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小泉内閣メールマガジン 第119号 ========================== 2003/12/04

★☆ おんらいん読者感想 ☆★
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□ 目次

[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
● 使命感に燃える外交官の死を悼む

[大臣のほんねとーく]
● 広く皆さんの意見を聴いて(有事法制担当大臣 井上喜一)

[特別寄稿]
● イラクからの悲報(外務大臣 川口順子)
● オリーブを植えながら〜命を育むこどもたち、瀬戸内の島々での挑戦〜
  (文化功労者、建築家、東京大学名誉教授 安藤忠雄)

[小泉内閣の動き]
● 新日中21世紀委員会メンバーと会談(03/12/02)
● 全国都道府県知事会議(03/12/01)
● 内閣総理大臣の談話(金融危機対応会議)(03/11/29)
● 内閣総理大臣のコメント(情報収集衛星2号機の打上げ失敗について)
  (03/11/29)

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[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
小泉総理大臣プロフィール
● 使命感に燃える外交官の死を悼む
  
 小泉純一郎です。

 29日、外務省の奥克彦参事官と井ノ上正盛書記官、そしてイラク人運転
手のジョルジース・ズラさんの尊い命が奪われました。イラク北部で開かれ
る復興支援会議に向かう幹線道路で銃撃されたのです。大変悲しむべき、憤
慨にたえない事件です。

 奥さんと井ノ上さんは、イラクの復興支援に使命感と情熱を燃やし、懸命
に努力してきた本当に素晴らしい方たちでした。

 奥参事官は、まさに働き盛りで、イラクの各地区をくまなくまわり、イラ
ク暫定行政当局(CPA)やアメリカ、イギリスの方々と信頼関係をもち、
復興支援への日本の立場をよく説明してくれるなど、イラクの復興支援に欠
かすことのできない役割を担ってこられました。

 井ノ上書記官は、アラビア語が堪能で、日本からの多くの調査団が必ずお
世話になっている、まだ30歳の若さで、お子さんも小さく、ご夫人も身重
だと聞くだけでも本当に残念です。

 ご家族の方には、直接お電話し、心からお見舞いを申し上げました。言う
べき言葉も見つかりませんでした。政府としてできるだけのことをしていき
ます。

 日本政府として、お二人の死を乗りこえて、イラクに安定した民主政権を
つくるために、国際社会と協力して取り組んでまいります。テロに屈するこ
となく、一日も早く、イラクに、イラク人によるイラク人のためのイラク人
の政府が自らの力で作り上げられるよう力を尽くしていきたいと思います。

 イラクの復興と安定は、イラクのためだけではなく、日本にとっても世界
にとっても重要なことです。9月11日のテロも、北朝鮮の問題も、アフガ
ニスタンの問題も、そしてイラクの問題も、日米同盟と国際協調を両立させ
ながら、日本として具体的な行動によって、解決に向けて取り組んでいかな
ければならないと思います。

 自衛隊であれ、政府職員であれ、民間人であれ、活躍できる分野があれば
国際社会の責任ある一員として役割を果たしていくという基本方針にかわり
ありません。

 派遣については、安全面に十分配慮しながら状況をよく見極めて判断して
いきたいと思います。時期を見て、私から国民に対して考え方を十分説明を
して、多くの国民の理解が得られるようにしていきたいと思っています。

 29日夜、官邸で金融危機対応会議を開き、足利銀行を再生と信用機能の
保護のために一時国有化することを決定しました。預金は全額保護いたしま
す。足利銀行は地域の中核的な金融機関で、地元経済で大事な役割を果たし
てきましたので、地域への影響を最小限に食い止めるためにきめ細かい対応
をしていきます。

 不良債権処理には痛みを伴う場合もありますが、この問題に正面から取り
組むことなしに改革は進みません。経済再生に向けて、セーフティーネット
に十分配慮しながら、引き続き不良債権処理を進めてまいります。

 この日は、H−IIAロケットによる情報収集衛星2号機の打上げの失敗も
ありました。自然災害への備えや安全の確保に必要な情報収集能力を強化す
るために、科学技術の粋と貴重な財源を注ぎこんで、周到に準備をして臨ん
だにもかかわらず、失敗に終わり、誠に残念です。早急に原因を究明して、
今後の対応に活かしていきたいと思います。

 29日は、いろいろなことがありました。総理に就任以来、緊張と重圧の
毎日ですが、これが変わることはないと思います。困難な事態にあっても、
決してひるむことなく勇気をもって立ち向かっていきたいと思います。

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[大臣のほんねとーく]
井上有事法制担当大臣プロフィール
● 広く皆さんの意見を聴いて(有事法制担当大臣 井上喜一)

 「有事法制」と聞いて身構える方も多いかもしれません。「日本が戦争を
するための法律を作ろうとしているのではないか」「有事法制を整備すると
かえって有事を招くのではないか」などの御意見もよく耳にします。

 これまで、この「有事」の問題について、「備えがないことが安全だ」と
いうような考え方もあったのではないかと思うのですが、本当にそうでしょ
うか。私は、やはり小泉総理が言われるように「備えあれば憂いなし」、我
が国が武力攻撃を受けたときに対応するための制度は、きちんと整備してお
く必要があると考えています。

 この6月に有事関連三法が成立し、緊急事態への対処に関する制度の基礎
が確立したわけですが、これを受けて、現在、「国民の保護のための法制」
を始めとする個別の法制の整備に取り組んでいます。

 「国民の保護のための法制」というのは、武力攻撃から皆さんの命や財産
を守るため、避難や救援などの仕組みを定めるものであり、先日、その「要
旨」を取りまとめました。

 また、武力攻撃事態には、自衛隊や米軍が我が国を守るため円滑に行動で
きるようにする必要があります。交通や通信の施設などの利用の調整の仕組
みも必要です。武力紛争に関する国際社会のルールも守らなければなりませ
ん。私たちは、「国民の保護のための法制」のほかに、このようなことにつ
いて定める法制についても、検討を進めています。

 「有事法制」は、皆さん一人一人の命や財産にかかわる大事な問題です。
他人事だと思わずに、皆さんも関心を持って考えてみてください。

 来年の通常国会に提出するそれぞれの法案に皆さんの声を反映していきた
いと考えています。

※ 国民保護法制の「要旨」等
 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/hogohousei/dai2/2gijisidai.html

※ 国民保護法制の「要旨」に対する御意見をお寄せください。
 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/anpo/houan/hogo/comment_f.html

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[特別寄稿]
川口外務大臣プロフィール
● イラクからの悲報(外務大臣 川口順子)

 外務省の奥克彦参事官、井ノ上正盛書記官、ジョルジース・スレイマーン
・ズラ運転手の三人が、11月29日、イラクのティクリート南方で、何者
かの襲撃により亡くなりました。

 イラクの真夏、気温は50℃を超えます。水も電気も満足に使えません。
砂嵐の日には砂が部屋にまで入り込みます。そんな厳しい環境の中で、日本
のため、イラクのため、国際社会のため、高い使命感に燃え、我が身を顧み
ず、賞賛を求めるでもなく、家族とも離れ、黙々と、自らの責務を果たして
きました。日本がイラク復興支援で国際的な役割を果たしてくることができ
たのは、彼等がイラク国内を駆け回り、イラクの人々からも感謝され、日本
のイラク復興支援の機関車として走ってきたおかげです。

 日夜粉骨砕身、イラク復興のため懸命の努力を続けていた仲間を失った怒
りと悲しみに胸が張り裂ける思いです。ご遺族の皆様のご心痛とご無念は察
するに余りあります。謹んでお悔やみ申しあげ、三人のご冥福をお祈り申し
上げます。そして、その高い使命感とご功績に心からの敬意と感謝を捧げま
す。私たちの代表として異国の地に散った彼等の貴い犠牲に対するこの思い
を皆様と共有したいと思います。

 また、外交官のみならず数多くの日本人が世界のさまざまな場所で、使命
感に燃えて、日本のために日夜奮闘していることにも思いをいたしていただ
ければ幸いです。

 奥参事官は、現場での思いを日本の皆様に是非知っていただきたいと、激
務の合間をぬって、「イラク便り」を外務省ホームページに書きつづってき
ました。11月13日の「イラク便り」はイラク南方のナーシリーアでのイ
タリア部隊に対するテロについてでした。「犠牲になった尊い命から私たち
が汲み取るべきは、テロとの戦いに屈しないという強い決意ではないでしょ
うか。」・・・奥参事官自身の言葉です。

 「テロに屈せずイラクの復興支援に積極的に取り組む」との我が国の基本
方針が揺らぐことはありません。今、私たちがなすべきことは、亡くなられ
た方々の使命感をしっかりと引継ぎ、時間がなくて彼等が果たせなかったこ
とを受け継いでいくことです。それこそが最大の供養であり、私たちの責務
であることを肝に銘じ、全力で取り組む決意です。

安藤忠雄氏プロフィール
● オリーブを植えながら〜命を育むこどもたち、瀬戸内の島々での挑戦〜
  (文化功労者、建築家、東京大学名誉教授 安藤忠雄)

 建築家ではあるが、ここでは建物ではなく<オリーブ>のことを話したい。

 私たちは3年前から、瀬戸内海の島々や沿岸を中心とした植樹運動「瀬戸
内オリーブ基金」を続けている。美しい自然を誇っていた瀬戸内の海や島々
は、1960年代からの猛烈な経済発展にともなって、砂利や土砂の過剰な
採取のため著しく破壊されてきた。その実情を目にして、私たちの時代に犠
牲になった自然をそのまま次の世代に渡す事はできないのではないかと強く
思ってきた。瀬戸内海から日本全国に向けて、環境問題に取り組むメッセー
ジを発信したいと考え、「瀬戸内オリーブ基金」を始めた。

 なぜオリーブかというと、比較的生命力の強い樹種であり、強風や荒地に
も耐えうるということと、それが基金発足のきっかけにもなった、産廃不法
投棄に苦しむ香川県豊島(てしま)など過疎地でも育てられると考えたから
だ。

 中坊公平さんと私が呼びかけ人となって、目標を無謀にも百万本と決めた。
木を植えるのは、島の人たち、とりわけ小中学生の子供達にお願いしようと
考えた。誰より、彼らの未来をそして国土の将来を創っていくための、運動
だから。

 とはいえ、植樹1本分の目安となる、千円を一口とした寄付を募るだけの、
ささやかな運動である。私達としては、無理な目標も『持続していくことに
意味がある』という決意表明のつもりだったが、個人や企業、海外の方々ま
で、多くの人々の好意に支えられ、2003年11月現在で、約3万本の木
が、島々の土に根を下ろした。

 その中には、小泉首相の肝いりで、日本、ギリシャの首脳会談を機に、伝
統あるオリーブ産国、ギリシャから贈られた苗木150本も含まれている。
今年2月にロドサキス駐日大使と島民約200人が集い植えたものである。
小泉首相ご自身も、その後のオリーブの生育状況を心にかけて、後日お目に
かかったときに聞いておられた。

 生き物である樹木は植えても育てることは容易なことではない。しかし子
供達も苗木を植え育てていくことで、命や自然の大切さを知り、自身も育っ
ていくことを期待したい。

 <オリーブ>の植樹運動を始めて、十代前半の子供達と出会う機会が、近
頃、増えた。

 2003年夏、NHKが企画した『未来への航海』では、アジア7カ国か
ら招かれて日本に来た42人の子供達とともに、豊島の産廃のなかで環境の
こと、地球のことを学びあい、苗木を植え、自分達の生きる地球の未来につ
いて、語り合うことが出来た。いつも青空の下で会うからだろうか、子供達
は、驚くほど<元気>だ。無限の可能性が、彼らの笑顔に見える。

 子供たちがかけがえのないただ一つの地球上で、平等で自由に生きていけ
るような環境を準備するのは、今を生きる私達の責任だ。急激な経済発展を
続けるアジアの国々とともに、日本が過去の失敗を乗り越え、自然環境を重
視する国家として世界に向けて発信していくことの重要性を感じる。

 建築とは単体で成り立つものではない。深く周辺環境に与するものである。
その意味でも、<オリーブ>の植樹運動は、私にとって、最も大きな建築の
仕事といえる。私は、私なりに出来ることを、これからも精一杯やり続けた
い。

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[小泉内閣の動き]

● 新日中21世紀委員会メンバーと会談(03/12/02)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2003/12/02nicchu.html
 5日から中国で開かれる初会合に臨むメンバーと小泉総理が会談

● 全国都道府県知事会議(03/12/01)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2003/12/01chiji.html
 全国都道府県知事会議への小泉総理の出席の模様

● 内閣総理大臣の談話(金融危機対応会議)(03/11/29)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2003/11/29danwa.html
 足利銀行の一時国有化を決定した金融危機対応会議後の小泉総理の談話

● 内閣総理大臣のコメント(情報収集衛星2号機の打上げ失敗について)
  (03/11/29)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2003/11/29comment.html
 H−IIAロケット6号機による情報収集衛星2号機の打上げ失敗について
の小泉総理のコメント

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[編集後記]

 29日、イラクにおいて日本人外交官の奥克彦参事官、井ノ上正盛書記官
が犠牲になられた事件は、誠に痛ましいことです。お二人のご家族には心か
らのお悔やみを申し上げます。特別寄稿で川口大臣が紹介された奥参事官の
「イラク便り」を読みました。71回にわたって綴られた文章から、何とか
イラクの人びとの力になろうとするお二人の意志が伝わってきます。イラク
の人びとのための一日も早い復興は、我が国が負っている重大な責務です。
 情報収集衛星打ち上げが失敗に終わりました。影響は甚大です。この後に
予定されている、気象観測などを行う多目的衛星打ち上げのおくれも懸念さ
れます。皆さんは天気予報などで雲や台風の映像をご覧になっていると思い
ます。国産の気象衛星「ひまわり」の画像の撮影が不可能になった後、アメ
リカの「ゴーズ」という古い衛星が使われていて、このままではあと1、2
年で毎日目にしている映像が見られなくなるかもしれません。早く対応する
必要があります。
 今週は残念な出来事が続きましたが、小泉内閣としては、引き続き、前を
向いて、ひとつひとつの課題に真正面から取り組んでいきます。(博)
細田内閣官房副長官プロフィール細田内閣官房副長官
※ 外務省ホームページ(イラク便り)
 http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/staff/iraq/index.html

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総編集長:内閣総理大臣 小泉純一郎
編集長:内閣官房副長官 細田博之
発行:内閣官房内閣広報室(〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1)