|
第27回 世界の平和への貢献平成17年5月21日放送
|
| こんにちは、小泉純一郎です。 |
| ─ |
総理、今日もどうぞよろしくお願いいたします。
総理は、このところ海外出張や外国の首脳との会議を随分たくさんなさっていらっしゃいますね。 |
|
そうですね。4月の連休前にはインドネシアを訪問して、アジア・アフリカ首脳会議に出席しました。これは、インドネシアのバンドンというところで、50年前に初めて開かれたと。50周年記念式典を兼ねて出席してきたんです。50年経過して、日本国民も戦後立ち直ってきたと、日本国民の努力もさることながら、日本も外国からの援助や協力を得て今日まで発展してきたと、日本も経済大国になっても軍事大国にはならないと、世界の平和のためにも、復興のためにも、日本はできる支援をしていきます、そういう演説をしてきたんです。
途中、津波で大被害を受けたアチェも訪問しました。これはもう、大変な悲惨な状況でした。見渡す限り何もない、がれきというかな、倒れて。海岸から1キロぐらい離れたところも家もない。たまに残っている2階建ての家があると、2階の瓦みたいなところも崩れているということは、海岸から1キロぐらい離れても、そのぐらいの高さまで津波が来たということですよね。 |
| ─ | 悲惨な状況ですね。 |
| すごい悲惨な大津波だったと思うんですね。 |
| ─ | 私もテレビではあの映像を何度も見ましたけれども。 |
| ですから、この被災地の復興のために努力している方がたくさんいるんですよ。国連やユニセフなどの組織を中心にしてやっていますけれども、世界各国からボランティアの皆さんも来ています。日本からも、お医者さんとか、看護師さん、何人ものボランティアの方たちも見えて汗を流しています。資金的な援助だけではなくて人的な支援も、皆さんあの厳しい状況の中で一生懸命やっている姿を見て、本当に頭が下がりました。 |
| ─ |
皆さん本当に頑張っていらっしゃるんですね。
ところで、総理は連休中、更にインドやパキスタン、ヨーロッパにも行かれましたね。 |
| インドとパキスタンは、前から是非とも来て下さい、という招待を受けていたんです。総理大臣として訪問するのは初めてなんですが、インドとパキスタンの関係は余り良くないんですけれども、日本に対してはもう、すごくいいんです。親日的な国民で、大歓迎を受けました。これから、インドもパキスタンも大きく発展する潜在力を持った、可能性のある国ですから、更に友好関係を強めて、良好な関係をより良くしていきたいと思っております。 |
| ─ | そして、総理はそのままルクセンブルクとオランダに行かれたということですね。 |
|
ルクセンブルクというのは、小さい国なんですよ。神奈川県ぐらいの面積かな。そして、40万人ぐらいしかいないんです、人口が。それでも一国ですからね。今、ルクセンブルクの首相がEUの議長国をしているんです。緑豊かなきれいな国でした。ドイツとフランス、ベルギーに挟まれているんです。そこで、EUとの定期首脳会議に出席してですね、今後、日本とEUとの関係、これを強化していこうという首脳会談をやりました。
更に、オランダに寄りまして、これはもう半日なんですけれども、ご存じのようにオランダ軍は自衛隊の活動に協力していただいた、という御礼を申し上げたかった。そこで寄ったんです。 いずれも短い滞在でしたけれども、実り多い訪問だったと思います。 |
| ─ | そしてその次の週にはモスクワを訪問なさった。 |
| これは、第二次世界大戦が終了して今年で60周年になると。それを記念して開かれた式典だったんです。反対論もありましたよ。今のロシア、かつてのソ連。日本も戦争をして、未だに北方領土を返してくれない、平和条約も締結してない。そこで、日本が敗戦国なのに、何でそんな式典に出るんだという反対論もありましたけれども、これは戦勝記念の式典ではないんです。追悼と和解の式典だと国連で決議されたんです。かつての敵対国が友好国になっていると。戦勝国、敗戦国という感情ではなくて、お互いこの戦争を反省しながら、今後世界各国が協力していこうという、追悼と和解の式典だと。各国の首脳も出席するということで、日本も今後ロシアとの平和条約を始めとした関係を考えると、欠席するよりは国際協調、ロシアとの友好を考えて出席した方がいいだろうということで、私はこの式典に出席してきたんです。 |
| ─ | 総理がブッシュ大統領やプーチン大統領、シラク大統領などと並んで歩いているところをテレビでは拝見いたしましたけれども。 |
| これからも全世界に対して、日本が戦争の反省を踏まえて、平和国家として発展していると。この思いを大切にして、日本もできる限りの、国際社会の責任あるメンバーとして、世界の紛争の防止、貧困の解消、平和の構築に努力していきたいという姿勢をいろんな場で、はっきりと発したいと思います。 |
| ─ | ところで、総理は先日、新宿の歌舞伎町を視察なさいましたが。 |
|
そうなんです。あのね、歌舞伎町というと、何か最近は危ないんじゃないかと、治安の問題でね。不法滞在者が多い、あるいは暴力団・犯罪組織の拠点になっていると。これじゃいかんと。安心して楽しめる街にしようということで、今、政府は東京都と協力し、あるいは警察庁、消防庁、入管が協力して、ここをみんなが楽しめる街にしようと。ようやく歌舞伎町の商店街、住民の皆さんが立ち上がって、自分たちの国はやっぱり政府や警察や行政に頼ってばかりはいられないと。自分たちの街は自分たちの力でいい街にしていこうと立ち上がってくれたんです。
そういう現場を見て、お互い協力して、これからも歌舞伎町を安全にして楽しめるような街にしようということで、激励しながら現場をわずかな時間でしたけれども見に行ってきたんです。にぎやかでしたね。安全で、安心して楽しめる街になると、なおいいと思います。 |
| ─ |
そうですね。治安対策には是非力を入れてほしいと思います。よろしくお願いいたします。
ところで、総理、今週も時間になってしまいました。 |
| そうですね。それでは、来月は第3土曜日、18日に、またお目にかかりましょう。さようなら。 |
| ※このメッセ−ジは、全国38局のラジオで5月21日(土)に放送されたものです。 |
| 音声版をお聞きいただくには、Windows Media Player(無料)または RealPlayer(無料)が必要です。 インストールされていない場合は、下記ボタンからダウンロードして下さい。 |