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第6回 首脳外交/イラク復興支援平成15年6月21日放送
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こんにちは、小泉純一郎です。
梅雨、つゆに入ってうっとうしい雨の日が多くなってきましたね。でも、街角のあじさいは鮮かな青紫や赤紫に染まっています。木々の緑も一様ではなく、緑でもいろいろな色があるなあと自然の美しさに感心しています。 |
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そうですね。総理、今日もどうぞよろしくお願いいたします。 総理は、このところ海外や国内での首脳会議続いていらっしゃいますね。 |
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ええ、この2か月で各国の大統領や首相、20人以上と会談したんじゃないでしょうか。 エビアンのサミットでは、私から北朝鮮の話を切り出したんです。 ヨーロッパの人にとっては、北朝鮮が遠いせいか、なぜ日本人を拉致するのか全く理解できないんですね。率直に言って、私だって何で拉致するのか理解できません。4月にヨーロッパを回ったときに、この問題を丁寧に説明したこともあって、今回のサミットでは各国首脳が拉致の問題に大きな関心と理解を寄せてくれました。 テキサスの牧場でブッシュ大統領と会談したとき、そして東京で韓国のノ・ムヒョン大統領と会談したときも、北朝鮮に対して「対話」と「圧力」で拉致と核の問題などを包括的に、しかも平和的に解決していこうという話をしたんです。 |
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拉致を含めました北朝鮮との問題、是非解決をお願いいたします。 ところで、ブッシュ大統領のあのテキサスの牧場とっても広いと聞いたんですけれども。 |
| そうなんです。東京ドームの約百四十倍もあるそうです。 |
| ─ | すごい広さですね。 |
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牧場に着いて、すぐブッシュ大統領が自ら小型トラックを運転して案内してくれたんですけど、敷地の中には小川が流れていたり、渓谷があったり、牛やリス、また珍しいきれいな鳥など目にとまりましたけども、シカやシチメンチョウもいるというんですが見つかりませんでした。ということは、それほど広いということです。
お互いネクタイを外して、約十時間ほどですか、お昼にはハンバーガーをほおばりながら、北朝鮮、イラク、中東和平、経済問題などじっくり話し合いました。 もう会談の内容は、テレビや新聞でご存じだと思いますが、実は大統領は野球が好きなんですよ。ローラ夫人も交えた夕食のときには、大リーグで活躍している松井やイチロー、石井選手の話で盛り上がったんですよ。 首脳会談は、勿論外交の話が中心になりますが、直接お会いすると親しみも増してきます。例えば、プーチン大統領は、柔道6段級の腕前で、サンクトペテルブルグでは、オリンピックの金メダリスト山下さんと一緒に柔道の稽古を見学しました。日本とロシアの柔道選手の合宿練習を日本で行おうということに決まったんです。
シラク大統領は、大の相撲ファンなんですが、もう40回以上も日本を訪問している日本通で、日本のよき理解者です。そういう人柄に接してお互いの親近感、信頼関係ができてくるんだと思います。 |
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是非よろしくお願いいたします。 ところで、野球と言えば、総理、今年はもう阪神のタイガースが強くて勝ち続けていますけれども、総理は野球はごらんになるんでしょうか。 |
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ええ、よくテレビで見ますよ。
今年はタイガースが頑張っていて、手に汗握るいい試合が多いですね。皆さん、「だるま」ってご存じでしょう。今選挙の必勝だるまじゃなくてね、タイガースの優勝を祈る「阪神だるま」というのが売れているそうですね。黄色と黒のトラ模様の「だるま」だそうです。面白いですね。 特に、私もテレビでよく見てね、逆転サヨナラゲームというのは興奮しますね。大勢の野球ファンの期待に応えて、セ・パ両リーグ、各チームとも、これからいい試合をしてほしいと思います。 |
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本当にそうですね。 ところで総理、国会では先日会期延長が決まって、イラク復興支援の法案が審議されるようですが。 |
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はい、私は、イラクでの戦争が始まる前から、戦闘行為には参加しないけれども、戦後の復興には、日本としてできることをやっていきたいと言ってきました。
日本は戦闘行為には一切参加しません。しかし、イラクでの人道支援、復興支援、そして安全確保のための支援活動はできる限りのことをしていきたいと思います。 よく「自衛隊を派遣すると戦争につながる」という人もいますが、これは余りにも飛躍し過ぎる議論です。今までも自衛隊の諸君は、カンボジアや中東のゴラン高原で、そして東ティモールでは、女性隊員も参加して平和の維持や国づくりに活躍して高く評価されているんです。 イラク復興支援のための法律案を提出しましたので、国会での審議を通じて、1日も早い成立に努力していきたいと思っています。そして多くの国々とともに、日本もイラク復興のためにできる限りの支援をしていきます。 外交や安全保障だけではありません。規制改革など経済の改革も、民間にできることは民間に、地方にできることは地方にという基本方針で、何でも国がやるのではなく、民間や地方が創意工夫でもっと自由に仕事ができるように改革を進めています。 |
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よろしくお願いいたします。 総理、そろそろお時間ですけれども。 |
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そうですね。
ではまた来月は第3土曜日の19日にお目にかかりましょう。 さようなら。 |
| ※このメッセ−ジは、全国38局のラジオで6月21日(土)に放送されたものです。 |
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