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第24回 京都議定書発効


平成17年2月19日放送

小泉総理ラジオで語る(第24回)の写真


 こんにちは、小泉純一郎です。


 今日もどうぞよろしくお願いいたします。
 総理、地球温暖化を防止するための京都議定書が今週水曜日に発効しましたね。
 はい。今週の水曜日、2月16日に京都議定書が発効しました。

 今から8年前、日本が議長国として京都の国際会議場で開かれた会議で採択されたので、京都議定書と呼ばれているんです。


 はい。議定書が採択されてから効力が発生するまで、随分時間がかかったんですね。
 そうですね。8年前に全会一致で採択されてから、日本は京都議定書が1日も早く発効するように各国に働きかけてきたんです。ロシアのプーチン大統領を始め。今回ようやく発効にこぎ着けることができて、うれしく思っています。


 京都という名前の付いている議定書ですから、日本はしっかりとやっていかなくてはいけませんね。
 そうですね。この京都というのは、もう世界で有名になりましたね。京都議定書というと日本だと。京都は古都だと。それがもう、地球環境保全・温暖化防止に一生懸命やっているということですので、日本は世界の先頭に立って、この地球温暖化対策を進めていきたいと思っています。日本には、太陽光発電とか燃料電池、低公害車など、優れた環境技術があります。こういう技術を各国に広めていってですね、地球規模での温暖化対策に貢献していきたいと思います。


 京都での議定書発効の記念行事には、ケニアのマータイさんも参加していらっしゃいましたね。
 昨日、官邸でマータイさんにお会いしたんです。マータイさんは、アフリカに植林をして緑を増やす「グリーンベルト運動」というのがあるんですが、これを広げた功績でノーベル平和賞を受賞したんです。女性で、魅力的な方でしたよ。そのマータイさんが日本に来て、「もったいない」という言葉を学んだと言うんです。


 「もったいない」、はい。
 私は、「日本人は物を大切にし、日本の環境保護はとても進んでいる。これは『もったいない』という気持ちが日本人にあるからだ。」というのを、マータイさんから聞くとは思っていなかった。だから、「もったいない」という言葉は理解されにくいのではないかと思ったけれども、アフリカのマータイ女史は、「もったいない」という精神を是非アフリカにも広めたいと言っていましたからね。


 確かに、私たちには「もったいない」という気持ちがありますね。
 私も、この「もったいない」という気持ちは大事だと思うんです。この「もったいない」という言葉は外国人にはわかってもらえないと思ったんですけれども、昨日のマータイさんの話を聞いて、これは逆に広めていかなければならないなと思っています。

 去年の7月の先進国サミット、G8サミットで、私は、「ごみを減らし、使えるものは繰り返し使い、ごみになったら資源として再利用する社会づくり」を提案したんです。いわゆる、英語で言うと三つのR、「3R(スリー・アール)」。ごみを減らすというのは英語でリデュースといいますから、そのR。それから、使えるものを繰り返し使うというのをリユース、再利用。同時に、ごみになったら資源として再利用する、これもリサイクル。この三つのRなんです。この三つのRを提唱して、各国から賛同を得たんです。

 しかし、ノーベル賞を受賞したマータイさんから「もったいない」という言葉を聞いたものですから、世界に広めたいと言うんですから、私もマータイさんの許可をもらって、これからはこの「3R」と「もったいない」を一緒に世界に広げていきたいと思っています。


 この「もったいない」という言葉が世界に通用するようになればいいですね。
 ところで、日本の削減目標の達成は簡単ではないという話も聞きますけれども。
 そうなんです。日本は、温室効果ガスを1990年のレベルから6%削減するのが目標なんです。今、もう15年経ちましたね。ところが、現在、逆に6%減るどころか8%排出量が増えてしまってるんです。ですから、2008年から始まる目標年度に向けて、合計で約14%削減しなければならないんです。


 そうなんですか、それは大変ですね。
 この目標達成は、決して容易ではないんです。みんなで力を合わせれば可能だと思いますけど。是非ともこの目標を達成するように、具体的にこれから努力していかなければならないと思っています。

 私は総理に就任して、環境保護と経済発展の両立は可能なんだと、これを目指して、例えば、政府の保有する自動車を3年間ですべて低公害車に切り替えるという目標を立てたんです。これはもう実現しました。それから、現在工事中の総理公邸には、二酸化炭素を発生させない燃料電池の発電システム、太陽光発電、風力発電なども導入しています。

 これからも、まず政府が率先して、温暖化対策を進めていきたいと思います。


 政府はいろいろなさっているんですね。
 ブラジルでは、昨年伺ったんですけれども、ガソリンにサトウキビから作ったエタノールを混ぜて自動車を走らせているんです。これは日本でも導入できないか、今、指示しているんです。

 それから、現在、日本の山形県新庄市では、公用車の燃料にエタノールを混ぜて使っていると。それから、合併して東近江市になった元の滋賀県愛東町では、菜の花から作ったてんぷら油を使用後に回収して、役所の車やトラクターなどの燃料に使っているそうです。


 ナタネ油で走る自動車ですか。
 てんぷらのにおいをさせて走っているそうですよ。だから、国や自治体だけじゃなくて、我々の身の回りでできることは結構あると思うんです。


 私たちはどんなことをしたらいいんでしょうか。
 例えば、暖房、冷房の温度を1度だけゆるめることで、1年間に発生する二酸化炭素の量を数万トン減らすことができるそうです。

 お風呂の残り湯を捨てないで洗濯に使ったり、買物のときには買物袋を持参して、夜はテレビを消した場合もコンセントを抜くとか、ちょっとしたことの積み重ねで、年間100万トン近いCO2の発生を減らすことができるそうです。


 そうなんですか。私たちも頑張らなければいけませんね。
 かけがえのない地球ですから、子や孫の世代に今よりも美しく保全していくために、世界の皆さんとともに協力していかなければならないと思っています。皆さんの御協力もお願いしたいと思います。


 はい、わかりました。
 ところで総理、今週ももう時間になってしまいました。
 そうですね。もう来月は3月か。桜の花の咲くころですね。そのころにまたお目にかかりましょう。

 さようなら。

※このメッセ−ジは、全国38局のラジオで2月19日(土)に放送されたものです。



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