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WTOドーハ・ラウンド交渉の中断に関する総理コメント


平成18年8月1日

1.WTOドーハ・ラウンド交渉については、これまで各国が合意を形成すべく最大限の努力を行ってきたが、立場の乖離が縮まらず、今回交渉の中断が決まったことは極めて残念な結果である。
 
2.今回の結果は、我が国のみならず、多角的貿易体制を支持し、その恩恵を受けている全WTO加盟国にとっても望ましくない結果である。貿易の拡大を通じた世界経済の成長が停滞することを懸念する。特に、後発開発途上国(LDC)をはじめとする途上国が利益を受けることを重視した開発ラウンドの趣旨に鑑みれば、年内妥結が困難となったことは、途上国にとっても痛手である。
 
3.我が国は、交渉の早期再開のために全力を尽くし、交渉を再び軌道に乗せ、ラウンドの早期妥結を達成する決意である。
 
4.また、今回の結果で貿易を通じた途上国の開発という意義が失われたわけではない。我が国としては、今回の中断にかかわりなく、WTO香港閣僚会議の際に提唱した「開発イニシアティブ」を着実に実施していく。
 
5.更に、多角的貿易体制を維持・強化するためのWTOと、これを補完するEPA・FTAは、車の両輪をなすものであり、双方を着実に進めていく。
 
6.農政については、引き続き、「攻めの農政」の視点に立ち、国際戦略の構築と国内農業の体質強化に向けた取組をスピード感を持って推進していく。