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第36回 明るく、元気に、大きな声で


平成18年4月15日放送

小泉総理ラジオで語る(第36回)の写真


 こんにちは、小泉純一郎です。


 総理、今月もよろしくお願いいたします。
 ところで、総理、東京は満開だったソメイヨシノも散りまして、今は八重桜が美しい花を咲かせていますね。
 そうですね。雨が降りましたけれども、まだたくさん咲いていますね。今日は新宿御苑で「桜を見る会」を開いたんですけれども、花も人もよかったですよ、綺麗でした。
 春というのは、花がいろいろ咲きますから、町を歩いていても、車に乗って窓から見ても、もう春かな、いろんな花を見るだけでも楽しいですね。


 そうですね。楽しいですね。
 江戸時代に橘曙覧(たちばなのあけみ)という歌人がいたんですが、この人の歌は、アメリカのクリントン大統領も天皇陛下が訪米されたときに紹介したんですよ。


そうなんですか。
 どういう歌かというと「たのしみは朝おきいでて昨日まで無かりし花の咲ける見る時」。これは日本人のほとんど知らなかった。クリントン大統領が紹介するまで。


 そうなんですか。
  この橘曙覧という人は「たのしみは」という出だしで結構歌をつくっているんです。この歌も「たのしみは朝おきいでて昨日まで無かりし花の咲ける見る時」、朝起きて、昨日まで無かった花が咲いていると、これを見るのが楽しいなと、何げない毎日の花を見ながら歌っているんですね。この歌は好きですね、私も。朝起きるのも楽しみだし、春眠暁を覚えずというから、寝るのも楽しいんですけれども。


 ところで、春といいますと、新学期ですから、入学したり進学したり、あるいは就職したりと、新しい道に進んでいる方がたくさんいらっしゃる季節ですね。
 この前も、今月ですけれども、霞が関の新人の公務員諸君の研修の開講式を行ったんです。私も新人に対する激励の気持ちを込めて訓示をしたんですけれども、まず大事なことは、初心忘るべからず、公務員になったんだという使命感を持って仕事に臨んでもらいたいと。親が勧めた人もいるでしょう、あるいは先輩から勧められた人もいるでしょう。あるいは、あまり気が進まなくて公務員になった人もいるかもしれない。

 しかし、最終的に決めたのは自分自身じゃないかと。自らの意思でこの職業を選んだんだと、望んで公務員になったんだという、この初心を忘れるべきではないという話をしたんですけれどもね。


 初心忘るべからず。
 私も自ら望んで立候補して、衆議院議員に当選したんですけれども、やはり悩みましたよ、随分。なってみて、この職業は私に合っていないんではないかと、毎日新しい世界に入って思っていたことと実際は違うなと、自分はもたないと、国会活動、それから選挙の選挙活動、土日はないし、常に自分の違った方々ともお会いして批判されたり、非難されたり、ガクッとくるときもありますよ。

 そういう気持ちは何回もあったから。しかし、常に考えたのは、そうだこれは自分が望んで立候補したんではないかと、望んで就いた職業じゃないかと。もう少し我慢しなければいけないと、石の上にも3年と。10年やってみて、これで自分に合わなかったら考えようと、そのうち段々段々苦しさにも悩みにも慣れたというか、嫌なことを乗り越えた時こそ一番充実感を覚えるというのが分かったんです。

 この嫌なことを乗り越えるということが一番ストレス解消になるんだなと。逃げるとだめなんです。嫌なこと、嫌な会合を逃げる、これはだめですね。そういう経験を積んで、少しずつ人間というのは強く成長していくんではないかなと、そう思ったものですから。

 やはり苦しいときは、できるだけ明るく、辛いときも声を大きく、元気を出そうと心がけて頑張ってほしいと思います。


 そうですね。総理は、就任なさってから5年近く、戦後の歴代首相の中で3番目の長期政権になりましたけれども。
 何でここまでやったこれたかというのはよくわからないんですけれども、やはり使命感でしょうね。やらなければならないと、やっぱり自ら望んでこの職に就いたんだと。そして多くの人が支えてくれると、改革が必要だと思ってくれているという、その支援と協力、これが私を支えてくれた。

 それと運でしょうね。徳ある者はとかく才能がない、才能ある者は徳がないと言われますけれども、私には徳も才能もあまりないけれども、運が強かったんじゃないかな。これからも、運がいいなと思いながら、残された任期を精一杯頑張っていきたいと思っているんです。


 ところで、総理は、先日映画俳優のトム・ハンクスさんとお会いになりましたけれども。
 格好いい人でしたよ。もうかなり映画も見ているんです、僕は、トム・ハンクスの。『グリーンマイル』とか『フォレスト・ガンプ』とか。話が弾みましたよ。彼は京都の和風旅館を気に入っていたね。


 趣がありますからね、京都の古い旅館は。
 最近は、外国人も日本の良さ、様々見出していますね。「ジャパン・クール」という言葉がはやっているでしょう。「クール・ビズ」ではなくて、「クール・ジャパン」、「クール」というと日本人は「涼しい」と訳すけれども、外国人は「クール・ジャパン」というと「かっこいいジャパン」という意味で使っているようですね。


 「かっこいい」という両方の意味があるそうですね。
 両方の意味がある。だから、伝統文化、伝統芸能、アニメ、料理番組とか、漫画、ハイテク、外国でこういう日本のものは格好いいと受け入れられているんです。日本全体の市民レベルの生活というか、軍事力とか、政治力とか、経済力だけではなくて、日本の現在の市民の生活、これに世界の人が魅力を感じている。いいことですね。


 そうですね。日本のアニメなんかも外国人の子どもたちも大好きのようですからね。
 日本にいると良さは気が付かないけれども、逆に外国から高く評価されているということがたくさんありますね。あまり悲観的に見ないで良いところを見るという目が、これからも前向きに生きていくために大事でしょうね。


 楽観的にいくことも大切ですね。
 総理、今週もそろそろ時間になりました。
 そうですね。もう来月は5月、薫風の季節、五月晴れの季節。また20日、土曜日にお目にかかりましょう。
※このメッセ−ジは、全国38局のラジオで4月15日(土)に放送されたものです。



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