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第29回 グレンイーグルズサミット


平成17年7月16日放送

小泉総理ラジオで語る(第2回)の写真


 こんにちは、小泉純一郎です。


 総理、今日もどうぞよろしくお願いいたします。
 今週から、郵政民営化法案の参議院での審議が始まりましたね。
 水曜日から参議院の本会議、そして昨日から委員会で審議が始まりました。

 衆議院では、わずか5票差で可決しました。ちょっとみんなはらはらさせましたね。これは野党は反対なんだけれども、自民党からもかなり反対票が出て僅差の可決でしたね。もともとこの郵政民営化については、ほとんどの政党・議員が反対だったんですから、簡単にはいかないと思っておりました。でも、最終的にはこの重要性をわかってくださって、可決してくれてほっとしてます。

 これから参議院の審議に入りましたので、丁寧に説明していかなければならないと。ともかく、あまり難しい議論ではなくて、郵便局の仕事は、今は約三十八万人の公務員でやっているんです。これは本当に公務員でなければできないのかと、役所じゃなければできないのかと。私は民間の経営者に任せた方がもっとサービスが展開されると、民間人で十分できると。更に法人税等が今、免除されていますけれども、民営化されれば税金負担しますから、財政貢献にも資すると、何とか成立させて、行政改革、財政改革、そして経済の活性化、民間人が活発に国民のさまざまな要望に応えてくれるようなサービス、商品を展開していただきたいと思っているんです。


 ところで、総理は先週グレンイーグルズサミットにいらっしゃっていましたけれども、いかがでしたでしょうか。
 スコットランドのグレンイーグルズで開かれたんですけれども、きれいなところですね。

 しかし、最近警備が厳重で、町から離れた、警備しやすいホテルなんです。もともとゴルフをするためのホテルだったんです。ですから、ゴルフ場がそのホテルの周りに3コースかな、だからもう一面ゴルフ場のグリーンですよ。そのゴルフをする人たちのホテルにG8の首脳が全員泊まったんです。だから2国間の会談とか、会議とか、全く車で移動する必要がないんです。みんな自分の部屋から移動すればいいんですから、そういう点ではよかったですね。


 そうですか。でもゴルフをなさるお暇などはないですね。
 勿論、もう朝から晩まで会議の連続ですから、せいぜい会議の合間に宿舎のホテルの窓からゴルフ場の緑をながめるぐらいでしたね。


 そうですか。大変ですね。
 ただ、会議の始まる朝、ロンドンでの同時多発テロの知らせが飛び込んで来たんです。緊張しましたね。もう会議の空気が一変しました。これで会議を続行しようか、中止しようかという議論が出ましたけれども、結局テロに屈してはいかんと。このサミットを中止したり、延期したりすれば、テロの思惑どおりになっちゃうということで、この会議を続行しようと。

 ただ、議長役のブレア首相は、すぐロンドンに戻って今後の対応をしっかりやらなければいかんと。しかしながら、留守の間はブレア首相の代わりにストロー外務大臣、あるいは外務次官に代役を務めていただいて、予定どおり議事は進行されました。夕方、夜ですかね、ブレア首相が戻って、この会議を中断することなく続行されてよかったと思います。

 このテロは、本当に多くの方々、全く関係ない人まで事故に遭って命をなくしたり、傷を負って、本当にひどいことだと思います。心からお見舞いを申し上げたいと思います。


 心よりお見舞い申し上げます。
 日本でもテロというのは人ごとではないと、常に警戒を厳重にしなければならないと思っていまして、交通機関も安全情報など関係省庁とよく連携して、いかに未然にテロを防ぐか、各国と警戒しながら、また国内の対策を強化して、未然に防止する措置をしっかりするように指示しております。


 是非、よろしくお願いいたします。
 今回のサミットの議題は、テロが事前に起こったものですから、テロも多かったんですけれども、実はアフリカ問題と気候変動問題、環境問題ですね、これが主な議題だったんですが、国連改革とか、北朝鮮の問題、幅広い問題について話し合いました。

 私は今回でサミットに参加するのは5回目なんですけれども、皆さんブレア首相もあるいはシラク大統領もかなり多く出ていますし、みんなよく気心知って会議の合間も議題以外に面白い立ち話など結構しましたよ。


 そんなときは、どんなお話をなさるんですか。
 例えば、サミットの前夜にエリザベス女王主催の晩餐会が開かれたんです。そのときに食事中に、スコットランド民謡など音楽が演奏されているんです。それで晩餐会も終わり近くになったときに、バグパイプってあるでしょう。


 はい。
 このバグパイプを演奏している人が立ち上がって、我々のテーブルの周りを演奏しながらぐるっと回っているんです。何だと思ったら、スコットランドではこのバグパイプが演奏されたときには、もうそろそろ晩餐会もお開きですよという合図らしいんです。

   そこで、日本ではそろそろお開きですよというときには「蛍の光」、これが演奏されるんだと。実はこれはスコットランド民謡なんだという話を私がしたんです。そうしたら、エリザベス女王も「蛍の光」という曲、全員知っているでしょう。特に私は、この「蛍の光」というのは、「哀愁」という映画は知っていますね。


 はい。
 原題は「Waterloo Bridge」という、イギリスの「Waterloo Bridge」、これが「哀愁」の原題なんです。それを日本語に訳して「哀愁」という映画にしたんです。その「Waterloo Bridge」の話をして、主演がロバート・テイラーと、ヴィヴィアン・リーという有名な方。みんなエリザベス女王、ブレア首相、ブッシュ大統領みんな知っているんだよ。それで映画の話で結構盛り上がりましたね。映画と音楽の話で。


 皆さん、映画に詳しいんですね。
 そしてブッシュ大統領は、小泉は「真昼の決闘」の映画は好きだけれども、ほかにどんな映画が好きなんだというのを聞いてきて、「ゴッドファーザー」とか「サウンド・オブ・ミュージック」とかいいなというとみんな見ているんだね。結構盛り上がりましたよ。なかなかそういう音楽とか映画とか共通の話題があると親しさもわいてきますね。


 そうですね、そういった会議の議題以外にも人間的なふれ合いというのがサミットにあるんですね。
 来月はもう8月、夏休みですね。


 はい。
 次回は9月になりますが、またお目にかかりたいと思います。

 さようなら。

※このメッセ−ジは、全国38局のラジオで7月16日(土)に放送されたものです。



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