身近な話

郵便の歴史について学ぼう

 君たちは手紙を書いたり、もらったりするのが好きかな。では、いつから、手紙を出せるようになったんだろう。それは、1871年(明治4年)4月20日。日本でいまのような郵便のしくみがはじまった日からなんだ。いまから130年近くも前のことなんだね。この日を記念して4月20日は逓信記念日(ていしんきねんび)としているんだよ。今回は、郵便の歴史についてお話しよう。


むかし、手紙はどのようにして送られていたの?

 社会科でならったかもしれないけど、手紙を届ける方法は、律令制度(りつりょうせいど)の時代や、鎌倉時代から江戸時代へと、人が歩いたり、早馬(はやうま)を走らせたりと、いろいろ工夫されてきたんだ。でも、これらは幕府などの連絡といった公用(こうよう)のもので、いまのようにだれもが手紙を出すことができたわけではなかったんだよ。
 一般の人でも手紙を出せるようになったのは、江戸時代、17世紀後半のこと。江戸と京都、大阪を結ぶ町飛脚(まちびきゃく)ができてからなんだ。


どのようにして、いまのような郵便のしくみができたの?

 時がたつにしたがって、飛脚(ひきゃく)の営業も全国に広がり、町のなかをめぐる飛脚も生まれたんだ。でも、料金が高かったり、配達(はいたつ)が何日もおくれたりと、とても不便(ふべん)だったそうだよ。
 そこで、明治時代にはいると、前島密(まえじまひそか)という人が、郵便を国でおこなうことを提案したんだ。そして、明治4年4月20日から、町のなかに切手を売るところができ、ポストが置かれ、手紙に切手をはって出すという、いまのような郵便制度がはじまったんだよ。逓信記念日もこの日を記念しているんだ。当時は東京と大阪間を3日と6時間で届けたそうだよ。
 最初は東京と大阪の間だけだったんだけど、明治5年7月には、日本全国、どこからでも、どこへでも郵便物を届けることができるようになったんだ。現在の郵便のしくみを考えた前島密は「日本郵便の父」と呼ばれているんだよ。


(肖像画上・「日本郵便の父」前島密/提供・逓信総合博物館)

(写真右上・日本で初めての郵便ポスト。当時は、「書状集め箱(しょじょうあつめばこ)」
 または、「郵便箱(ゆうびんばこ)」と呼ばれていたんだ。/提供・逓信総合博物館)


日本で最初の切手は?
 郵便にかかせない切手も、明治4年4月20日の同じ日に発行(はっこう)されたんだ。郵便料金を先にはらってもらうためなんだよ。それは、竜文切手(りゅうもんきって)と呼ばれている四十八文(もん)、百文、二百文、五百文(文というのは、当時のお金の単位だよ。)の4種類の切手で、竜(りゅう)の絵柄(えがら)が描かれていたんだ。当時のお金の絵柄に使われていた2匹の竜の模様(もよう)がとりいれられたそうだよ。

(日本で最初の切手「竜文切手」/提供・逓信総合博物館)
 
いまの切手はどのようにしてつくられているの?
 いまの切手は郵政省(ゆうせいしょう)の技芸官(ぎげいかん)と呼ばれる人たちが切手の図案(ずあん)を考えているんだ。切手の図案を新しくかいたり、名画や写真を使ったりして、きれいな切手をデザインしているんだよ。ドラえもんの切手をはじめ、ミッフィーちゃんの生みの親であるディック・ブルーナさんの描いた「ふみの日」の切手など、君たちが大好きなキャラクターの切手もつくられているんだ。
 そうそう、君たちが考えた図案が切手に使われることだってあるんだよ。「切手デザイン・コンクール」の時に図案を募集(ぼしゅう)して、入選作品を切手にしているんだ。君たちもどんどん応募(おうぼ)してみよう。君の絵が切手になって友達のところに届くかもしれないよ。
 郵便の歴史や切手のことをもっと知りたい人は逓信総合博物館(ていしんそうごうはくぶつかん)のホームページにアクセスしてみよう。
 

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