小泉内閣メールマガジン 第139号 ========================== 2004/05/13 ★☆ 小泉内閣メルマガ英語版、携帯版の読者登録を受付中です。 ☆★ 英語版の登録はこちらから http://www.mmz.kantei.go.jp/add_e.html 携帯版の登録はこちらから http://www.mmz.kantei.go.jp/add11.html -------------------------------------------------------------------- □ 目次 [らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ] ● 年金改革法案 [大臣のほんねとーく] ● 道路公団改革、ついにラストステージへ。(国土交通大臣 石原伸晃) [大臣、夢を語る] ● 子供の頃からの夢−鉄道そして日韓海底トンネルへ (法務大臣 野沢太三) [特別寄稿] ● ドイツは「戦わずして勝つ」腹の括り方で、世界に踊りでた! (ノンフィクション作家 クライン孝子) [小泉内閣の動き] ● 郵政民営化準備室の立上げで訓示 など ==================================================================== [らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
● 年金改革法案 小泉純一郎です。 年金改革関連法案が11日に衆議院を通過し、昨日から参議院の審議が始 まりました。 年金については、閣僚や国会議員の未納、未加入問題をめぐって、多くの 読者からご批判をいただきました。政治家一人ひとりが気を引き締めて、若 者と高齢者が支えあう持続可能な年金制度の確立のために努力していきたい と思います。 年金制度の基本は、「自助と自律」の精神と世代間の支えあいです。 昔は子供が親に仕送りをしていました。いま、自分の給料から親に仕送り している20代、30代の若い人はどのくらいいるでしょうか。あまりいな いと思います。 いま、厚生年金に入っている人は、65歳になると毎月20万円ぐらいの 年金がもらえます。20代、30代の人たちにとっては、65歳というのは ずい分先のことで、そんな先のことのためになぜ保険料を支払わなければい けないのかと思う人もいると思います。しかし、年金には税金が投入されて いますから、どんな貯蓄より有利なのが公的年金なのです。 昔は人生50年といわれて、60歳、65歳まで生きれば長生きといわれ ました。70歳を古稀(こき)といいますが、70歳まで生きるのは「古( いにしえ)より稀(まれ)」だったからです。そして年間270万人ぐらい の子供が生まれていました。 いまは、人生80年の時代。生まれる子供も年間120万人を切ってしま いました。 少子化、高齢化が進めば、年金をもらう人は増えて、掛け金を払う人は減 ってきます。 誰だって、掛け金は少なく、もらうものは多くと思うのが人情です。しか し、現実にそんな夢のようなことはありえません。 今回の年金改革は、こういう厳しい状況のなかにあって、給付と負担のバ ランスをどうしたらよいのか、税金はどのくらい投入するのかという点につ いて、若い人と高齢者がともに支えあう中長期的に持続可能な仕組みに年金 を改革しようというものです。 年金制度は、これまで5年ごとに改正を重ねてきましたが、今回は、年金 支給額の将来的な下限と、保険料負担の将来的な上限を定めて、年金制度の 将来について目に見えるような形で改革することにしています。 年金制度は、国民全員が加入する基礎年金と、それに加えてサラリーマン の方が加入する厚生年金や公務員共済、さらに企業独自の企業年金など複雑 な構造になっているのは確かです。 年金は、それぞれの業種や労働形態ごとに発展してきました。これをなる べく共通的なものにしようと、これまでも何度か大きな改革がなされてきま した。 しかし、まだ複雑な面が残っています。将来的には、わかりやすくて安心 できる年金制度をめざして、年金の一元化、さらには、年金にとどまらず、 医療や介護などの社会保障制度全体を一体的に考えて改革を進めていかなけ ればなりません。 この点について、今回、自民党、公明党、そして野党第一党の民主党の三 党の間で年金の一元化問題を含む社会保障制度全般の一体的な見直しをする ことで合意ができました。衆議院本会議では、この将来的に検討することに ついては民主党の賛成をえて、年金改革法案が通過しました。これは、今後 の年金改革をすすめるにあたって大きな前進だと思います。 今後は、まず、参議院で審議している年金改革法案を一日も早く成立させ るとともに、与野党をあげて、また国民のみなさんの参加をえて、将来に向 けた議論を進めなければならないと思っています。 先週、福田官房長官が辞任し、メルマガ編集長としても活躍してくれてい た細田さんに新たに官房長官に就任してもらいました。 後任の官房副長官は杉浦さんですが、メルマガの編集長としても力を奮っ てもらいたいと思います。 連休の前後に、和歌山県と北海道を訪れて、都会から家族と一緒にJター ンやIターンをして森林保全の仕事に励む皆さんや、先進経営をする牧場、 地元の木材を使った百年の家づくりをめざす企業などを視察しました。都内 でも刑務所、留置場や入国管理の現場などの治安関連施設を視察したり、家 電メーカーの体験ショールームを訪れ「新三種の神器」といわれている薄型 テレビ、DVDレコーダー、デジタルカメラ、そして携帯テレビ電話、食器 洗い機、生ゴミ処理機、家庭用燃料電池など最新の機器に触れてきました。 これからも時間をみつけて各地を訪れ、現場の声を大事にしながら改革を 進めていきたいと思います。 -------------------------------------------------------------------- [大臣のほんねとーく]
● 道路公団改革、ついにラストステージへ。(国土交通大臣 石原伸晃) 行革大臣を拝命して以来、3年にわたって取り組んできた道路四公団民営 化法案は先月衆議院で可決され、現在は参議院での審議が続いています。こ の間、私の立場は全く変わりません。それは「無駄な道路は作らない」、そ して「徹底的にコストを減らす」、最後に「利用者へのサービスを向上する」 の三点です。 そのため、まず厳格で客観的な基準に基づき、全ての道路の事業評価を行 い、事業を中断した上で計画を見直す「抜本見直し区間」を設定しました。 また、高速道路の建設計画を徹底的に見直し、建設費用をほぼ半減しました。 高速道路の料金も平均一割引き下げます。加えて、ETCによる首都高速の 夜間割引、高速道路の通勤割引や夜間・長距離割引などのサービスを導入し ました。 さらに、借金の返済を45年以内と法定し、高速道路を確実に無料にしま す。また道路公団を3分割。6つの新会社の競争で、地域に密着した新サー ビスが始まります。新規の建設は、分割された新会社が自己責任の範囲で行 います。もう、東名の収入で地方の道路は作れません。 新会社が、国の顔色をうかがうことなく、自由に事業を行えるよう、事業 内容は国の命令ではなく、国と新会社が結ぶ協定で決めます。その上で信賞 必罰を徹底。増えたコストは新会社の負担に、減らした分は儲けになる新た な仕組みを導入します。 膨大な借金を一日も早く返済し、必要な道路を最低限のコストで作ること。 そして国民に最高の道路サービスを提供することが民営化の目的です。「道 路から利益を上げられず、道路も保有しない新会社では、経営は成り立たな い」との議論も聞かれます。しかし、新会社が高速道路を独占し、料金に利 益を上乗せすることは、新会社の利益にはなっても、国民の利益にはなりま せん。それこそ本末転倒です。 小泉内閣ができる前、誰が道路公団の民営化を想像したでしょう。皆さん の協力と応援で改革はここまで進みました。今後ともよろしくお願いします。 -------------------------------------------------------------------- [大臣、夢を語る]
● 子供の頃からの夢−鉄道そして日韓海底トンネルへ (法務大臣 野沢太三) 私が生れ育ったのは信州、伊那谷の上流にある辰野町である。中央、南両 アルプスに囲まれ、外へ出るには鉄道に乗って長短多くのトンネルを抜けな ければならなかった。鉄道こそ飛躍の翼であった。 大学は土木工学を専攻し、昭和31年に国鉄に入社し十河信二総裁の強い 指導力により、東海道新幹線を東京オリンピックに合わせて開業し、鉄道の 新時代が始まった。公社制度の国鉄が行き詰まり、民営化により誕生したJ Rが新しい新幹線を工夫し、長野、八戸と逐次実績を挙げてきた。殊に3月 13日開業した九州新幹線新八代−鹿児島中央間は旅客倍増の勢いである。 今年の4月には韓国の新幹線も一部開通した。 将来はこの2つの新幹線が日韓の海底トンネルによって結ばれ、日韓の太 いきずなとなることを期待しているこの頃である。 -------------------------------------------------------------------- [特別寄稿]
● ドイツは「戦わずして勝つ」腹の括り方で、世界に踊りでた! (ノンフィクション作家 クライン孝子) 「腹を括る(くくる)」とは、私の好きな言葉の一つである。 この言葉には命を投げ出しても自らの信念を押し通して見せる固い覚悟を 感じるからだ。 国家の長となればなおさらのこと。そういう意味で、ドイツは戦後、いき なり分断国家という悲劇に遭遇したこともあって、アデナウアー宰相を始め、 歴代の国家の長はそれなりに腹を括って政治に携わってきたものだ。 孫子の兵法に「戦わずして勝つ」というのがあるが、今回2004年5月 1日、第二次世界大戦後半世紀にわたって旧ソ連の隷属下にあった東欧諸国 が欧州連合に加盟し、いよいよ25カ国による欧州一体化体制がスタートす ることになったのは、彼らドイツの首長がこの兵法を教訓に、その中核とし て血の滲むような努力を重ねてきたからに他ならない。 一方、日本はどうか。ようやくその重要性が日本の政治でも認識されはじ めたようだ。なぜかというと、小泉首相の腹の括り方に、私など時々尋常で ないものを垣間見ることがあるからだ。この人なら国のため、思い切った国 家事業をやり遂げる、という期待感である。 で、その後、総理の軌跡をなぞってみると、多くは当たっているから凄い! だからこそ、私は小泉首相支援を貫いてきた、というととってつけたよう な自慢話をしているようで面映いのだが、事実、ここドイツから観察してい ると小泉首相就任後の日本の動きには目をみはるものがある。 とりわけ自衛隊イラク派遣実施で見られるように安全保障面の整備におい て、かなりの成果を収め世界各国から喝采を浴びている。 その小泉首相、4月26日、在任期間丸三年を迎え、「いろんな人々に支 えてもらっているという点については運がいいと言えるかもしれないが、『 こんなことは(自分が)首相の時には起こってほしくない』事件ばっかりだ」 と述べられたという。 それでこそ首相たるものの醍醐味。 あとは、そう、今少し日本政治に携わり、優れた後継者を育て上げ、その 道筋をつけてもらう事であろう。 -------------------------------------------------------------------- [小泉内閣の動き] ● 都内でIT関連技術を視察(04/05/10) http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2004/05/10it.html 家電メーカーの体験型ショールームを訪れ、最新の情報家電や家庭用の 燃料電池システムなどを視察 ● 北海道で地場産業の現場等を視察(04/05/08) http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2004/05/08hokkai.html 酪農場を始め地場産業の現場などを視察した後、イラク人道復興支援に 向かう陸上自衛隊部隊を激励 ● 都内の治安関連施設を視察(04/04/30) http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2004/04/30tian.html <ビデオ>http://www.kantei.go.jp/jp/koizumivideo/2004/04/30tian.html 府中刑務所の受刑者の更生を図るための諸施設や、東京税関コンテナ検 査センターの大型X線検査装置による検査の模様などを視察 ● 和歌山県で緑の雇用事業等視察(04/04/29) http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2004/04/29wakayama.html 中辺路町の「緑の雇用事業」の現場や、世界遺産への登録が見込まれて いる熊野本宮大社などを視察 ● 郵政民営化準備室の立上げで訓示(04/04/26) http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2004/04/26yusei.html <ビデオ>http://www.kantei.go.jp/jp/koizumivideo/2004/04/26yusei.html 小泉総理自ら準備室の看板を掛け、職員に訓示 -------------------------------------------------------------------- [編集後記] 今週号から小泉内閣メールマガジン編集長を担当します。官房副長官に指 名されたのにもびっくりしましたが、創刊から一読者としてつき合ってきた メルマガの編集に参画することになるとは想像もしませんでした。私の座右 の銘である勝海舟の「正心誠意」の心で一生懸命やらせていただきますので、 読者の皆さんのあたたかなご支援、厳しいご叱正をよろしくお願いします。 着々と新しい企画を打ち出してこられた初代安倍編集長、前細田編集長の 想いを引き継ぎ、これからもいろいろな企画をお届けします。ご期待くださ い。(せいけん)
7日、思いがけず官房長官の任にあたることとなりました。重要法案を抱 えた大事な国会の最中でもあり、一刻の停滞も許されない場面での交代です。 微力ながら全力を尽くしてまいります。 これまで、小泉内閣メールマガジンをより身近なものにするため、皆さん のアイディアをいただきながら、編集長としてリニューアルを進めてきまし た。 昨年の9月25日号から約7カ月、皆さんには、激励や厳しいご批判、ご 意見をいただき、本当にありがとうございました。引き続き、杉浦新編集長 のもとでますます進化していくこのメルマガをよろしくお願いいたします。 (博) -------------------------------------------------------------------- [ご意見、ご感想] おんらいん読者感想 ※メールマガジンの登録者が対象です。(5月16日まで) ==================================================================== [小泉内閣メールマガジン] <バックナンバー・配信先変更・配信中止> http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/ 総編集長:内閣総理大臣 小泉純一郎 編集長:内閣官房副長官 杉浦正健 発行:内閣官房内閣広報室(〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1) |