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第9回 改革推進内閣スタート平成15年9月27日放送
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| こんにちは。小泉純一郎です。 |
| ─ | 総理、今日もよろしくお願いいたします。まずはじめに、今週小泉第二次改造内閣が発足しましたが? |
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はい、月曜日に内閣改造しました。これまで厳しい状況に耐えて改革を進めてきましたが、国民の皆さんにも協力していただき、ようやく改革の芽が出てきたと思います。
この改革の「芽」を大切にして、「大きな木」に育てていくために、内閣改造したんです。経験豊かなベテランにも、また改革に燃える若い方にも、そして女性にも、民間人にも入閣していただいた、「改革推進内閣」だと思っています。 |
| ─ | 若い方が多いので、びっくりしました。 |
| そうですね。民間では若い人達がどんどん活躍しているでしょう。内閣も経験ある先輩の支えを得ながら、これからの改革をになう新しい人材を育てていかなければならないと思いまして、今度の内閣は、言わば「新世代育成内閣」でもあると思っています。 |
| ─ | 組閣前に、総理は「人事が頭が痛い」というふうなことをおっしゃっていましたけれども、閣僚人事というのはやっぱり大変なものなんでしょうか? |
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いやこれは大変ですよ。もう頭が痛くなるほど困り果てました。閣僚になりたい人はたくさんいるんです。しかし、閣僚ポストは少ししかありません。自分がなりたいとかね、この人は是非入れてくれとか、あるいはあの人は絶対やめさせろとかね、もういろんな意見がありました。
しかし、みんなの意見はよく聞かなければならないんですが、最終的に決めるのは私しかいないんですね。だからもう、人事を考えると、夜も眠れないこと幾晩もありました。 |
| ─ | そうなんですか。 |
| 組閣当日にもし入閣候補に連絡がつかないといけないので、何人かの方には前の晩に「明日は都内で連絡がつく場所にいて欲しい。」と伝えました。でも、どの大臣になってもらうかは、一切、誰にも言いませんでした。 |
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誰をどの大臣にするのかというのは、本人に伝えたのは、閣僚名簿を発表する直前だったんです。
この顔ぶれを見れば、小泉内閣の改革推進路線は微動だにしないということが、皆さんにもおわかりいただけたのではないかと思います。 |
| ─ | そうですね。 |
| あの、昨日、北海道で地震が発生しましたが、防災担当大臣には井上大臣になっていただいたんですが、被害に遭われた方々には心からお見舞い申し上げます。 |
| 昨日、井上大臣は、朝5時30分には官邸の危機管理センターにかけつけて、陣頭指揮をとっていました。また、昨日、佐藤副大臣を北海道に派遣しました。政府として被害の復旧、また震災対策に、全力を今あげています。 |
| ─ | 地震対策よろしくお願いいたします。ところで総理、改革が進んでいるのはわかるんですけれども、私たちの身の回りでは、どんなところが変わってきているんでしょうか? |
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そうですね、今まで「改革なくして成長なし」、「民間にできることは民間に」、「地方にできることは地方に」という基本方針でやってまいりましたが、実際ずいぶん改革が進んでいるんですよ。たとえば、規制改革。この2年半の間に800を超える規制改革と、160の構造改革特区、合わせて約1000に上る規制改革を実現させました。
先月初めに、私は都内の回転寿司に行ったんです。 |
| ─ | はい、あのベルトの上をお寿司のお皿がくるくると回る、あの回転寿司ですよね。 |
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そうです。その店では、120円から560円ぐらいまで9種類のお皿があるんですね、お寿司の。お皿の裏に電子タグという、親指のツメぐらいの大きさなんですが、小さな半導体チップが埋め込まれていて、食べ終わって値段の違うお皿を何枚混ぜて重ねても、携帯電話ほどの大きさの読取装置を近づければ、いくらのお皿が何枚、合計いくらというのが一瞬でわかっちゃうんです。
こういうことが簡単に出来るようになったのも、実は規制改革の成果なんです。 |
| ─ | そうだったんですか、知りませんでした。 |
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会社も簡単に作れるようになったんですよ。今までは株式会社を作るのに資本金として1000万円必要だったんです。今年の2月から資本金1円でも会社を作れるようにしたんです。そうしたら、この半年で4000社を超える新しい会社が誕生しました。
規制改革を進めれば、税金を投入しなくても、民間のやる気とアイデアが活かされて新しいことができるようになるんです。 これからも、コンビニで薬を販売できるような規制改革など、どんどん進めていきたいと思います。 |
| ─ | 総理は郵政民営化を進めるとおっしゃっていますけれども、私たちの生活にどんな効果が出てくるのでしょうか? |
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それは、今、いろんなお店行ってもですね、会社に行っても、民間の構造改革は進んでいるのに、改革が一番遅れているのは公務員の分野なんです。いわゆる「官」の分野です。
郵便、郵貯、簡保の郵政三事業は、今年の4月から公社化しました。早速新しいサービスを始めたり、職員が着る制服の発注コストを今までの半分以下にしたり、民間出身の生田総裁が頑張って改革を進めています。 現在、郵政公社には、約28万人の公務員が働いています。これはね、自衛隊より多いんですよ。自衛隊員は大体24万人ぐらいだと思います。この「官」の仕事、公務員の仕事を民間人の仕事に変えていこうということで、私は「郵政三事業を平成19年には民営化させる」という方針を立てたんです。 郵貯の仕事、簡保の仕事、郵便の事業と、今、民間人で全部やっているでしょう、公務員でなくてもできるんですよ。 よく、民営化したからといってね、郵便局がなくなるんじゃないかと心配する人もいますが、国鉄だってJRになって鉄道はなくなっていないでしょう、電電公社だってNTTになって電話はなくなってるのか、とんでもない、もっとサービスがよくなっているでしょう。だから、民営化すれば、もっと自由な発想で、郵便局も今の三事業だけではなくてですね、いろんなサービスができるようになると思います。また、民営化すれば、今まで郵政公社は税金を納めていません、これが株式会社になれば、税金を納めてくれるようになるんです。 私は、郵政事業の民営化こそ、税金の無駄遣いをやめて、民間にできることは民間にやらせるという構造改革の中心的なものだと思っております。 |
| ─ | よくわかりました。総理、もっとお聞きしたいんですけれども、時間になってしまいました。 |
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そうですね。これからも新しい内閣の下で、さらに改革を進めていきます。
どうか、皆さんのご支援とご期待に応えられるよう精一杯努力していきたいと思いますので、よろしくお願いします。 さようなら。 |
| ※このメッセ−ジは、全国38局のラジオで9月27日(土)に放送されたものです。 |
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