小泉内閣メールマガジン 第110号 ========================== 2003/09/18 ★☆ おんらいん読者感想 ☆★ ※メールマガジンの登録者が対象です(9月21日まで) -------------------------------------------------------------------- □ 目次 [らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ] ● 規制改革を進めています [大臣のほんねとーく] ● 法と司法を身近なものに(法務大臣 森山眞弓) ● 皆で支える「暮らしの安全」(国家公安委員会委員長 谷垣禎一) ● 中小企業金融の円滑化に向けて (金融・経済財政政策担当大臣 竹中平蔵) [特別寄稿] ● オペラと歌舞伎の不思議な関係 (歌舞伎俳優、文化審議会委員 市川團十郎) [小泉内閣の動き] ● 地域産業おこしに燃える人の会(03/09/17) ● 国際競技大会メダリストの小泉総理表敬(03/09/16) ==================================================================== [らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
● 規制改革を進めています 小泉純一郎です。 今週は、規制改革についてお話したいと思います。 8月に都内の回転寿司店を視察したのは、御存じの方も多いと思いますが、 あれは最新のIT技術の視察に行ったんです。お皿に色々な種類のお寿司が 載せられてぐるぐる回るあの回転寿司ですが、種類ごとにお皿の値段が違い ます。実はお皿の裏にICタグという1ミリ四方ぐらいの小さな半導体チッ プとアンテナが埋め込まれていて、食べ終わって値段の違うお皿をまぜて重 ねても、お皿の脇に携帯電話ほどの大きさの機械をすっと近付けると、「い くらの値段のお皿を何枚食べたか」が一瞬にしてわかってしまう最新技術が 導入されていました。 駅の改札をすいっと通れる「スイカ(Suica)」などのICカードも 同じようにICチップとアンテナと微弱な電波を使った最新技術です。 こういうことが簡単にできるようになったのは、小泉内閣で進めている規 制改革の成果の一つです。今までは、電波法という法律の規制で簡単にはで きなかったのを改善したのです。 今年の2月から商法の特例を作って、会社を起こすのに最低限必要な資本 金の額の制限(株式会社は1000万円以上、有限会社は300万円以上) を取り払い、1円でも会社を作れるようにしました。この結果、この半年で 4000社を超える新しい会社が立ち上がりました。本当に「資本金1円」 という会社も140社ほどあるそうです。 保育所の設置についての規制も思いきって改革しました。この結果、2年 間で600近くの新しい保育所ができ、市町村が作って日常の運営は民間に 任せる公設民営方式の保育所も2年間で100ケ所以上増えました。 規制改革を進めれば、税金を投入しなくても、民間のやる気とアイデアが 活かされて、新しいことができるようになるのです。 小泉内閣では、この2年半で、800を超える項目の全国レベルの規制改 革を実施しました。地域を限って規制改革する構造改革特区も進めています。 民間でできることは民間にまかせるという考え方で改革を進めてきました が、一番大事なことは、国が余計な規制を撤廃して、民間の創意工夫を応援 することだと思います。 これからも、コンビニで薬を販売できるようにすることや、株式会社の形 態でも病院や農業の分野で仕事ができるようにすること、老人ホームをもっ と作りやすくすることなど、規制改革をどんどん進めて行きたいと思います。 昨日、日本各地で企業誘致や、新しい会社を起こすことを熱心に進めてい る「地域産業おこしに燃える人」と官邸でお会いしました。たとえば、町役 場で20年間地元の産業振興に燃えている人がいる島根県斐川町では、20 社をこえる企業誘致や新しい会社起こしを進めて、県全体の人口が減少する 中で斐川町だけは住民を増やしています。 きびしい環境の中で「だめだ、だめだ」といわれてもへこたれず、元気に 新しい変化に立ち向かい、燃える心で一所懸命働いている方々の情熱に心を 打たれました。 「地域おこし」は「国おこし」につながると思います。33人の「燃える 人」を300人に、3000人に広げて、全国各地を元気にしていきたいと 思います。 私も皆さんから元気をもらって、改革に取り組んでいきたいと思います。 -------------------------------------------------------------------- [大臣のほんねとーく]
● 法と司法を身近なものに(法務大臣 森山眞弓) 法律というと、何だか難しそうだし、そもそも自分の生活には縁のないも の、と思っていらっしゃる方が多いかもしれません。 ところが、法律というのは、目に見えないかもしれませんが、想像以上に 普段の生活にかかわっています。例えば、皆さんがせっかくお金を出して物 を買ったのにそれがインチキな品物だったら支払ったお金は取り戻せるのか、 とか、駐車違反でキップを切られてしまった、などどれも法律にかかわる事 柄なのです。 メルマガ7月24日号の「司法ネットって何?」の中で書いたように、政 府では、皆さんがトラブルに巻き込まれた場合に備えて、全国どこでも法律 上の相談ができるネットワーク作りを検討していますが、これも、皆さんが、 トラブルを法律に従って解決しようという気持ちがあって初めて意味あるも のになると考えています。 さらに、国民の皆さんには、これからますます司法の分野で大切な役割を 果たして頂くことが期待されています。例えば、現在、司法制度改革の一つ として検討している裁判員制度です。これは特定の刑事裁判について国民の 皆さんが裁判官と一緒にかかわる制度であり、いわゆる先進諸国ではかなり 前から行われています。要するにプロでない普通の生活をしている国民の感 覚や常識を裁判に生かすことが大事だという考えによるものです。 そこで皆さんには、是非、今まで以上に法や司法への理解を深め、身近に 感じていただきたいと思います。そのためには、子供のころから法やルール に基づいた身近な困り事の解決法を身に付けていくことが大事です。 法務省では、法や司法をどう学ぶべきか考えるため「法教育研究会」を作 り、法律家、教育関係者をはじめ、様々な分野の方にご参加いただいて具体 的に検討しています。研究会の模様は、随時法務省のホームページに載せて いきますので、是非皆さんも興味を持って見守って下さい。
● 皆で支える「暮らしの安全」(国家公安委員会委員長 谷垣禎一) これまで日本は先進国の中でも最も治安の良い国と言われてきましたが、 最近、我が国の治安は急速に悪化しています。刑法犯の認知は7年連続で戦 後最多を記録し、街頭犯罪や侵入盗、来日外国人による組織的な犯罪の増加、 少年犯罪の深刻化が大きな問題となっています。我が国の治安はまさに危険 水域に突入しつつあるのです。 こうした危機的状況から脱するため、警察では先般、「緊急治安対策プロ グラム」を策定しました。政府としても、9月5日に開催された犯罪対策閣 僚会議において、政府が一体となって総合的な犯罪対策に取り組むこととし ました。 しかしながら、警察のみの努力で治安を回復させることには限界がありま す。地域社会や家庭の在り方も問い直されています。良好な治安は誰かが与 えてくれるものではなく、国民一人ひとりの力で作り上げ、大切に守ってい くべきものです。「水と安全はタダ」という認識を改め、国民の皆さんにも 治安について真剣に考えていただきたいと思います。 警察も、引き続き犯罪の検挙活動や抑止対策に全力を尽くします。一方で、 日本の魅力ある将来のためには、潤いのある地域社会の再生が求められてい ます。「治安の回復」を地域社会の大きな目標に掲げ、地域の人々が人間関 係の大切さを見直し、地域社会の絆を取り戻す、こうした気運を一種の国民 運動として盛り上げていくことが治安の回復に必要なことではないかと思い ます。
● 中小企業金融の円滑化に向けて (金融・経済財政政策担当大臣 竹中平蔵) 8月24日、京都で中小企業金融をテーマにしたタウンミーティングが開 催されました。会場の人と直接対話できる形の集まりで、パネルディスカッ ションでは中小企業、銀行、有識者の方と有益な議論を行うことができまし た。 借り手側から銀行へは、企業の技術力や経営者の力量を見る眼を持ってほ しい、企業の成長段階での資金ニーズを理解してほしいとの意見がありまし た。 銀行側からは、貸しおこしへの努力や企業再生への取組みの紹介があった ほか、皆さんからの預金をきちんと運用しなければならない責任ある立場か らの悩みも聞かれました。 有識者の方からは、大企業であれば株式によって調達されているものを中 小企業の場合には銀行からの借入れでまかなわれていることを踏まえて議論 を整理していくべきであるとの指摘がありました。 私からは、中小・地域金融機関については、お客さまとの関係を重視して、 技術を見る眼を養ったり、コンサルティングなども行いながら地域の企業の 支えになる方向に持っていきたいとの話をしました。 主要行は、不良債権比率を半減させることを目標にしていますが、地域で は無理を強いるとかえって経済に悪影響を与えるので、違うアプローチにし ています。16年度までの2年間を集中改善期間として、地域の中小企業を 再建する中でしっかりと収益力を高め、不良債権の処理も進めてもらいたい と思っています。 8月末には各金融機関から実行計画を出してもらいました。地域への貢献 についての情報を開示し、また、経営についてお互い切磋琢磨してもらうこ とを期待しています。 金融検査マニュアルが中小企業への貸し渋りなどの口実に使われていると いう話を聞きます。このマニュアルには、個々の中小企業の経営実態に応じ て検査を行うことが明記されており、その内容を金融機関や中小企業の皆さ んに知っていただくよう努力を続けています。 皆さん、新しい中小企業金融の姿に乞うご期待! -------------------------------------------------------------------- [特別寄稿]
● オペラと歌舞伎の不思議な関係 (歌舞伎俳優、文化審議会委員 市川團十郎) 私は歌舞伎という日本独自の演劇に携わっておりますが、来年オペラを初 めて演出させていただくこととなりました。そのご縁から知ったのですが、 オペラと歌舞伎には不思議な共通点があります。 まず、その発祥の時期が全く同じであるといっても過言ではないことです。 それぞれの学説によって多少の異論があるかも知れませんが、少なくとも西 暦1600年初頭に、ヨーロッパ大陸の西の端からユーラシア大陸の東の端 という、およそ2万キロは離れた地域で両者が生まれました。 しかも、形態の違いはあっても「音楽と物語を合体させる事で、より楽し くより人間を表現させたい」という精神が共通していることには驚かされま す。 また、歌舞伎もオペラも、古典独特の要素、即ち、現代人には理解し難い、 先人達が培ってきた知恵が凝縮している部分があり、その謎を解いていく楽 しさが両者にはあります。 まだまだ、私はオペラのことは分からない事が多いのですが、日本人も西 欧人も、同じような時期に同じような文化的感覚を以って音楽劇を創造し、 それが日本では歌舞伎という形で育ち続けて来た事に、誇りさえ感じており ます。 そのような歌舞伎に携わって行くにあたり、忘れられないお客様がいらっ しゃいます。故人になられた方ですが、ある有名な料亭の旦那さんで、晩年 本当によく歌舞伎をご覧になりに来ておられました。ほとんどの時間、一番 前の席で寝ておられるのですが、ご自分の好きなところに来ると、目を開け 楽しそうにご覧になって、また寝てしまうのです。私は、歌舞伎は寝て観る べし、と勧めているのではありません。ただ、その様子を拝見するにつけ、 人生のある瞬間、歌舞伎を観にいらっしゃることが、その方にとってどれだ け大切な時間となりうるか、をひしひしと感じさせていただいたのです。き っと子供の頃から慣れ親しんだ歌舞伎の雰囲気に包まれることで、安らぎと 更なる活力を得ていらっしゃったのでしょう。 これからも歌舞伎発祥の初心を忘れず、人生の大切な瞬間にふさわしい舞 台を心がけて行きたいと思っております。 -------------------------------------------------------------------- [小泉内閣の動き] ● 地域産業おこしに燃える人の会(03/09/17) http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2003/09/17moeru.html 日本各地で企業誘致や新しい会社を起こすことを熱心に進めている「地 域産業おこしに燃える人」と小泉総理が意見交換 ● 国際競技大会メダリストの小泉総理表敬(03/09/16) http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2003/09/16medalist.html <ビデオ>http://www.kantei.go.jp/jp/koizumivideo/2003/09/16me.html 小泉総理は、水泳、陸上、柔道などの世界選手権メダリストたちの労を ねぎらうとともに、来年のオリンピックに向けて大いに頑張るよう激励 -------------------------------------------------------------------- [編集後記] 敬老の日、阪神タイガースが18年ぶりの優勝を決めました。老阪神ファ ンにとってはなによりのプレゼントだったことでしょう。ゲームが終わって も、ヤクルトの試合が終わり優勝が決定するまで、甲子園球場のファンはほ とんど帰りませんでした。その阪神ファンの思いの強さには少し感動しまし た。日本シリーズが楽しみです。さて自民党の総裁選挙もあとわずかで勝者 が決まります。東京、札幌、大阪と3ヶ所で街頭演説会が行われました。大 阪では一万人の人が集まり大変盛り上がったそうです。これも阪神効果でし ょうか。最後までフェアに政策論争を展開してほしいと思います。 17日で総理訪朝から1年が経過しました。北朝鮮は拉致問題について認 め、謝罪しながらいぜんとして我々の要求にこたえようとしません。いまだ 解決できないことは残念でなりません。拉致問題で妥協することはありませ ん。今後とも日朝間の最優先課題として取り組んでまいります。(晋)
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