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第10回 小泉内閣の目指すもの平成15年11月15日放送
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| こんにちは。小泉純一郎です。 |
| ─ | 総理、今日もよろしくお願いいたします。総選挙が終わりましたが、いかがですか? |
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そうですね、今回の選挙では、おかげさまで自民党単独で過半数の議席を確保することができました。また、与党全体でも国会を安定的に運営していくのに必要な、安定多数の議席を確保することができました。
これは、小泉内閣の進めてきた改革路線を多数の国民が支持してくださった結果だと受け止めています。ありがとうございます。 今後は、ようやく出てきた改革の「芽」を「大きな木」に育てていくことが小泉内閣の責務だと思っております。 |
| ─ | 総理の日程を聞いてみましたら、先月の10月12日からもう一か月以上、一日の休みもなく働きづめでした。お疲れありませんか? |
| そうですね、言われてみると、確かに外国出張や選挙の応援で、休む暇なかったですね。今もちょっと声枯れているんですけれども、全国各地をまわりましたが、二年前の参議院選挙のときと同じように大勢の人々が集まってくれました。大変感激しました。たくさんの人が手を振っていただいたりね、声援をしてくれて、そういう状況を見ると、疲れも吹き飛んだ感じがしました。 |
| ─ | そうですか。これから年末に向けまして、またお忙しくなるんではないですか? |
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そうなんです。当面は、年末に向けて予算編成が目前です。日程は大変きついんですが、国民の皆さんに約束した改革を着実に実行に移していかなければなりません。
まず、年金制度の改革、道路公団の民営化案づくり、そして地方にできることは地方にまかせていくために、補助金、地方交付税、税財源移譲の「三位一体の改革」など、来年の予算の中で改革の各論に踏み込んでいきます。 だいぶね、まだのどが痛いんですよ。 年金制度は、若者と高齢者がともに支えあい、「保険料を支払った人は必ず報いられる」、この持続可能な年金制度に改革していきたいと思います。 道路公団については、今から二年後の平成17年度から道路公団を民営化するための法案を、来年の国会に提出します。道路公団総裁には、民間出身の参議院議員、近藤剛さんになっていただこうと思っておりますが、新しい総裁に先頭に立っていただいて着実に民営化を進めていきたいと思います。 どれも、大事な問題ばかりです。年末まであと一か月半、時間はあまりありませんが、精力的に調整して、具体的な改革案、法案をまとめてまいります。 |
| ─ | 本当に重要な課題ばかりですね。是非、国民の皆さんの期待に応えていただきたいと思います。 |
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それから、来年秋までには郵政民営化の具体案をまとめることにしています。これは一か月や二か月でできるのものではありません。一年かけていい案をまとめていかなければならないと思っています。既に民営化是か非かの議論は終わっています。どういう民営化がいいのか、広く意見を聴きながら改革案をまとめてまいります。
重要な課題がたくさんあって、いくつ体があっても足りないぐらいです。息つく暇もありませんが、方針にそって着実に改革作業を進めていきたいと思います。 イラクについては、復興支援、人道支援に自衛隊員のみならず民間人、政府職員の役割を果たす分野があると思います。特に、自衛隊派遣については、安全面に十分に配慮して、情勢をよく見極めて判断します。 |
| ─ | 是非、よろしくお願いいたします。ところで総理、私たちみんなが気にしているのが経済の問題ですけれども、これから景気はよくなるんでしょうか? |
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私は前から言っているんですがね、景気対策に即効薬、万能薬はないんです。税金の無駄づかいをやめて、民間や地方のやる気を引き出すことができるように、構造改革を進めていくしか途はないと思っております。
最近、経済の状況も、部分的にではありますが、少しずつ回復の兆しが見え始めています。まだ大都市や大手の企業が中心ですが、この明るい兆しを中小企業や地方経済にまで広げていかなければなりません。 雇用情勢も厳しい状況が続いていますが、最近失業率はわずかに改善を見せ始めています。 やる気のある人は、たくさん出てきていると思っています。特に今までは会社をつくるのに資本金として1000万円以上必要だったんです。これを今年になってわずか1円の資本金があれば新しく会社を起こせるようにしたんです。そうしたら、なんとこの半年余りで全国で6000件に及ぶ新しい会社が誕生しています。 やる気のあるみなさんの努力が報われるような、そういう社会にしていくために、来年度予算でも大胆かつ柔軟に改革を進めていきたいと思っています。 |
| ─ | 是非よろしくお願いいたします。ところで、総理はこのところずっとお忙しくてプライベートな時間というのはまったく取れなかったのではないですか? |
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そうですね。選挙ですから、これは仕方ないんですけれどもね、選挙が終わっても重要な政策決定や、外国からの政府要人、次々に見えますからね。こういう方々との会談など、もう毎日毎日日程メジロ押しです。
でも、どうやら今週の週末は、久しぶりに公邸でゆっくりして、好きな音楽でも聴こうと思っています。まあごろ寝しながら聴ければいいんですけれどね、たくさんあるCDの中からね、どれを今日は聴こうかなとあれこれ考えながら選ぶのもまた楽しいものです。 |
| ─ | 本当に総理は音楽がお好きなんですね。 |
| そうですね。私ほど音楽を聴いている国会議員はいないでしょうね。 |
| ─ | ほかには見当たらない。 |
| まあ週末、家でごろごろしながら好きな音楽を聴く、これはもう私の最高の楽しみです。 |
| ─ | 是非ごゆっくり過ごせるといいですね。総理、もっとお話をお伺いしたいんですけれども、そろそろ時間になってしまいました。 |
| 早いですね、来月はもう年末ですか。 |
| ─ | そうですね。 |
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第三土曜日の20日にお目にかかりましょう。
では、さようなら。 |
| ※このメッセ−ジは、全国38局のラジオで11月15日(土)に放送されたものです。 |
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