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小泉内閣メールマガジン 第102号 ========================== 2003/07/10

★☆ おんらいん読者感想 ☆★
  ※メールマガジンの登録者が対象です(7月13日まで)

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□ 目次

[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
● 知的財産立国

[大臣のほんねとーく]
● e−Japan戦略II−「IT実感社会」をめざして−
  (情報通信技術(IT)担当 細田博之)
● 弾道ミサイル防衛について考える(防衛庁長官 石破茂)
  (第1回 弾道ミサイルの脅威とは何か)

[特別寄稿]
● 2月4日は「知財記念日」(知的財産戦略推進事務局長 荒井寿光)

[小泉内閣の動き]
● 「知的財産の創造、保護及び活用に関する推進計画」の決定
  (03/07/08)
● 「e−Japan戦略II」の決定(ビデオ)(03/07/02)

[数字でみる日本]
● 7,907,437

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[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
小泉総理大臣プロフィール
● 知的財産立国

 小泉純一郎です。

 今週は、知的財産の話をしたいと思います。知的財産というのは、発明や
アイデア、映画や音楽、ブランドなどの形のない財産のこと。

 去年2月の施政方針演説の中で、「知的財産を保護、活用することを国家
の目標にしよう」という方針を打ち出して、9ヵ月後の11月には「知的財
産基本法」を制定し、そして、今週の火曜日、政府の知的財産戦略本部で「
知的財産立国」を実現するための行動計画を決定しました。

 日本の特許制度は、後に総理大臣となった高橋是清によって、明治18(
1885)年に制定されました。

 特許第一号は、堀田瑞松(ほったずいしょう)さんの「錆(さび)止め塗
料とその塗法」という発明。うるしや柿渋、しょうがなどをつかった塗料で、
船に使用しても錆びにくいということで、米国でも特許をとったそうです。

 特許制度によって、たくさんの人がみんなの役に立つ発明をしようと情熱
を燃やし、日本の社会の発展につながったと思います。

 アジアの国の中には、日本製品の「偽ブランド」が目につくところがあり
ます。海外出張先で日本製バイクかなと思って見てみたら「HONDA」で
はなくて「HONGDA」だったことがありました。「SONY」でなくて
「SQNY」、「SEIKO」でなくて「SAIKO」というブランドの製
品もあるそうです。CDやDVDの海賊版も出回っているようで、厳しい取
りしまりが必要です。

 今回決めた計画では、知的財産専門の高等裁判所や、模造品や海賊版の取
りしまりなど、知的財産を守って国際競争力を強くするために日本が今すぐ
取り組まなければならない270の方策をもりこみました。

 かつて、高橋是清は、特許、発明の大切さを広めるために、浅草の観音さ
まに比肩するように、西洋風の立派な特許局の庁舎をたてたそうです。テレ
ビが発達してない時代に、東京見物に来た人が、珍しい建物を見てみやげ話
にしたら、日本中に特許や発明の話が広まると考えたと伝えられています。

 今は、インターネットの時代。情報はあっという間に広まりますが、イン
ターネットで流れるゲームソフトやアニメなどは、いまや日本の大切な知的
財産になっています。

 15日の大リーグのオールスターゲームに、マリナーズのイチローと長谷
川、ヤンキースの松井の3人の日本人選手が選ばれました。中継ぎの長谷川
選手は、先発や抑えと違って、あまり目立たないポジションですが、努力し
ている人は認められるということだと思います。活躍を楽しみにしています。

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[大臣のほんねとーく]
細田沖縄及び北方対策担当大臣/科学技術政策担当大臣/情報通信技術(IT
)担当プロフィール
● e−Japan戦略II−「IT実感社会」をめざして−
  (情報通信技術(IT)担当 細田博之)

 7月2日、東京・お台場の日本科学未来館で開かれたIT戦略本部で「e
−Japan戦略II」を決定しました。2001年1月に、世界最先端のI
T国家をめざした「e−Japan戦略」を策定して以来、国を挙げて努力
した結果、世界で一番安い料金で最も速いインターネットが使えるようにな
り、また、法令を改正してオンラインでの取引や申請・届出も可能となりま
した。

 こうした我が国のIT基盤の進展を受け、第二段階として、ITを活用し
て生活の利便性・効率性の向上や国際競争力の強化をめざすのが「e−Ja
pan戦略II」です。新戦略は、医療、食、行政サービスなどの7つの分野
を取り上げ、例えば、

○ 病院・役所での待ち時間などの無駄をITの力によって解消する「待ち
 時間ゼロ社会」の実現
○ いつでも、どこからでも役所への手続きが行える「24時間365日ノ
 ンストップ・ワンストップ」行政サービスの提供

などに取り組むことにより、「元気・安心・感動・便利」な社会を作ること
を目指しています。また、ウィルスやサイバーテロへの対応などセキュリテ
ィの充実や、ITの活用により、アジア諸国がより豊かな社会となるための
「アジアITイニシアティブ」の推進を提案しています。

 これらを通じて、わが国は、2005年に世界最先端のIT国家となると
ともに、2006年以降も世界最先端であり続けることを目指しています。

 「e−Japan戦略II」が描く将来像は政府の取り組みだけで実現でき
るものではありません。むしろ国民の皆様に主体的に取り組んでいただくこ
とが必要です。「IT実感社会」を実現するため、政府もなお一層の努力を
いたしますので、皆様のご理解とご協力をいただきますようよろしくお願い
いたします。

※ 首相官邸ホームページ(「e−Japan戦略II」)
 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/kettei/030702ejapan.pdf

石波防衛庁長官プロフィール
● 弾道ミサイル防衛について考える(防衛庁長官 石破茂)
  (第1回 弾道ミサイルの脅威とは何か)

 「仮にわが国に弾道ミサイルが飛んできた場合、発射から約10分で到達
するといわれているが、それに対する防御手段はあるのか。そのミサイルに
核兵器や生物・化学兵器が積まれていれば国民の被害は甚大なものになるが、
政府の考えはどうなのか。」そのようなご質問を度々頂きます。

 率直に申し上げて、現在わが国にはこれを防ぐ手段は存在しません。わが
国のみならず、どの国も有していません。「弾道ミサイルを撃たれることが
ないような外交努力が重要なのだ」、それは確かにその通りですが、その弾
道ミサイルの保有を外交的取引の道具として使う国がある以上、対抗手段や
攻撃による被害を最小限にする努力をすることは政府として当然の責務と考
えています。

 ミサイルは放物線を描いて高速で落下するロケット推進の弾道ミサイルと、
空力作用により例えば地形に沿うなどして飛行するジェット推進の巡航ミサ
イルに大別されます。ミサイルといえば全て弾道ミサイルをさすものではな
いことに注意が必要です。

 弾道ミサイルのルーツは、第二次世界大戦中ナチスドイツが英国に対して
使用したV2ロケットです。その後、冷戦中は米ソ2カ国のみが保有してい
た弾道ミサイルが、冷戦終結時には十数カ国、現在は46カ国が保有するに
至っています。これがミサイルの拡散です。弾道ミサイルは前述のように到
達時間が極めて短く、迎撃手段もないため、現在最も脅威とされる兵器であ
り、この拡散防止と対抗手段の確立が大きな課題となっているのです。

 数年前テポドンミサイルが日本を越え太平洋沖に落下したとき、北朝鮮は
「あれは人工衛星でありミサイルではない」と主張しましたが、弾道ミサイ
ルであれ衛星であれ基本的な技術は同じもので、「第一宇宙速度」に達すれ
ばそれは周回軌道に乗る衛星となり、達しなければ放物線を描いて落下する
弾道ミサイルとなります。弾頭部分に何を搭載するかで破壊力は異なります
が、核を搭載する場合にはその小型化のために高度な技術を要するとされて
います。

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[特別寄稿]
荒井寿光氏プロフィール
● 2月4日は「知財記念日」(知的財産戦略推進事務局長 荒井寿光)

 2002年2月4日、小泉首相は就任後初めての施政方針演説で、「我が
国は、研究活動や創造活動の成果を、知的財産として、戦略的に保護・活用
し、我が国産業の国際競争力を強化することを国家の目標とします。」とい
う明治以来初めての「知財立国宣言」を行いました。

 これは、1859年のアメリカ・リンカーン大統領の「特許システムは天
才の炎に利益という燃料を加える」という有名な特許演説に匹敵するもので
す。リンカーン自身、船の特許を取るほどの発明家であり、ルネッサンスや
産業革命を背後で特許が支えていたことを良く知っていて、南北戦争で疲弊
した経済の復興のために特許制度を利用した工業化を強力に推し進めました。

 この結果、エジソン(電球、蓄音機)、ベル(電話)、イーストマン(カ
メラ)、ライト兄弟(飛行機)などの大発明家が続々と生まれ、アメリカは
技術力でヨーロッパを抜き去り、世界一の工業国家となりました。アメリカ
は、今でも世界で最も知財の保護に力を入れ、国力を強めています。

 小泉首相は、知財立国宣言のあと、戦略大綱、基本法を作り、今年3月に
戦略本部を発足させ、7月8日には知財立国への工程表としての「推進計画
」を決めました。施政方針演説からわずか1年5ヶ月のことで、「政府もや
れば出来る」と言われるスピードです。従来の枠にとらわれない、世界一を
目指した骨太の内容で、知的財産の創造・保護・活用・コンテンツ・人材育
成をカバーした約270項目の政策が網羅されています。あとは実行だけで
す。

 3年連続で日本人がノーベル賞を受賞しましたが、最近はノーベル賞級の
学者は特許をとっていることが多くなりました。日本人が良い発明をして、
「千と千尋の神隠し」のような素晴しいアニメを作れば、経済が活性化する
だけでなく、世界の文明の進歩にも貢献できます。今、夢のある発明と創作
が求められています。

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[小泉内閣の動き]

● 「知的財産の創造、保護及び活用に関する推進計画」の決定
  (03/07/08)
 https://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2003/07/08chizai.html
 <ビデオ>https://www.kantei.go.jp/jp/koizumivideo/2003/07/08tizai.html
  知的財産戦略本部において、知的財産立国の実現に向けて、知的財産の
 保護、創出、活用について今後取り組む内容をまとめた推進計画を決定

● 「e−Japan戦略II」の決定(ビデオ)(03/07/02)
 https://www.kantei.go.jp/jp/koizumivideo/2003/07/02it.html
  日本科学未来館で行われたIT戦略本部における我が国のIT戦略の第
 二弾の決定などの模様をビデオで紹介

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[数字でみる日本]

● 7,907,437

 7,907,437とは、平成15年5月末現在のDSLの回線契約数です。DSL
(Digital Subscriber Line:デジタル加入者回線)とは、通常の電話回線
(メタル線)を利用したデータ伝送方式の総称で、ADSLなどの方式があ
り、映画や音楽などをパソコンで手軽に楽しむことができるブロードバンド
利用の8割程度を占めています。

 平成11年からサービスの提供が始められたDSLの契約数は、平成13年7
月以降、毎月30〜50万のペースで増加を続け、この1年で約3倍と急速に伸
びています。

 高速インターネットの利用環境の整備により、DSLに加入可能な世帯数
は、平成15年4月現在、約3,500万世帯(全体の7割)に達していますが、
実際に利用されている回線は約20%にとどまっています。

 一方、DSLなどの月額利用料金を100kbps当たりの料金に換算してみる
と、韓国(0.29ドル)や米国(2.86ドル)に対し、我が国は0.18ドルと国際
的にみても最も安い水準となっています。

 このように、我が国では、高速インターネット網を官民を挙げて整備して
きた結果、IT基盤の整備は着実に進んでいます。今後は、この基盤を活か
し、国民一人ひとりがITの利便性を実感できるような社会を実現すること
が重要な課題になっています。

 先週決定した「e−Japan戦略II」では、ITの利活用による「元気
・安心・感動・便利」な社会の実現を目指して、医療や食など国民に身近で
重要な7分野で先導的な取組を提案するとともに、多くの人が、様々な機器
を通して、新しいサービスや価値を享受できるよう、IT社会基盤をさらに
整備していくことを目標としています。

※ 首相官邸ホームページ(「e−Japan戦略II」の概要)
 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/kettei/030702ejapan_s.pdf

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[編集後記]

 東京では梅雨が明けず蒸し暑い日が続いていますが、総理室の前に「上着
をぬいでお気軽にお立ち寄りください。 小泉純一郎。」との張り紙が、張
り出されました。官邸をはじめ官庁は節電のため室温を28度にしています
ので、汗かきの方にはハンカチが手放せません。そこで上着はぬいで、とい
うことで総理も執務室の中では上着はぬいでいます。秘書官はじめ官邸のス
タッフは上着をぬいで執務室に入りますが、まだ多くの訪問者は上着を着た
ままの様です。しかし、さすがに環境省をはじめ地球環境チームは、上着を
ぬいでいたそうです。ちなみに張り紙の「上着」に「かみしも」とふりがな
がふってありますが、肩ひじはらずに、率直に、省益にこだわらず、という
小泉総理の気持ちが込められているのではないでしょうか。
 「らいおんはーと」そして荒井事務局長の「特別寄稿」で知的財産の重要
性について説明しています。歴史を紐解き、例を挙げての説明はわかりやす
かったと思いますが、どうでしたでしょうか。小泉内閣として今後とも知的
財産重視政策を進めてまいります。(晋)

安倍内閣官房副長官プロフィール安倍内閣官房副長官
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総編集長:内閣総理大臣 小泉純一郎
編集長:内閣官房副長官 安倍晋三
発行:内閣官房内閣広報室(〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1)