教育改革国民会議
資料2
戦後教育の総括 その1
学校の現状と役割
T 生徒の変化
- 1.10数年前から“新しい子ども”たちの登場がハッキリしてきた。
2.ひ弱でわがままな生徒である。
3.ひ弱さ
- (1) 生活の型をほとんど身につけていない。
(2) つらい事,嫌な事に直面すると精神的,肉体的にすぐ参ってしまう。
(3) 非常に傷つきやすくなり,他人とうまく関係を結べず,自分の殻にこもってしまう。
(4) 全体として元気がなく,無気力でだらしない。
- 4.がんこ,わがまま
- (1) 傷つけられたとき,相手が弱いとみるとはげしく反撃し,暴力に限界がなくなった−−キレる。
(2) 欲望を抑える力がなくなり,あくまで通そうとする。抑えようとするとキレる。
(3) 感情の起伏が激しく不安定。
- 5.“普通”の生徒が,時と場合によって何でもやるようになった。
6.不登校,いじめ,自殺,暴力,学級崩壊…などの問題は,このような“新しい子ども”たち(“普通”の子どもたち)が引き起こしていることである。
7.根本的な問題は,社会性のない自閉的な自我をもった子どもたちが大量に登場し,社会的自立が困難になっていることである。
U 学力の低下
- 1.生徒の学ぶ姿勢が大きく低下してきている。
2.クラスでの集団生活,行事などがまず,崩れてきた。
3.授業はまだよくもっていると言えるが,ダラーッとした緊張のない状態になっている。
4.なかには騒然となり,授業の態をなさない状況もある。
5.相当数(6〜7割)の生徒が塾へ行っている。
6.全体として学力の低下が深刻だ。−話す,漢字,文章力−
7.何のために学ぶのか,ということが高校受験だけになっている。
8.社会的自立のための基礎学力,教養という考え方がなくなった。
9.1〜2割の生徒は,小学校や中学校から私立へ行くようになっている。
10.全く学ぶ姿勢のない生徒に2割ていどの生徒が引きずりこまれ,授業が成り立たない状況が出ている。
V 学校の役割
- 1.義務教育は基礎教育である。
2.すべての子どもたちの社会的自立を図ることがその役割であった。
3.そのために,日本のこれまでの学校は,教科(授業)と特別活動(生活と行事)の二本柱で教育を行ってきた。
4.基礎学力(教養),生活の仕方,社会性の三つがその内容であった。
5.学校では,基本的に生徒が教師の言うことを聞くということがあって,はじめて教育が成立した。(強制の側面)
6.そのうえで,生徒の自治的活動を保証してきた。(自由の側面)
7.現在は,以上の学校や教育についての考え方が混乱し,共通認識がなくなっている状況である。
8.個性化・自由化の教育改革は,基礎教育全体を崩すことになっている。