小泉内閣メールマガジン 第135号 ========================== 2004/04/01 ★☆ リニューアル企画第2弾 ☆★ 「らいおんインタビュー」と「大臣、夢を語る」が始まりました。 ★☆ 小泉内閣メルマガ英語版、携帯版の読者登録を受付中です。 ☆★ 英語版の登録はこちらから http://www.mmz.kantei.go.jp/add_e.html 携帯版の登録はこちらから http://www.mmz.kantei.go.jp/add11.html -------------------------------------------------------------------- □ 目次 [らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ] ● 「らいおんインタビュー」第一回 [大臣、夢を語る] ● 私の夢・医師確保(厚生労働大臣 坂口力) [特別寄稿] ● 「Bridge to Babylon」 (派遣海上輸送部隊指揮官 椋尾康広) [小泉内閣の動き] ● 小泉総理の記者会見[平成16年度予算成立を受けて]など ==================================================================== [らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
● 「らいおんインタビュー」第一回 (インタビュアー) ――― 今日は、「らいおんインタビュー」第一回として、メルマガ読者の 方からたくさんいただいた質問項目の中から、私が読者に代わって総 理にお聞きしたいと思います。 (小泉総理) はい。 【ストレス解消法と休日の過ごし方】 ――― 最も多かった質問のひとつは、ストレス解消法と休日の過ごし方で す。まず総理のストレス解消法をお伺いしたいと思います。 ストレス解消には、何といっても休養を取ることですね。眠ることです。 睡眠不足は、ストレスの原因の一つじゃないかなと思います。 睡眠不足になると疲れますね。疲れると、考えるのも嫌になってしまうぐ らいで、疲れを取るということはいかに大事かと思います。だから、休みの 日にはゆっくり休養することにしています。 だからといって、ただゴロゴロしていてもかえって疲れてしまいますから、 音楽をかける。それを聴きながら自然に眠ってしまう場合が多いですね。 ――― 最近は、どんな音楽を聴いていらっしゃるんですか? 音楽はもう極めて幅広いですよ。古いクラシックや新しいポピュラー音楽 のCDを出して聴いたり、最近は中国や韓国の音楽もよく聴きます。クラシ ックではオペラだけでなくて、協奏曲、交響曲、独奏曲、映画音楽など幅広 いですね。気が向いた時に、気が向いた音楽をかけるのがまた楽しいんです。 休養できると、今度は本を読みます。役所の資料を読んでいると眠くなっ てしまうことがありますが、面白い小説を読むと、不思議ですね、どんどん 進む。読書といえば歴史小説が多いですね。 ――― 休日は読書や音楽を聴いて過ごすことが多いんですね? 読書、音楽、それからごろ寝、あとは柔軟体操ですね。柔軟体操といって も自己流です。子どものころからやっているラジオ体操の変形です。 ――― 毎日おやりになっているんですか? ええ、毎日やってます。小学校のころ夏休みになると、朝早く行ってハン コをもらう、眠たいところを早起きしてラジオ体操に行きましたよね。子ど ものころにやっていたから身に付いているのかなあ。それを自己流に変形し た柔軟体操を毎日少しずつやっています。 ――― 読者の方にもお勧めですか? お勧めですね。 最初は、膝を伸ばして頭が膝に付かないけれども、少しやっているうちに ちゃんと付くようになるんですから。体操は、その人に合わせて、無理しな い程度にやるのがいいですね。 【子どものころの夢】 ――― メルマガ読者は、総理の子どものころの夢にも関心が高いようです。 子どものころなりたかったものとか、政治家を目指したきっかけなど を教えてください。 政治家には絶対なりたくないと思っていました。 子どものときの夢というのは、たわいないものですよね。映画を見て、い いなと思うとすぐにマネしてね。当時、熱中した映画はターザンと鞍馬天狗 (くらまてんぐ)。帰ってくるなり山に行って、木の枝にロープをまきつけ てぶらさがったり、ターザン、かっこいいと思っていました。それから、鞍 馬天狗、みんな知っているかな。チャンバラして、ああいうものにあこがれ ていましたね。 ――― それがどうして政治家へ? 不思議ですね。政治に興味を持ちはじめたのは大学に入ってからです。 高校ぐらいまではできるだけ目立たないようにしていました。あまり人前 に出るのは好きじゃなかった。引っ込み思案でしたね。だから、政治家に向 いてないと思っていました。 大学に入って、親の選挙を手伝うようになってから、「ああ自分にもでき るのかな」と思うようになりました。 ――― これは自分がやるべき職業だとお思いになったんですか? 父親の演説聞いたり、ひとの話や討論会を聞いたり、親の代わりにあいさ つに出たり、そうしているうちに「自分でもできるかな」と思ってきました。 ――― もし政治家になっていなかったら何になっていたとお思いですか? 全く想像できませんね。 政治家になろうと思って1回落選して、これで2回目も落選したらもう駄 目だなと思いましたけど、そうなったならどういう仕事に就いていたのか、 これは全くわかりませんね。 ――― そのときこれでだめだったらどうしようかとか、何をやろうかとか お考えにはなりませんでしたか? そういうのは考えてもしょうがないですよね。それはそのとき考えるしか ないと思っています。 ――― 総理はプラス志向でいらっしゃるんですね。 そうそう、何とかなるだろうと。もし落選しても次は当選するだろうと思 っていましたから。そうじゃないと、頑張る気力出てこないじゃないですか、 だめだ、だめだ、と思っていては。楽観的に考えることがいいんですよ。当 選すると思って運動しないと、落選するかもしれないと思っていたら選挙運 動する気力なくなっちゃうでしょう。 ――― 総理は、子供のころ野球選手になりたかったとお聞きしたことがあ るのですが? 野球、これはもう熱中していたころがありました。野球選手になりたいと 思ったこともあります。でも、私には才能がないということがすぐ分かりま したね。 一昨日(3月30日)、東京ドームで、メジャーリーグの開幕戦があった でしょう。ヤンキース対デビルレイズ戦。ジュリアーニ・前ニューヨーク市 長と一緒に始球式をしたんです。 ――― 総理が投げたボールは、見事なストレートでしたね。 うまく投げられてよかったです。事前に少し練習したんですが、ジュリア ーニ前市長からワンバウンドしないコツを教えてもらったんです。少し高め をねらえってね。メジャーリーグの始球式で投げられるなんて夢のようです ね。まさに「フィールド・オブ・ドリームズ。」 ――― 試合をみていかがでしたか? いい試合でした。大リーガーの迫力とスピードを感じました。松井選手も 第一打席で二塁打を打ちましたからね。 努力というのは大切ですが、一流の選手には、努力プラス何かがあります。 ヤンキースの松井選手も大変な努力をしているけれども、努力だけでこれだ けできるものじゃない。一流の選手には、人一倍の努力に加えて天賦の才能 というのを感じます。 【年金について】 ――― 小泉内閣の構造改革についての質問もたくさんありました。中でも、 何といっても年金問題です。30歳の会社員の方から、「給与から年 金保険料を天引きされているのに、将来実際に年金がもらえるのか心 配。」という質問をいただいています。年金の将来について教えてく ださい。 年金というのは、お年寄りと若い人の支え合いです。 今の高齢者の方々は、自分の若いときに支払った保険料に比べると5倍ぐ らいを年金としてもらっている。ところが、20代、30代の人は、自分た ちの掛けた保険料の2倍ぐらいしか受けとれないんじゃないか、あるいは、 掛けた保険料分ももらえないかもしれない、そういう話がでています。 ――― 私も聞いたことがあります。 ところが、実際は違うんですね。今回の政府の改正案では、モデル的な年 金給付は現役時代の収入の50%程度にして、保険料は上限を月々の給料の 18.3%にすることにしています。 そして、民間の保険や貯金には、税金は投入されていませんが、年金には 税金が投入されています。ですから年金の方が不利なんていうことはないん です。どのような貯蓄よりも有利なのが年金なんです。 20代、30代の人たちにとって、65歳というのはずい分先の話に思え ると思います。そんな先のことなどわからないのに、いま保険料を払うのは 嫌だと、そういう気持ちはわかりますけれども、どんな民間の保険よりも有 利なのが公的年金なんです。 昔は子どもが親に仕送りをしていました。今は平均して、厚生年金なら毎 月20万円ぐらい年金がもらえます。65歳ぐらいの親のために、20代、 30代の若い人が自分の給料から20万円親に仕送りできるでしょうか。な かなかできないと思います。 昔は比較的余裕のある人たちが、自分の給料から親に仕送りして、親を養 っていた。でも、そういうことができる人はごく僅かしかいないということ で、全ての若い世代の人が、全ての高齢者の世代を支えるということで、公 的年金制度が確立されたんです。 現在では、65歳くらいの平均的な厚生年金受給者の方々が、毎月20万 円ぐらいの老齢年金をもらっているとすると、若い人の保険料は平均毎月2 〜3万円ぐらいです。月々2〜3万円の保険料を払うことによって、親の世 代は20万円程度の年金が受けられる。世代間の支えなんですね。そこをよ く理解していただきたいと思います。 昔は人生50年と言われ、年間270万人ぐらいの子どもが産まれて、若 い世代が多かった。今は人生80年の時代。毎年産まれる子供も年間120 万人を切ってしまった。 人生50年のときに60歳から年金を支給しましょうといって始めた制度 ですが、80歳は長生きじゃなくなってしまっている時にも65歳から支給 しようというわけでしょう。もらう期間も長くなるし、もらう人も増えるの に、払う人は少なくなってくる。 70歳は古稀(こき)といって昔はお祝いをしたものです。「人生七十 古来(こらい)稀(まれ)なり」ということで古稀の祝い。人生50年の時 代に70歳というのは長生きだったんです。だから、古稀を祝った。 今はもう70歳はまれではなくなりました。100歳以上の方は、2万人 を超えているんです。そういう時代ですから、年金制度も今までのように給 付をそのままにしたら、保険料を上げざるを得ない。保険料を上げるのが嫌 だといったら、給付を少なくせざるを得ない。それでなければ税金をもっと 投入しなければならない。 年金というのは給付をどの程度にするか、その年金給付を支える若い人た ちの負担をどのぐらいにするのか、保険料と給付、そして国民からの税金の 投入、この組み合わせをどういう風にしていくかというのが大事なんです。 今回の年金改革の法案では、具体的な数字を出しました。これからは、保 険料負担を今までのように5年毎に見直すのではなく、少しずつ上げていく ことにして、今から十数年後の最も高い時でも収入の18.3%で抑えまし ょう。サラリーマンであれば、そのうちの半分は事業主の負担になりますか ら、自己負担は最高で9.15%。給付のほうは、いままで現役時代の収入 の60%近くもらっていたのを、徐々に下げていって、2023年に50% 程度にしよう。それで足りない分は税金を、基礎年金の部分には1/3から 1/2投入しましょう、という具体的な数字を出しています。 年金改革については、いろいろな方からご意見やご批判をいただいていま すが、数字をいれた対案を出せる人はなかなかいないと思います。 これだけ高齢者が多くて若い人が少なくなってきたときに、今までもらっ ている給付を下げてはいけない、保険料を上げてはいけないと言ったら、税 金を上げるしかないんです。 どこかを調整しなければいけないんですね。 ――― 年金については、その選択肢をみんなに示して、選んでもらうとい うことなんですね。 若い人たちの中には「自分は長生きなんてしなくてもいい」と思っている 人がいるかもしれませんが、60歳なんてすぐですよ。私も若いころは60 歳の人をお年寄りと思っていましたけれど、自分が62歳になって、「まだ まだ若い。」と思っていますが、そんな先のことじゃないんですよね。 親に月々20万円の仕送りができなくても、毎月2万円ぐらいの保険料を 払うことによって、親の世代が20万円ぐらいもらえると思えば、支え合い でいいと思うんですね。 年金をもらっている方々も、自分たちが掛けた保険料だけではない、若い 人の世代の支払った保険料も税金も入っているんだ、ということを考えて欲 しいと思います。 年金というのは損得ではない、支え合いの制度だということを理解してほ しいと思います。 ――― 今日はどうもありがとうございました。来週も「らいおんインタビ ュー」の続編をお送りします。 ※ らいおんインタビューの様子 http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2004/0401in.html -------------------------------------------------------------------- [大臣、夢を語る]
● 私の夢・医師確保(厚生労働大臣 坂口力) 私は山間僻地の貧しい村に生まれた。都市文化とは無縁の孤立した地域で あり、当然のことながら医療施設などはなかった。 ある日黒塗りの車が突然止まり、白衣を着た医師と看護師が降り立ち、私 の隣家を訪れた。隣のおじさんが亡くなる二日前のことである。当時の村で は、死ぬ前に一度だけ「医者に手を握って貰う」ことが親孝行の証であり、 それは治療よりも死亡診断書を書いて貰うための手順であったのだ。 私は医師になり、はからずも政治家になる。そして厚生労働省を預かる今、 地方の医師不足に悩む日々が続いている。 医師数は増えたが地方の医師は今も少ない。それぞれの地域で十分な医療 が行われるように、医師の配置体制を構築しなければならない。難しいこと ではあるが、私の任期中にそれだけは成し遂げたいと考えている。僻地で働 く医師にこそ光を与えたい。産科や小児科の医師確保も進めたい。 -------------------------------------------------------------------- [特別寄稿] ● 「Bridge to Babylon」 (派遣海上輸送部隊指揮官、1等海佐 椋尾(むくお)康広) イラク人道復興支援のため、2月20日に室蘭を出港した派遣海上輸送部 隊(輸送艦「おおすみ」と護衛艦「むらさめ」で編成)は、3月15日にク ウェートに到着し、港で待ち受けていた陸上自衛隊本隊第2次隊に車両など 約70台を無事送り届けることができました。 今回の任務名は、「Bridge to Babylon」(ブリッジ トウ バビロン)です。これは、「おおすみ」と「むらさめ」が日本とイラ クを結ぶ人道復興のための架け橋になりたいという想いを込めて名付けまし た。今回輸送した陸上自衛隊の車両とともにこの想いがサマーワの人々に伝 われば、これほどうれしいことはありません。 25日間の航海中、「おおすみ」の乗組員は、同乗した陸上自衛隊隊員と 一緒になって毎日欠かさずに車両を点検し、クウェート入港まで万全の状態 を保つことを心がけていました。 クウェートに向かう途中の3月11日には、海上自衛隊が平成13年11 月以来続けている、「テロ対策特措法」に基づく協力支援活動に従事してい る補給艦「ときわ」からアラビア海で燃料の補給を受け、お互いの任務を全 うすることを誓い合いました。 この原稿を書いている今、日本に向けインド洋を航海中です。母港出港の 際に、「桜の花が咲く頃に全員無事に戻ってきます。」と申し上げましたと おり、全員が無事に帰国してこその任務達成であると、決意を新たにしてい ます。 ※ 海上自衛隊ホームページ(派遣海上輸送部隊) http://www.jda.go.jp/JMSDF/newpage/hakenyusou/index.html -------------------------------------------------------------------- [小泉内閣の動き] ● メジャーリーグ開幕戦で始球式(04/03/30) http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2004/03/30mlb.html 米国大リーグ、ヤンキースとデビルレイズの開幕戦で、ジュリアーニ前 ニューヨーク市長とともに行った始球式の模様 ● 経済連携促進関係閣僚会議の初会合(04/03/30) http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2004/03/30renkei.html 東アジア諸国などとの経済連携に向けた取組を政府全体として進めてい くために設けられた経済連携促進関係閣僚会議の初会合の模様 ● 小泉総理の記者会見[平成16年度予算成立を受けて](04/03/24) http://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2004/03/26yosan.html -------------------------------------------------------------------- [編集後記] 東京では桜が満開になりました。私は誕生日が4月5日なので、桜の満開 日を50年以上みつめてきました。かつてはそのころが東京での桜の見ごろ でしたが、最近の10年間は年々明らかに早まっており、地球の温暖化の深 刻さを感じています。「染井吉野」は江戸時代に1個の原木から接ぎ木など によりふやされたため、すべて同一のDNAだそうで、近世日本のバイオ技 術の高さ(?)を証明しています。 エイプリルフールのアイディアは、なかなか集まりませんでした。スマー トに人を楽しませるうそをつくというのはむずかしいものだと思いました。 「らいおんインタビュー」と「大臣、夢を語る」が始まりました。率直な ご意見、ご感想をお聞かせください。(還暦の博)
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