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第34回 外国人にも魅力ある日本


平成18年2月18日放送

小泉総理ラジオで語る(第34回)の写真


 こんにちは、小泉純一郎です。


 総理、今日もどうぞよろしくお願いいたします。
 先週から、いよいよトリノで冬季オリンピックが始まりましたね。
 毎日テレビで見ながら応援していますよ。選手の皆さんも持てる力をぎりぎりまで発揮して頑張っていて、すばらしい演技をしている。感動しながら毎日見ていますよ。


 応援していると、つい夜遅くまでテレビを見てしまって、寝不足になってしまったりということも。
 そうなんです。ちょうど時差があるせいか、夜中、目が覚めてちょっとテレビを付けるとやっているでしょう、中継を。あれでまたつい見てしまうんですね。最近は、ちょっと寝不足ぎみですよ。

 特に、スケートの井上選手、あの方は感動的な人生ですね。お父様が若くして肺がんで亡くなられて、自分も肺がんだと、それで米国籍を取って。すばらしい演技をされたけれども、それよりももっと人生そのものがすばらしく感動的ですね。これからも頑張ってもらいたいです。


 日本選手には是非頑張ってほしいですね。
 ところで、総理は先日日本に住んでいる外国人の方々を官邸に呼んで、外国人から見た日本の魅力というものについてお話を聞いたと伺いましたけれども。
 そうなんです。日本をもっと外国人から見て魅力的な国にしようという、そういう趣旨で、日本に住んで活躍している10人の外国人の方に官邸に来ていただいたんです。なかなか日本では難しい仕事を外国人がよくこなしているなと。

 例えて言えば、日本の古い造り酒屋を再建したアメリカ出身の女性、あるいは山形県で老舗旅館のおかみになっているアメリカ人、それからドイツから来て瀬戸内海の美しさに魅了されたと、そしてその保護に取り組んでいるドイツ出身の女性など、みんな個性的な方ばかりで、もう話を聞いているうちに私自身驚くような、楽しいやら、いろいろ新鮮な話を伺いました。


 そうですか。本当にいろいろな経歴の方がいらっしゃったんですね。
 東京の下町にある、大正時代からの長屋に住んでいる女性外国人。また、書道とか、武道とか、お茶などの学習を進めている会社役員など、日本の文化・伝統に詳しい方も随分いましたよ。


 そうなんですか。
 みんな我々日本人が気付かないような良さとか、また外国の人が世界とは違った日本を見たいと、日本には、世界には例を見ない美しいものがたくさんあるんだと、伝統・文化、また日本人たちの気が付かない日本の良さをたくさん教えてくれました。


 かえって外国人の方が日本人よりもこの日本の良さを気付いてくれているということもあるんですね。
 そうなんですね。やっぱり自分の国と比較しながら日本を見て、違いもわかるんでしょう。大学教授をしている中国人の方は、最近中国のお母さんを日本に呼んで、一緒に国内旅行したんですって。そうしたら、来る前には日本に対してはあまりいい感じを持ってなかったと。しかし、中国で聞いていたのと違って日本に来てみると、平和で、安全で、美しい国だとびっくりした。高度成長で環境汚染にいま中国悩んでいるでしょう。こういうこともあるから、日本のことをもっと学びたいとか、日本に来る人は東京とか大都市だけではなくて、もっと日本の地方に案内したいと言っていましたよ。


 そうですか。
 また、韓国出身の旅行会社の社長さんをしている女性なんですけれども、これは面白い話でしたよ。というのは、今、韓国で人気があるのは、ゴルフと温泉、日本酒。日本に来てこの3つが好みなんです。


 そうなんですか。
 こういうゴルフ、温泉に浸かって日本酒を飲むという、日本でも好きですよね。韓国人がそれをいいというんだから面白いですね。


 そうですね。たくさんの外国人の方が日本を訪れるとうれしいですね。
 今、2010年までで日本を訪れる外国人を倍増しようと、ビジット・ジャパン・キャンペーンをやっているんです。今まで、約1,600万人の日本人が外国旅行をしている。ところが外国人が日本に来るのは、500万人ぐらいしかいないと。これを倍増させるんだということで、できるだけ日本の良さを世界にも発信しようと思っております。


 是非よろしくお願いいたします。
 ところで最近、日本は格差社会なんではないかという話をよく耳にするんですけれども、総理は最近、勝ち組、負け組のほかに待ち組があるとおっしゃっていましたね。
 格差はどこの世界にもあると思うんです。要は、固定しないことだと思うんです。ある事業で失敗した、ある競争で負けたといっても、また事業を立ち上げることができる社会、一度挑戦してもまたもう一回次のチャンスを提供される社会。そして、一度や二度の失敗や挫折でも乗り越えて成功のチャンスを持てるような社会、そういう社会が大事だと思っているんです。

 それで、チャンスをつかむためには、待って、能力をつけるために訓練している人たちもいると思うんです。そういう方にさまざまな機会を提供する社会をつくっていかなければならないと思っているんです。

 これから注意しなければいけないのは、成功する人を妬んだり、能力のある人の足を引っ張るようなこと、これは厳に慎まないとね。社会の活性なくなっていきます、活力が。

 大事なことは、どうしても自分一人ではやっていけない人たちに対して、どうやってお互いが助け合ったり、支え合ったりしていくか、また政府の保障をどの程度までするかと、これが大事であって、あとはできるだけ自分たちの能力を発揮できる人、そういう人たちには伸びてもらいたいんです。そういう人がいないと社会全体が豊かにならないです。成功者の足を引っ張ったって、自分が豊かになるわけではないんです。能力のあるものはどんどん応援してやって、それが巡り巡って社会全体が豊かになっていく、その豊かさをどうしても立ち行かない人に対して、どう助けていくか、支えていくか、こういう社会が私は必要だと思っているんです。


 是非よろしくお願いいたします。
 総理、今日もそろそろ時間になってしまいました。
 そうですね。もう梅の季節が来たなと思ったら、もう最近は桜を待ち遠しいような季節になったでしょう。季節の移り変わりは早いですけれども、風邪を引かないように皆さんも頑張っていただきたいと思います。  また来月、次回は3月18日ですね。土曜日にお目にかかりましょう。ちょうど桜も咲くころでしょう。


 そうですね。  どうもありがとうございました。
※このメッセ−ジは、全国38局のラジオで2月18日(土)に放送されたものです。



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