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APEC首脳会議後の内外記者会見(要旨)平成17年11月19日
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【小泉総理冒頭発言】
【質疑応答】 【質問】 この間のアメリカ・韓国との首脳会談および今回のAPECの全体会議での御発言から、総理が中国・韓国両国との間で、たとえ靖国神社参拝や歴史認識における問題があろうとも、両国との経済や文化の交流を通じ、また日米同盟を良好に保てば、両国との友好関係を深めていける、というお考えは分かった。
【小泉総理】 私は、日中友好論者であり、日韓友好論者である。この考え方には全く変わりはない。APECの会議においても、盧武鉉大統領が議長をされ、てきぱきと各国首脳の議論をさばいておられたが、中国の胡錦濤主席も出席の中で、私は日中関係も日韓関係も将来それほど心配していないと、私も日本政府も日本国民も日中友好、日韓友好、この重要性は十分認識している。たとえ一つの問題で意見の相違とか対立があっても、これを全体の友好関係を損なうようなことにはしてはならないと、私も思っているし皆さん方もそうだろうと。
【質問】 総理は靖国神社への訪問が個人的な私的なレベルで行われるものだとお話になっているが、しかし、その訪問される姿は電波を通じて全世界に放送される。それから随行の方たちも非常に大規模なものである。これが果たして私的な意味の訪問だというふうに言えるのか。公的な側面が非常に多いと思うが、どのようにお考えか。 【小泉総理】 私は靖国神社に参拝する、それは総理大臣である小泉純一郎が一人の国民として参拝しているのである。今日の日本の平和と繁栄、これは現在生きている人だけで成り立っているものではない。心ならずも戦場に行かざるを得なかった、そして尊い命を落としてきた、そういう方々の犠牲の上に今日の平和があるということを忘れてはならないと。そういう戦没者に対する哀悼の精神から靖国神社を参拝している。更に、二度と戦争を起こしてはいけない、戦争の反省をして、だからこそこの60年間、日本はどの国とも戦争をしていない。自衛隊が海外に行くのも、その国の人道支援、復興支援のためである。日本は第二次世界大戦後戦争もしていないし、海外に人道支援、復興支援のために行った自衛隊の諸君も一発のピストルも撃っていない。一人の人間も殺してはいない。その国の発展のためにいかに協力できるかという観点から、PKO活動と自衛隊の諸君は頑張っている。いわばこの60年、戦後60年というのは、二度と日本は戦争をしない、そして今日の平和のありがたさを噛みしめる、犠牲になった方々に哀悼の精神を表明するという気持ちで私は参拝している。
【質問】 構造改革のことについて伺いたいが、総理は、APECの参加各国に対しても、日本と同じように透明性の高い形で構造改革を進めてもらいたいということをかねがね主張されてきたが、このことは各国が理解をして、そのような形で改革を進めていくというふうにご覧になっているか。また、振り返って、範を示すべき日本であるが、今、改革競争みたいな形になっているが、政府・与党がこの改革路線を巡って対立することがないか、あるいは、痛みを伴う部分の改革も増えてくるということが思われるが、国民に対して理解は得られるか。 【小泉総理】 さる9月11日に行われた選挙において、改革を進めるということに対して、国民は支持をして頂いたのだと思っている。民間にできることは民間にということで、今まで国営の郵便局、これを民営化しようということについても、多くの国民は賛成の声を表明してくれたと思う。改革はあらゆる面において、私は進んできていると、特に、既存のものを変えるということになると、今痛みを伴うというご質問であるが、現状がいいと言う人もいる。しかし、現状のままでこの激しい国際社会の中で果たしてやっていけるのかというと、新しい時代に対応できる、変化に対応できるような体制をとっていかなければならないということから、規制改革とか、あるいは、歳出の改革、地方にできることは地方にという、今日本政府で進めている国と地方の役割の分担、更には歳出を削減して、将来の税負担をできるだけ少なくしようという、財政再建の道筋をつける改革、すべての点において、現状を変えるとなると、反対勢力が出てくる。それを痛みと言うのかどうか、それは取りようである。例えば、郵政民営化一つにとっても、現状維持、現状がいいという人にとってみれば、国家公務員から民間のサラリーマンになるのは嫌だと。組織があった。組織を持っている人は現状(の変化)が嫌だ、ところが賛成だと言う人は組織がない。だからこれは、変えられる方にとっては痛みだととらえるかもしれないが、選挙をやってみて、一般国民多数は、これは痛みととるよりも、改革の必要性ととらえたのではないか。
【質問】 総理は何度にもわたって、靖国参拝というのは平和を祈る為だと言っておられた。しかし靖国に行く人々は誰しもそれを見ていると、大きな戦争資料館があることに気づかずにはおれない。同館は最近また改築されているが、アジアにおける戦争について、はっきりとした主張を示している。戦争が日本による防衛戦争であったということ、そして、中国において日本は何も悪いことをしていない、中国は侵略者だった、南京大虐殺はなかったと書かれている。こういう見解を総理は靖国神社への参拝によって支持しているのか。その見解を支持していないとすれば、なぜ総理の参拝が曖昧なメッセージをアジアに発してしまうのかというのをご理解いただけるか。 【小泉総理】 その見解は支持していない。私は、前からも申し上げているように、多くの戦没者に対して哀悼の誠を捧げるために参拝しているのである。そして、戦争の反省をふまえ二度と戦争をしてはいけないということから参拝しているものである。 |