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第39回 中東歴訪とG8サミット平成18年7月22日放送
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| こんにちは、小泉純一郎です。 |
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総理、今日もよろしくお願い致します。
まず、総理、このところの豪雨で日本各地で被害が出ていますけれども。 |
| そうですね。もう学校も夏休みなのに、まだ梅雨も明けずに、集中豪雨でたくさん被害が出ているので心配しています。既に自衛隊も出動していますけれども、今、政府としても関係府省よく連携して被害の拡大の防止、または地域の皆さんとよく協力してしっかりと対応していきたいと思っています。 |
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是非よろしくお願い致します。
ところで総理、総理は先週火曜日から1週間ほど中東訪問に続きまして、サミットに出席していらっしゃいましたけれども、いかがでしたでしょうか。 |
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このサミットに先立って中東のイスラエル、パレスチナ、そしてヨルダンを訪問したんです。いずれも私にとっても初めての訪問地なんですけれども、ちょうど私がイスラエルに着いたときに、レバノン南部のヒズボラ勢力がイスラエル北部を攻撃したというニュースが入ってきたんです。
大変緊迫した中での会談でしたけどね。ちょくちょくオルメルト首相にメモを渡していましたね、秘書官か幹部が。恐らく被害の状況とか、さまざまなヒズボラ勢力からの攻撃情報が入ってきたんだと思います。 イスラエル、パレスチナも何百年にわたって紛争を繰り返してきましたから、宗教も違うし、習慣も違う、言葉も違う、考え方も違う中で共存共栄というのは実に難しい。しかし、これに向かって努力していかなければならない。 日本もアメリカやヨーロッパとは違う支援の在り方があるんではないかと思いまして、イスラエル、パレスチナ、ヨルダン、この三者と日本が協力して、イスラエル、パレスチナ、ヨルダン両国の住民が利益になるようなプロジェクト、生活基盤の支援をやらなければいかん。その協議会を四者で立ち上げようということで合意したんです。これは、ほかの国と違った日本独自の支援になると思うんです。できるだけ早くこの協議会を立ち上げたいと思っております。 |
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よろしくお願いいたします。
そして、中東訪問を終えまして、総理はロシアのサンクトペテルブルクにいらっしゃいまして、サミットに出席なさいました。 |
| 最後の私のサミット、6回目なんですけれども、プーチン大統領の出身地、バルト海に面しているサンクトペテルブルクなんですが、ちょうどサミットの会合では、北朝鮮のテポドン発射の問題、ミサイルの問題。あるいはレバノン、パレスチナ、いわゆる中東の問題。あるいはエネルギーの問題。こういう問題も緊迫した中での会合で、食事の時間も含めて3日間、会議、会議、会談、会談の連続でした。 |
| ─ | ちょうどサミットでの議論が始まる前に国連の安保理で決議がなされたりということも。 |
| これは、北朝鮮のミサイル発射を非難する決議が、全会一致で常任理事国、アメリカもフランスもロシアもイギリスも中国も、全会一致で結束して北朝鮮に対して厳しいメッセージを送ることができたことはよかったと思ってます。
今後も、この北朝鮮について、拉致も含めてですね、ミサイル、核廃棄、こういう重いメッセージを強く真剣に受け止めるよう働きかけていきたいと思っております。 |
| ─ | そうですね。ところで、総理、サミットでのお食事というのは、どういうメニューが出るのでしょうか。やはりロシアですから。 |
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これは、ロシアとしては随分気合いを入れて、さまざまな首脳の口に合うような料理を作ったと思うんですが、びっくりしたのは、夕食会ですかね、それぞれの言葉で献立が出てくるんです。私に対しては日本語で、ドイツ首脳に対してはドイツ語でとか。それでデザートに豆腐と書いてあるんです。豆腐というのは、日本ではデザートに食べないでしょう。豆腐とアイスクリームとチョコレートが一緒に1つの皿に出てきたんです。
プーチン大統領がね、私の隣がブッシュ大統領、その隣がプーチン大統領で、私を見て「おい、豆腐、豆腐。」と言うんです。日本じゃこういう使い方はしないけれども、外国人の発想はユニークですね。豆腐というのは寿司と同じように、外国でもはやっているそうです。健康にいいということなんでしょう。だから、これから日本人も豆腐をデザートに使うようなレストランが出てくるんではないかと。 |
| ─ | そう言えば、総理は先月の末にアメリカを訪問されましたけれども。 |
| これも、首脳会談の後、エルビス・プレスリーの家をブッシュ大統領と一緒に訪ねたでしょう。楽しかったですね。私はもう最初に英語で覚えたのが、プレスリーの歌だったんです。それ以来、もう50年かな、プレスリーの歌を聞いていますから、ブッシュ大統領よりよく知っているんですよ。一緒にこのプレスリーの記念館、グレースランドを見て、住民からも大歓迎を受けて、大変思い出深い最後の首脳会談、アメリカ訪問でしたね。 |
| ─ | 晩餐会での総理の英語のスピーチも、とてもジーンと来るような気がしました。 |
| あの演説も日本語で練って、そして英語でしたんですけれども、みんな大統領も出席者も、私の英語を理解してくれたせいか、ジーンと来て、なんか涙ぐんでいる姿を見て、いいあいさつができたなと思っております。 |
| ─ | 総理は、今回でサミット出席6回目で、この間、外交面でいろんなことがありましたけれども、振り返ってごらんになりまして、いつもどういう思いで外交を進めてこられたのでしょうか。 |
| これは、もう国際社会で日本の責任をどうやって果たすか。産業も農業も漁業も、あるいはエネルギーも、感染症等、病気の問題、これも全部国政とつながっていますから、日本の国民の利益になることと、日本が国際社会の主要な一員である、その責任をどのように果たしていくか、そういう気持ちで様々な会議なり話し合いに臨んできたつもりです。 |
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是非、私たち日本人が世界の中で日本を誇らしく思えるような国になるように、これからもよろしくお願いいたします。
ところで、総理は9月には任期満了で3年前の1月に始まりましたこの番組「小泉総理 ラジオで語る」も、今回で最後になります。 |
| 早いものですね。もう3年ですか。毎月1回だと思ったのが、こんなに早く来ると思わなかったな、あっという間に一月経ってしまうんだね。お陰様で、増山アナウンサーにお相手を務めていただいてありがとうございます。 |
| ─ | こちらこそありがとうございました。 |
| これから、学校も夏休みが始まりますが、私は、9月、任期終了まで精一杯この総理大臣の職務を務めていきたいと思います。お付き合いいただきまして、本当にありがとうございます。 |
| ※このメッセ−ジは、全国38局のラジオで7月22日(土)に放送されたものです。 |
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