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第22回 年の瀬を迎えて平成16年12月25日放送
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| こんにちは、小泉純一郎です。 |
| ─ | 総理、今日もどうぞよろしくお願いいたします。 |
| 早いですね。今日はもうクリスマス。今年もあっという間に年末を迎えてしまいました。 |
| ─ | 本当に早いですね。 |
| 今年はいろいろなことがありましたけれども、何といっても、豪雨、台風、地震など、災害が多い年だったですね。冬を迎えて被災者の方々のご苦労も大変だと思います。 |
| ─ | はい、そうですね。 |
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被災者の方々に対して、ボランティアや義援金などの形で、日本中から支援の手が差し伸べられました。私も本当に感心しているんです。現地をお見舞いしたときも、若い人も大人の方も一緒になって、被災者の支援に協力していました。心強く思っております。
政府も、現地の地元と一体となって、被災地の復旧、被害者の方々の支援に全力を注いでいますが、これに加えて、災害対策の予算ですが、4兆7,000億円規模の補正予算を組みました。来年1月に始まります通常国会の冒頭に補正予算を成立させて、できるだけ早く、復旧、復興に努めていきたいと思っています。 |
| ─ | はい、是非よろしくお願いいたします。ところで、総理は、先週、鹿児島県の指宿で、韓国のノ・ムヒョン大統領と日韓首脳会談をなさいましたよね。 |
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韓国の大統領とは1年に2回ぐらい、日本と韓国でそれぞれ訪問しながら首脳会談を開くことにしているんです。今年の7月に韓国のチェジュ島ですかね、日本では済州島と言っていますけれども、ここで開いたんです。今年の暮れは日本で開く番ですから、暖かいところがいいだろうと思って、鹿児島の温泉地、指宿で開催したんです。
2時間を超える首脳会談、これは難しい問題と言いますか、これからも大事な外交、貿易、経済の話など、こういう問題について率直に話し合いました。そして、記者会見した後、夕食会に移ったんですがね、この夕食会は、非常に和気あいあいとした、面白い、くつろいだ会談でしたよ。料理は薩摩料理。薩摩料理には芋焼酎がつきものでしょう。乾杯で、芋焼酎で乾杯して、あとは、文化、観光、国際交流の話など、いろんな面白い話をいたしました。ノーネクタイの打ち解けた雰囲気で、ざっくばらんに話し合うという、そういう会談だったと思います。 隣の国ですから、これからも友好関係を深めて、政治、経済、文化、芸術など、また、スポーツの面も、いろいろ協力していきたいと思っております。 |
| ─ | あと、総理は砂蒸し風呂にもお入りになっていましたよね。 |
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私は40年前に入ったことがあるんです。指宿は砂風呂で有名なんですけれども、40年前と比べて随分立派になりましたね。前は、海の見えるところで、自分で掘って、海を見ながら入っていたんですけれども、今はもう、立派な建物の中にあって、砂の上に横になると係の人が砂をかけてくれるんです。温度としては、50度ぐらいだと言うんですけれども、ちょっと熱い感じがしましたけれども、体中が暖まって気持ちよかったですよ。寝ているだけで、疲れが吹き飛んでしまうような感じでしたね。
ノ・ムヒョン大統領は、「日本に来たのは3回目だけれど、指宿は一番よかった。」と言っていましたよ。 |
| ─ | そうですか。でも、日本には各地に温泉がありますし、いいところたくさんありますのでね、いろいろなところを楽しんでいただきたいですね。 |
| まだまだ知られていない観光地がたくさんありますね。外国からのお客さんを5年間で倍増して、今の500万人から1,000万人にしようという、観光振興を進めているんです。日本にいいところがたくさんありますから、「一村一品運動」という運動がありましたけれども、今度は「一地域一観光」ということで、もっと宣伝して外国からのお客さんにたくさん来てもらおうと思っているんです。 |
| ─ | はい、そうですね。 |
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3年前ぐらいは、中国から安い輸入品がどんどん増えて、それで日本の工場も中国に移転してしまう、それで「中国脅威論」ということがよく言われましたね。でも、私は、「中国の目覚ましい経済発展を脅威ととらえない方がいい。むしろ日本にもチャンスを与えるんだ。日本にとっても刺激になる。チャンスととらえるべきだ。」と言ってきたんです。そのとおりになってきましたね。
先日、青森のりんご農家の方とお話をする機会があったんですけれども、このりんご農家は、国内での売行きが落ち込んで赤字になってしまったと。それで何とかしようということで海外に輸出を考え始めたんです。最初は、このりんごをヨーロッパに輸出したんです。これが割合売れた、うまくいったので、大きな種類のりんごを中国に輸出したんです。そうしたら、これは中国で、珍しい、食べてみるとおいしいということで売れ出して、何と北京では、この青森の日本産のりんごが1個2,000円で売れているというんです。 |
| ─ | 1個2,000円というのはすごい値段ですね。 |
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すごいでしょう。私もまだ食べたことがないんだけれどもね。
今後、外国との交流もどんどん進めて、日本経済を活性化させていきたいと思っています。 |
| ─ | 是非よろしくお願いいたします。総理、お話を伺っているうちに、今週ももうお時間なんですけれども、今日は今年最後の放送ということで、総理は来年はどんな年になさりたいでしょうか。 |
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来年は酉年ですね。
先日、今年1年を一文字で表わすとどういう文字になるかと言うので、災害が多いせいか、京都の清水寺のお坊さんが、「災害の災(さい)」、「災(わざわい)」という字を書きました。 しかし、災いばかりじゃないと。オリンピックでの日本選手の活躍、プロ野球でも松井選手、イチロー選手の活躍。悪いことばかりじゃないと。それから日本の景気もだんだん回復してきたと、不良債権の処理も進んでいるということで、「禍(わざわい)を転じて福となす」という言葉がありますが、来年は「福」の年にしたい、心からそう思っています。 それでは、皆さん、よいお年を迎えてください。 来年は、1月の第3土曜日、15日にまたお目にかかりましょう。 |
| ※このメッセ−ジは、全国38局のラジオで12月25日(土)に放送されたものです。 |
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