
 恐縮ですが、次の27ページの下から3番目の段落でございますが、その中間ぐらいに「また、基本法制に基づくこうした仕組み以外にも、民間の自主的な取組として、当事者の立場を離れて苦情や紛争の処理に当たっている場合もあり、こうした活動と有機的に連携することで、一層効果的、効率的な解決が期待できる。」という部分を挿入してございますが、これは前回遠山委員からむしろこういう任意の自主的な取組というものも重要であるという御指摘がございまして挿入させていただいております。
 本当にかいつまんだ御説明でございますが、事務局からの説明は以上でございます。

【園部委員長】後で立法化に向けてのいろいろな御意見については伺いますが、本委員会としてお手元に今ございます「個人情報保護基本法制に関する大綱」を決定することにいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。

(「異議なし」と声あり)

【園部委員長】どうもありがとうございました。ただいま決定いたしましたこの大綱は、4時30分から堀部座長にも御同行いただきまして、委員会を代表して私から総理に提出することといたします。なお、今後はこの大綱を受けた政府において立案作業が進められることとなるわけでございますが、この際、各委員から法案化に当たっての御意見、留意すべき意見がございましたらお1人ずつ御意見をお願いいたしたいと思います。
 小早川委員長代理が4時ごろ御退席ということでございますので、それではお先にそちらから御意見をどうぞ。

【小早川委員長代理】どうも恐縮でございます。それでは、2つほど簡単に申し上げたいと思います。
 1つはこの基本法制大綱の中身、サブスタンスについてきちんと立法化していただくということはもちろんでございますが、それとともにそのサブスタンスを実現するための仕組みなのですが、この大綱の考え方というのはやはり基本的には関係者の自己規律、自主的な取組ということをあくまでも中心に置いた仕組みを構想していると思います。それで、もちろんそこに行政介入も必要ではあるのですけれども、その辺の事の軽重をきちんと踏まえて、それについての趣旨を踏まえていただいて、しかし同時に余りたがが緩んでしまうということも趣旨に反しますので、その辺のめり張りの効いた立法の作業を是非お願いしたいということでございます。
 それからもう一つはそのこととも関係しますけれども、そういういわば新しいタイプの立法をしていただくということで、従来基本法というと何となく各行政機関が所管の政策分野についての行政主導型の政策実現のための枠組みというような感じがなきにしもあらずでしたけれども、そうでなくてむしろこの基本法制というのは関係者に対して直接向けられているものだと考えられますので、その意味からも是非言葉遣いなどはわかりやすく、明快な規定ぶりにしていただきたいというのが私の要望でございます。

【園部委員長】どうもありがとうございました。それでは、お座りの順ということで高芝委員どうぞ。

【高芝委員】ありがとうございます。私も2点お話をしたかったのですけれども、1点目は小早川委員の方からお話いただいたところと重複するのですが、基本的には自主規制が現在先行して行われている分野もあるわけですので、それを前提といいますか、それとの調整も含めて、ないしはこれは必要最小限度の立法ということですので、現在努力をしてといいますか、非常に高いところまで頑張っておられるところもあるわけですので、そちらの努力をそぐことなく、必要最小限度の立法であるということを明確にしていただきたいということがお願いとしてあります。
 それから、もう一つお話ししたかった点があったのですが、今、失念しましたので、申しわけないのですが後で追加させてください。

【園部委員長】それでは、藤原委員どうぞ。

【藤原委員】それでは、私も2点ほど申し上げさせていただきます。
 1点は、既に小早川委員長代理からお話があった点に関連します。つまり、「基本法制」と銘打っているわけでございますけれども、従来の私どもがイメージしてきた基本法制とは少し違うと思いますので、従来のイメージに引きずられて内容、あるいは書きぶりをこれまでのものに合わせる必要は必ずしもないのではないかということを申し上げたいということです。つまり、民間部門のないところに民間の、ある意味で言えば規制と申しますか、個人情報を大切にするという思想をつくるわけですから、それなりの規定にしていただきたいということです。
 第2点目は、この法律はいわゆる2階建てのような方式になりまして、つまり個人情報を扱う者全員に係る部分と、仮称でありますけれども個人情報取扱事業者に係る義務的な規定を含む部分とに分かれているわけですが、今後いわゆる仮称であります個人情報取扱事業者にどの程度の事業者が含まれていくかというのが重要な問題だと思いますので、この法制はかなり広く含まれるということを前提にしつつも、しかしながら事業者に過大な負担をかけないようにしようという微妙なバランスの上に成り立っていると思いますので、その辺りの御検討をよろしくお願いしたい。以上の2点であります。

【園部委員長】どうもありがとうございました。それでは、上谷委員どうぞ。

【上谷委員】先ほどから小早川委員を始め、皆さんがおっしゃったことにほとんど尽きていると思います。あえて蛇足を加えれば、先ほど小早川委員からもお話がございましたように、なるべくわかりやすい表現で法律化していただきたいという希望があります。ほかの法律と違いまして、基本原則の冒頭にもうたっていますとおり、国民全体がこの個人情報保護ということに関心を持って、将来いい社会をつくっていくという、その基本になる法律ですので、だれが読んでもわかりやすい文章を是非目指していただきたいと思います。内閣法制局に対する不満みたいに聞こえて申しわけないのですけれども、最近の法律の文章はいささかわかりにくくなっていると思います。できるだけ改めていただければという気がいたします。
 2点目は、申すまでもないことですけれども、この答申を尊重して欲しい。この大綱が万全なものとは言い切れないとしても、かなりの時間をかけて私どもで真剣に議論してきてできた大綱です。また、この委員会自体が、法制化を考えていく上で専門的な観点から意見を出してほしいという趣旨で付託された委員会でしたから、そういう観点からは各委員が非常に熱心に討議をした上、まとめた結論ということで、これをできる限り尊重していただきたい。立法化に当たって技術的な問題があって、一部この大綱案どおりにはいかない部分がでてくるということは立法技術上ある程度やむを得ない面があるとは思いますけれども、省庁の思惑でいろいろと修正されるようなことになっては何のためにこの委員会が意見をまとめたのかわかりません。この点は是非貫いていただきたいと思います。

【園部委員長】どうもありがとうございました。それでは、遠山委員どうぞ。

【遠山委員】もうほとんど尽きているかと思いますけれども、今回の「基本法制」で書かれたことは個人情報に関わる今後の展開というものが余り見えない中で法制をやるということでありますので、十分に論議が尽くされていない面もあるかもしれません。したがいまして、今後法制化につきましては除外規定等を始めといたしまして、あるいは罰則の問題等を始めといたしまして、十分緻密な論議をされて、その上でわかりやすくいい法文で書いていただきたいということでございます。言わずもがなでございますが、それが1点です。
 それからもう一つ、冒頭に申し上げましたように今後の技術上の展開あるいは国民のこの問題についての関心の動向等、いろいろな事態の変更、変化があろうかと思います。したがいまして、特に事業者についての義務の辺りを余りリジッドに当初から明確に書かれるというよりは、幾分柔軟な法体系で書いていただければと思う次第でございます。以上でございます。

【園部委員長】どうもありがとうございました。それでは、堀部座長どうぞ。

【堀部座長】私は、個人情報保護法制化専門委員会の委員長をはじめ、委員の先生方に心からお礼を申し上げるということから始めさせていただきたいと思います。本当に9か月にわたって大変熱心に御検討いただきましてありがとうございました。
 昨年の7月に個人情報保護検討部会が設けられまして、その座長を仰せつかりまして、11月には「我が国における個人情報保護システムの在り方について(中間報告)」というのを取りまとめました。この検討部会は各界、各層の方々で構成されていまして、それぞれ中間報告をまとめるに当たりまして意見を言っていただき、それをまとめたわけでありますが、そこで構想しました基本法につきましては、専門の立場から御検討をいただくということが必要であると判断いたしまして、個人情報保護法制化専門委員会に法制化の部分についてはお願いするということになりました。この経過につきましては、これまでも何回か申し上げているところであります。
 今回、こういう形でまとまりました大綱を見ますと、検討部会で構想をしていたものよりもはるかにレベルの高いものになったのではないかと思います。また、その意味づけはいろいろありますが、世界的に見ましても非常に新しい段階のものになったかと思います。その辺りは説明すると長くなりますので省きますが、是非この大綱を基に政府におかれましても一日も早く、我が国における個人情報保護法制化の作業を進め、来年の通常国会には是非提案していただきたいと思います。
 申し上げたいことはいろいろございますが、本当にありがとうございました。

【園部委員長】どうもありがとうございました。高芝委員、何か思い出されましたか。

【高芝委員】ほかの先生方が言われたことと結局重なっていたのですが、この個人情報の関係はこれからスタートするというよりは従前実態として先行してあったわけですので、その実態をどうするかということも含めてなのですが、法律をこれから検討されることになったということで実態が先行しているところがございます。その意味で、諸活動その他が行われているところもあるものですから、先ほども出ていましたとおり定義規定、その他言葉をわかりやすくという表現でもお話がありましたけれども、明確な形に極力していただきたい。それで、関係者の人の予測可能性というのでしょうか、それがより高まるようにしていただければ、それは条文のみならず解説も含めてそのような配慮をいただければありがたいと思いました。以上です。

【園部委員長】特に補足してございませんか。4時にカメラが入りますので、それまでよろしければどうぞ。
 どうもありがとうございました。ただいまの各委員、また御欠席の委員の方々の御意見も十分に土台にいたしまして、これから立案作業を進めていただくことになります。これは省庁間の問題もございますし、内閣法制局との関係もございますし、また国会に提案された段階での政治とのいろいろな問題も恐らく生ずることでございましょう。必ずしも平坦な立法作業というわけにはいかないかもしれませんが、それだけに非常に他の行政法と異なって非常に難しい問題を抱えている事柄であると思います。そういうわけで、これからも委員の方々には外部から、自分の古巣と思われてお見捨てなくいろいろと御助言やアドバイスをいただきたいと思っております。
 それでは、閉会に当たり古川内閣官房副長官からごあいさつをいただきます。

(報道陣入室)

【古川内閣官房副長官】個人情報保護法制化専門委員会の閉会に当たりまして、一言ごあいさつと御礼を申し上げたいと思います。
 園部委員長を始め委員の皆様、並びに個人情報保護検討部会の堀部座長におかれましては、本年2月の初会合以来、約8か月という短い期間に28回という大変な数の検討を重ねていただくなど、極めて精力的に御審議いただきましたことにまずもって厚く御礼を申し上げたいと思います。それから、ただいま皆様方からは立法化に当たりましての留意点など、大変貴重な御意見を賜りましたこと、心から御礼を申し上げたいと思います。
 現在、政府といたしましては日本型IT社会の実現を最重要問題の一つに掲げまして、関連施策を総合的に推進することといたしておりますが、そうした中でIT社会の基盤整備の観点からも個人情報保護に関する基本法制を確立することが不可欠となっているわけでございます。本委員会におかれましては、今年の6月に中間整理といたしまして大綱案を公表し、更に関係団体とか国民から広く意見を聴取しながら検討を重ねられ、本日政府が基本法制を立案する際の骨格を明らかにいたしました大綱をお取りまとめいただいた次第でございます。政府といたしましては、平成13年の通常国会に法案を提出することを目標としてまいりましたが、本日この大綱を受けまして情報通信技術(IT)戦略本部、これは13日を予定いたしておりますが、この本部におきまして近く政府としての対応方針を決定いたしたいと、かように考えております。
 今日、個人情報は企業とか行政機関など、さまざまな主体によって取り扱われておりまして、その内容や利用方法なども多種多様であるということでございます。したがいまして、極めて限られた機関にこうした問題について本委員会の考え方をお取りまとめいただいたということにつきましては大変な御苦労があったものとうかがわれるわけでございます。これまでの委員各位の御尽力に対しまして、改めて深く感謝を申し上げますとともに、先ほどもお話がございましたが、今後とも何かと御指導を賜りますよう、心からお願いを申し上げまして私の御礼の言葉とさせていただきたいと思います。本当にありがとうございました。

(報道陣退室)

【園部委員長】どうもありがとうございました。それでは、閉会に当たりまして一言ごあいさつを申し上げます。
 各委員並びに堀部座長におかれましては、個人情報の保護という大変広範かつ奥の深い問題にもかかわりませず、約8か月という短期間に28回もの集中的な御審議をいただき、本日大綱の取りまとめに至りましたことをまず厚く御礼を申し上げます。
 個人情報の保護という問題は国民や関係方面からの関心も高く、長年議論されてきた重要な課題でございますが、各位の御尽力により政府が今後基本法制を立案する際の基本となる考え方を大綱という形で取りまとめることができまして、この問題の処理に関し大きな進展となったのではないかと存じます。これも、過密な御日程を繰り合わせいただき、御多忙の中大変熱心に御審議いただきました各位の御尽力の賜物であると存じます。重ねて深く御礼を申し上げます。
 また、堀部座長を中心に検討部会の方でこの専門委員会の前に平行して、これもまた非常に難しい議論を進めてこられまして、幸いにこの検討部会との歩調が合いましてこういう成果に至りましたことは大変御同慶の至りに存じます。
 なお、最後に内閣内政審議室個人情報保護担当室の室長並びに担当職員の皆々様には連日にわたって本委員会の事務局として職務に励まれ、委員会の活動を支えていただきました。この機会に、委員会を代表して厚くお礼を申し上げます。
 最後に、事務局に置かれては今後大綱の内容や委員会における議論を十分に土台とされて、速やかに基本法制の立案作業を進めていただくようにお願いをいたしまして私のあいさつとさせていただきます。
 以上をもちまして、本日の会合を終了いたします。どうもありがとうございました。