教育改革国民会議

教育改革国民会議第13回議事録



第13回教育改革国民会議・出席者一覧
(五十音順、敬称略)
 浅利 慶太劇団四季代表
 石原 多賀子金沢市教育長
 今井 佐知子社団法人日本PTA全国協議会会長
上島 一泰社団法人日本青年会議所会頭
 牛尾 治朗ウシオ電機会長
(座長)江崎 玲於奈芝浦工業大学学長
 大宅 映子ジャーナリスト
 梶田 叡一京都ノートルダム女子大学学長
勝田 吉太郎鈴鹿国際大学学長、京都大学名誉教授
金子 郁容慶應義塾幼稚舎長
 河合 隼雄国際日本文化研究センター所長
 河上 亮一川越市立城南中学校教諭
木村  孟大学評価・学位授与機構長
 河野 俊二東京海上火災保険株式会社取締役会長
 草野 忠義連合副会長
 グレゴリー・クラーク 多摩大学学長
 黒田 玲子東京大学教授
 河野 俊二東京海上火災保険株式会社取締役会長
 曾野 綾子日本財団会長、作家
 田中 成明京都大学教授
 田村 哲夫学校法人渋谷教育学園理事長
 沈  壽官薩摩焼宗家十四代
 浜田 広リコー会長
 藤田 英典東京大学教育学部長
 森  隆夫お茶の水女子大学名誉教授
 山折 哲雄京都造形芸術大学院

第13回 教育改革国民会議 議事次第

日  時:平成12年12月22日(金)16:00 〜16:15
場  所:総理官邸大客間

  1. 開  会
  2. 教育改革国民会議報告の提出
  3. 閉  会

【江崎座長】ただいまから第13回教育改革国民会議を開催させていただきます。
 委員の皆様方には3月以来精力的に御審議をいただいてありがとうございました。それでは、皆様を代表しまして、これから総理に報告を提出させていただきます。

(江崎座長より森総理大臣へ『教育改革国民会議報告』手交)

【森総理大臣】どうもありがとうございました。

【江崎座長】それでは、総理大臣から一言いただきたいと存じます。

【森総理大臣】ただいま、江崎座長から、最終報告をいただきました。去る3月の教育改革国民会議の発足以来、委員の皆様には、合計33回に及びます全体会また分科会審議をはじめまして、全国4か所での公聴会や学校視察など、精力的にお取り組みをいただきました。心から御礼を申し上げる次第でございます。また、オブザーバーとして御参加をいただきました自由民主党の中曽根弘文議員、公明党の山下栄一議員、保守党の西川太一郎議員にも厚く御礼を申し上げます。
 報告を拝見いたしますと、具体的で思い切った内容が盛り込まれておりまして、とりわけ小・中・高校で全員が奉仕活動を行うことや自然体験などの体験学習の重視は、知識偏重でない全人教育を推進する観点から極めて重要な提案であります。また、教育振興基本計画策定の提案なども、教育改革を着実に実行する上で貴重な提言であると受け止めております。私はかねてから、教育改革を実現するためには、制約付きでない議論が必要であると申し上げてまいりましたが、この報告はまさに制約のない自由で闊達な御議論の賜物であると感じております。
 新世紀の入口を迎えまして、私たちは教育改革に本格的に取り組まなければなりません。子ども一人ひとり、国民一人ひとりが、「学校が良くなった」、「教育が変わった」という実感が持てるような改革を行うことが必要であります。このため私は、まず次の通常国会を「教育改革国会」と位置付けまして、今回御提言をいただきましたこれらの御意見を最大限尊重しつつ、内閣を挙げて、教育改革を断行してまいりたいと、このように考えております。
 本日は町村文部大臣も同席いたしております。この場をお借りいたしまして、文部省に対しまして、通常国会に向けて、教育改革関連法案を速やかに取りまとめるよう改めて指示をいたしたいと思います。また、最終報告の趣旨を十分踏まえまして、新しい時代にふさわしい教育基本法の見直しを行うため、中央教育審議会への諮問の準備を進めるなど、各般にわたって必要な取り組みを行うように指示をいたしたいと思います。
 教育は、「心の豊かな美しい国家」を築くための礎となるものであり、国政の最重要課題でもあります。
 教育改革国民会議におかれましては、今後とも、政府の教育改革の実行を見守っていただきたいと考えております。委員の方々におかれましては、引き続き教育改革に御理解・御協力を賜りますようにお願いを申し上げまして、ごあいさつ、またお礼とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)

【江崎座長】ありがとうございました。
 それでは、町村文部大臣からも一言いただきたいと思います。よろしく。

【町村文部大臣】ただいま座長から総理に対して最終報告が提出されたところでございます。
 この教育改革国民会議では、小渕前総理の意を受けまして、第1回目3月27日、この日は私は多分一生忘れられない日だろうと思いますが、この日の発足以来、教育の基本に遡りまして、幅広く教育の在り方につきまして御審議をしていただきました。座長をはじめ委員各位の御尽力に対しまして、私からも、心から御礼を申し上げる次第でございます。
 最終報告におきましては、人間性豊かな日本人の育成、一人ひとりの才能を伸ばし、創造性に富む人間の育成、新しい時代の新しい学校づくりを実現するための具体的提言、教育振興基本計画の策定や新しい時代にふさわしい教育基本法の見直しなど、いずれも貴重で御示唆に富んだ提言をいただきました。これらの提言は、今後の教育改革、教育行政の方向性を示す貴重な指針であると受け止めております。
 また、今、総理から最終報告の趣旨を十分踏まえて、各般にわたって必要な取り組みを行うよう御指示をいただいたところでございます。私といたしましても、最終報告を受けまして、新年早々にも、教育改革のアクションプランといったようなものを策定をいたしまして、「学校が良くなる、教育が変わる」ための具体的な施策を骨太に打ち出していきたいと考えております。
 特に、ただいま総理からお話のように次期通常国会は「教育改革国会」であるという位置付けをいただいておりますので、総理の御意向を踏まえまして、教育改革関連法案、これを早急に取りまとめまして、その成立に向けて全力を尽くして参る所存でございます。さらに、新しい時代にふさわしい教育基本法の見直しにつきましても、最終報告でお示しをいただきました観点を踏まえながら、文部省の中で、そして中央教育審議会等の場で議論を行い、そしてしっかりと取り組んでいきたいと、かように考えているところでございます。
 社会の変化の激しい時代にあって、迅速に教育改革を進めることが重要でございまして、私は文部行政の責任者として、国民の期待に応えるべく、教育改革を積極的に推進してまいる所存でございます。
 今後、教育改革に向けた国民運動を広く展開をしていきたい。教育改革国民会議という名前がまさに国民運動を展開してもらいたいという小渕前総理のお気持ちだったと、このように私は理解をしておりますので、私もその先頭に立って頑張って参りますが、どうぞ、この国民会議の委員の皆様方にも今後何かにつけて御協力をいただく、再びまた全国各地に足をお運びをいただく、そんなこともあろうかと思いますので、どうぞひとつよろしくお願い申し上げる次第でございます。
 今後とも委員各位より、教育改革につきまして御理解と御支援をいただきますように、私からも心よりお願い申し上げまして、一言御礼の言葉とさせていただきます。どうも、皆さん、大変にありがとうございました。(拍手)

【江崎座長】ありがとうございました。
 それでは、座長として、私から一言ごあいさつ申し上げたいと思います。
 教育改革国民会議の最終報告の提出に当たり一言ごあいさつ申し上げます。まず初めに、3月27日に開催された第1回会合以来の、各委員の様々な御努力に対しまして、深く感謝申し上げます。
 本日提出いたしました最終報告書−教育を変える17の提案におきましては、人間性豊かな日本人、一人ひとりの才能を伸ばし、創造性に富む人間の育成、新しい学校づくりをはじめ、新しい時代にふさわしい教育基本法や教育振興基本計画の策定など、幅広い提言を盛り込むことができました。これもひとえに、皆様の深い学識と豊かな経験の賜であると存じます。
 私は20世紀の4分の3を生きてきましたが、この間感ずることは、日本人の生き方が大きく変わったことです。昔に比べ大変豊かになりましたが、この環境は、新しい文明を創造する人才を求めていえると言えます。最近のIT(情報技術)の進展は、グローバル化を進め、階層社会を徐々に、ネットワーク社会へと移行させています。
 新しい時代に新しい学校づくりでこの社会の変化に対応しなければなりません。
 あと10日ほど過ぎますと、私たちはいよいよ21世紀を迎えます。新しいミレニアムを迎えると言ってもいいかもしれません。過ぎゆく今世紀は、科学・技術文明が素晴らしい発展を遂げ、人類が大きな恩恵を受けた一方で、地球環境の汚染など深刻な問題も惹起した時代でありました。新しい世紀においては、私たちの文明は軌道修正を行いながら、新たなフロティアの開拓や未知への挑戦が行われることになるでしょう。このような新しい時代に向けて、個人の能力を最大限に発揮できる教育を実現できれば、必ず日本は繁栄し、世界に貢献できると思います。森総理をはじめ、政府におかれましては、私たちの議論の成果であるこの17の提案の実現に積極的に取り組んでいただきたいと深く望む次第でございます。
 森総理のごあいさつの中にもございましたが、教育改革国民会議は引き続き存続いたします。かつて第1回の会合の際に、科学が素晴らしい発展を遂げ、創造力を備えたロボットが生まれる21世紀中頃には、教育改革国民会議が解散するかもしれないと申し上げましたが、委員各位におかれましては、今後とも御協力を賜りますようお願いいたしまして、私のご挨拶といたします。(拍手)

(報道関係者退室)

【江崎座長】教育改革国民会議につきましては、今までのように月に何度も会議を行うという活動はなくなりますが、報告のフォローアップもあり、会議として存続するということでございます。
 それでは、本日はこのくらいにさせていただきます。事務局の方から何かございましょうか。

【銭谷担当室長】本日はこの後4時30分から官邸内のホールにて懇談会を予定をいたしております。係の者が御案内をさせていただきますので、よろしくお願いを申し上げます。以上でございます。

【江崎座長】ありがとうございました。
 それでは、皆さん、本日は御多忙のところ、ありがとうございました。

ー 了 ー