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第25回 愛・地球博


平成17年3月19日放送

小泉総理ラジオで語る(第25回)の写真


 こんにちは、小泉純一郎です。


 総理、今日もどうぞよろしくお願いいたします。
 総理は、連日予算案の国会審議でお忙しそうですね。
 そうなんですよ。毎日国会で、この4月から始まる平成17年度の予算審議の真っ最中なんです。毎年この時期は、1月末ごろからこの予算が成立する3月末ぐらいまでは、予算審議のために毎週何日かは、朝9時から12時まで、そして1時間の昼休みを挟んで、午後1時から5時ぐらいまで、1日中国会に縛られているんです。委員会に出席して、各党の議員がかわるがわる質問に立っているんですけれども、答弁する私は一人ですから、トイレにも行けませんよね。


 大変ですね。
 今年の国会では、9時から12時まで、1時から5時まで、トイレに一度も立ったことがないんです。


 やっぱり水分を控えて。
 我慢することを覚えましたね。

 それから、本会議での質問や答弁があるでしょう。さらに党首討論もあるでしょう。非常に国会の審議に縛られますね。


 随分長い時間国会に出席していらっしゃるということですね。
 そこで、野党の皆さんが説明が足りないとか言って、もっと国会に出席してくれと言うんですけれども、先進国の首脳がどのぐらい議会に出席しているのか調べてもらったんです。

 そうしたら、何と日本の総理大臣ほど国会に出席している首脳はいないそうです。イギリスのブレア首相が議会に行くのは、毎週1回、約30分間。アメリカのブッシュ大統領に至っては、1年に1回、自分が一般教書という演説をするだけ。上下両院国会議員の質問に答えることは一度もないんですから。


 そうなんですか。
 日本の首相ほど国会に出席して、与野党の質問に答えている首脳はどこにもいないんですよ。


 そうなんですか。
 だから、国会の開会中は、なかなか他の用事がしにくいんですけれども、世界の情勢も時々刻々動いていますし、経済活動も休みないんです。だから、外国首脳との会談や経済財政諮問会議の会議なんかは、国会終了後の夕方以降に開くことが多いんです。

 でも、国会の審議は大切ですから、質問はいつも丁寧に答えているんですよ。まあ、野党は答えてないとか説明責任を果たしてないというけれども、実際は、もう丁寧に答えているんです。ところが、長く答えると、長過ぎるって文句言うんです。長過ぎるって言うから短く答えると、ワンフレーズだと。


 難しいですね。
 何やっても批判されるんです。


 本当に毎日お忙しいようですけれども、頑張ってください。
 ところで総理、来週末の3月25日から愛知県で「愛・地球博」が開催されますね。
 これは、私も楽しみにしているんですけれどね。「自然の叡智から学ぼう」ということをテーマにしているんです。愛知で「愛・地球博」、言葉をもじっているんですかね。愛と地球博覧会。今、世界中から120を超える国々や国際機関が参加を申し出ております。


 総理もいらっしゃるんですよね。
 24日に開会式が行われますので、そこに参加する予定です。

 今回の「愛・地球博」は、環境にやさしい最新技術が導入されているんです。例えば、会場にあるレストランでは、食事のときに食器を出すでしょう、あの食器は捨てられて自然に土に還るように、プラスチックに見えるんですけれども、ちゃんと分解されて自然に悪い影響を及ぼさないようなもので作っているんです。

 それから、今度は日本館の館長には、女優で皆さんおなじみの竹下景子さんになっていただいたんですが、この日本館で使うエネルギーは、すべて環境にやさしい新エネルギーを使っているんです。太陽光発電は勿論、生ごみから水素を取り出してそれを利用した燃料電池といった、環境に配慮したエネルギーだけしか使わないようにしています。

 この機会に是非、自然と環境を大切にするということをみんなで考えてもらいたいな、と思っております。


 そうですね。先月この時間で総理が紹介なさいましたけれども、ノーベル平和賞を受賞したケニアのマータイさんが、日本人には「もったいない」という気持ちがあるとおっしゃっていましたね。
 これを私は聞いて、「ああ、うれしいな」という気持ちと同時にびっくりしました。「もったいない」という言葉は英語でどうやって使うんだろう、難しいな、と思ったんです。

 それをマータイさんは、これは大事な言葉だ、これを世界中に広めていきたい、と言うんです。「津波」というのは日本語なんですが、今や世界語になりましたね。だから、この「もったいない」という言葉。ものを大事にしなさいと。我々は、子どものときは「御飯を残してはいけません」「御飯粒もきれいに食べなさい、作っている人の苦労を考えて一粒残さず食べなさい」と親から言われましたね。

 だから、そういう意味で「もったいない」という言葉、使えるのに捨てるのはもったいないとか、食べることができるのに捨てるのはもったいない、ものを大事にしなさいという言葉、これは環境、循環型社会をつくっていく上においても大事な言葉なんですけれども、ケニアのノーベル平和賞をもらったマータイさんが「これを世界に広げたい」と言うんですから、いいことですね。


 そうですね。「愛・地球博」には外国からもたくさんお客さんがいらっしゃるでしょうね。
 中部国際空港ができて便利になりましたね。できるだけ多くのお客さんに来ていただきたいと思っております。せっかく来ていただくんですから、愛知県だけではなくて、日本全国魅力的な観光地がありますから、いろんなところを訪問していただけたらいいな、と思っています。


 この機会に是非いろいろなところを訪問してほしいものですね。
 日本のいいところはたくさんありますから、十分日本の滞在を楽しんでほしいと思っています。

 もう3月下旬ですね。これから学校を卒業する方も入学する方も多いと思いますが、皆さんそれぞれ新しい道に向かって明るい気持ちで進んでいただきたい、と思っております。


 そうですね。ところで総理、今週ももう時間になってしまいました。
 来月はもう4月、第3土曜日の16日に、またお目にかかりたいと思います。

 さようなら。

※このメッセ−ジは、全国38局のラジオで3月19日(土)に放送されたものです。



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