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小泉内閣メールマガジン 第143号 ========================== 2004/06/10

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□ 目次

[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
● シーアイランド・サミット

[大臣のほんねとーく]
● サミット財務大臣会合に出席して(財務大臣 谷垣禎一)

[特別寄稿]
● 忍耐とスピードと勇気
   (前軍縮会議日本政府代表部特命全権大使 猪口邦子)
● サマーワより(第1次イラク復興支援群 3等陸佐 栫和彦)

[小泉内閣の動き]
● シーアイランド・サミット(第1日) など

[数字でみる日本]
● 20.5兆円

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[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
小泉総理大臣プロフィール 英語版はこちらから
● シーアイランド・サミット

 小泉純一郎です。

 8日、火曜日に、米国ジョージア州の大西洋に面した美しい島、シーアイ
ランドに到着しました。昼間は30度近くに達しむし暑くなりますが、朝夕
は海からさわやかな風の吹く自然に恵まれたところです。

 今回のサミットは30回目。第1回のサミットは、石油危機を契機にフラ
ンスのランブイエで開かれ、先進国の首脳が集まって、急騰した原油価格と
世界経済について話し合ったのが始まりです。

 それから30年、いろいろな出来事がありましたが、今回のサミットでは、
中東の安定、イラクの復興支援に各国が協力して取り組んでいくことが中心
課題です。

 シーアイランドに到着してすぐに、ブッシュ大統領と昼食をとりながら会
談しました。安全保障、テロの問題、北朝鮮、イラクの問題などについて、
率直に話し合うことができました。

 イラクの問題については、ちょうど国連の安全保障理事会でイラクの復興
と主権移譲などについて全会一致の決議が採択されました。まさに確固たる
国際協調の土台ができたと思います。

 日本もイラクの暫定政府に歓迎される形で自衛隊の派遣を継続し、これと
資金協力を車の両輪としてイラクの再建に努めていきたいと思っています。

 北朝鮮の問題については、私から先日の訪朝、そして核、ミサイル、拉致
の問題についての日本の北朝鮮に対する姿勢は変わらないことを説明し、ブ
ッシュ大統領は六者協議を活用して核の問題に対処すること、そして日本の
拉致問題への取り組みに対して強く支持することを明言しました。

 ジェンキンズ氏についても引き続き連絡をとりあうことで合意しました。

 引き続いて英国のブレア首相、フランスのシラク大統領、ヨルダンのアブ
ドッラー国王、ロシアのプーチン大統領との首脳会談をはさみながら、サミ
ットの全体会合が続きます。

 今回のサミットを契機に、G8諸国が一致結束して、イラクの復興と中東
の平和、そして世界の平和と安全のために力を合わせていけるよう、日本の
立場をはっきり主張しつつ、会議の成功のために働きかけていきたいと思い
ます。


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[大臣のほんねとーく]
谷垣財務大臣プロフィール

● サミット財務大臣会合に出席して(財務大臣 谷垣禎一)

 5月22、23日にニューヨークで開催された、サミット(G8)財務大
臣会合に出席してまいりました。

 今回の会合では、わが国を含め、世界経済が力強く回復しつつある中での
開催となりましたが、こうした回復の流れをさらに確実にするために、各国
が構造改革などの努力を強化していくことが重要であるとの認識が改めて共
有されました。

 その一方、世界経済の安定に向け、最近の原油価格の高騰が懸念材料とな
っていることから、原油価格が適切な水準に戻るよう、G8として、すべて
の産油国に対して協力を要請しました。また、「拡大中東・北アフリカ地域」
(モロッコからパキスタンにいたる地域を指します。)の安定と発展は、国
際社会全体の平和と安定にとっても重要な課題であることから、この地域へ
の支援についても話し合いました。

 今回の会合で、私がとりわけ積極的に主張したのは、財政健全化や社会保
障制度改革をはじめとする構造改革の推進の重要性です。

 私はつねづね、わが国の目指すべき姿として、「活力と信頼の国家」を掲
げております。それは、家族のきずな、地域社会のきずな、国民と国家のき
ずなという3つのきずなを取り戻し、安全で安心な活力の満ちあふれた暮ら
しを、国民の皆さまに約束することができる国家のことです。

 このような国家を実現するためにも、少子高齢化がますます進む中、わが
国は今後、構造改革を加速し、効率的で質の高い政府という基盤の上に、活
力と個性にあふれた豊かな社会を実現していかなければならない、と私は考
えています。

 今回のサミット財務大臣会合において、改めて各国の財務大臣の方々と共
に、構造改革を推進するとの決意を新たにできたことは、私にとって大きな
収穫でした。今後も各国と協力し、世界経済の安定と発展に貢献できるよう、
精一杯取り組んでまいりたいと思っています。

※ 財務省ホームページ(サミット財務大臣会合)
 http://www.mof.go.jp/jouhou/kokkin/summit2004.htm

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[特別寄稿]

前軍縮会議日本政府代表部特命全権大使、上智大学教授プロフィール
● 忍耐とスピードと勇気
   (前軍縮会議日本政府代表部特命全権大使、上智大学教授 猪口邦子)

 戦争と平和の歴史的な舞台として有名なジュネーブは、同時に人道主義の
源流を成す街でもある。そのジュネーブから軍縮大使としての任務を終えて
帰朝すると、日本は首脳レベルで人道問題に真正面から取り組む国家へと発
展していた。

 小泉純一郎総理の再訪朝についてはさまざまな意見が渦巻いたが、この首
脳外交は国際政治の大局的な観点から見ると、少なくとも二つの点において
深いメッセージ性を帯びている。

 第一に、小泉総理は、人道問題とはだれもが各々の立場で人間として最大
限のことを行うべきテーマであり、総理大臣もその例外ではないことを、世
界に示したのであった。

  冷戦期の犠牲者である拉致被害者とその家族の救済という人道問題に対し
て、総理はまず、忍耐強くさまざまな外交努力を見守ったが、自らの重さを
かけることによってしか打開が不可能なことを見極めると、万人の予想を超
えるスピードで首脳外交を展開した。

  忍耐とスピード。その巧みな組み合わせによって、総理は分断された二家
族の合流を実現し、残る問題についても解決への断固とした決意を示した。
政治とはそのようなことのためにあり、日本とはそのような人間観をもつ国
である、、、総理はだれよりも強く人道主義の実践哲学と新たな日本イメー
ジを発信したのであった。

 第二に、総理の訪朝と再訪朝は、アジアに最後まで残った冷戦をついに終
結させることへの意思表明でもあった。冷戦は欧州に始まり、アジアで激化
し、欧州で先に終わり、アジアは未だその残影に苦悩している。

  関係改善と国交正常化を視野に入れた日本の総理の旅路は、アジアにおけ
る最終的な冷戦終結をアジアの英知と勇気によってもたらす、という北朝鮮
としても共感するであろう高潔なメッセージを含んでいた。核軍縮・不拡散
も、冷戦終結という大状況の認識を共有するなかで実現していく必要があろ
う。

 敵対してきた国家やコミュニティーの和解は現代世界の優先課題であり、
和解へのプロセスは、真相解明への誠実な合意からしか始まらない。「真実
と和解と軍縮」のトライアッド(三本柱)こそが21世紀世界の課題である
ことを、日本の宰相は、2004年の五月晴れの土曜日、朝鮮半島への空路
から世界に告げたのであった。



● サマーワより(第1次イラク復興支援群 3等陸佐 栫(かこい)和彦)

 第1次イラク復興支援群の中で、派遣隊員の衣食住や通信・整備・輸送業
務を担当する部隊の指揮官として、ここサマーワに来て既に3か月近くが過
ぎ、2次隊への申し送りも開始されているところですが、「九十九里をもっ
て半ば」としなければいけないのがここイラクだと思います。

 我々1次隊は駅伝で言えば「花の1区」です。2区以降にトップで「良い
施設」「良い環境」をタスキとして繋ぐことが1次隊の特性でもあります。
駅伝でも、1区の良否がその後のレース展開に及ぼす影響が大きいのは周知
のとおりです。サマーワ到着以来、宿営用天幕を建て、食堂を建て、浴場や
指揮所などを建てて、宿営地として2次隊に繋ぐ物はある程度揃いましたし、
医療、公共施設の復旧整備、給水の三本柱も機能しています。しかし、我々
が2次隊に対し最も引き継ぎたい大切なもの、それはイラクの人々、特にサ
マーワの人々との関係です。

 3月には「SU(選挙運動のウグイス嬢のように笑顔で手を振る:「S」
はスーパー、「U」はウグイス嬢のローマ字の頭文字)運動」を展開し、す
れ違う車や人に積極的に笑顔を振りまき、日本人の違和感を除く努力をしま
した。

 4月には、良き隣人としてのお付き合いとして、宿営地近傍の小学校訪問
を行い、5人編成のオーケストラ?の演奏、手品や日本の遊びを通じ、少し
でも「日本の心」を伝えるよう努力してきました。学校訪問の際、子供らに
は「シュックラン(アラビア語で「ありがとう」の意味)」でなく、日本語
で「ありがとう」と語りかけています。また、ユーフラテス川に「こいのぼ
り」をかけ、イラクの子供たちの健やかな成長を願い、日本人の心を伝える
ようにしました。『花は1年、木は10年、人は100年』と言いますが、
何年か先にこの子らが「ヤーバニーありがとう」と言ってくれたら、どんな
に嬉しいでしょう。

 本邦の新聞紙上で、「地元の雇用」、「目に見える支援」、「企業誘致・
進出を」といった見出しが紙面を飾ることもあると聞いていますが、お金や
物は、使えば減り、時が経てば老朽化しますが、「日本人の心」すなわち「
誠実」「真面目」「謙遜する心」は使えば使うほど増えると思い、復興支援
活動中の人との関わりや、SU運動、学校訪問の中で、そんな『もう一つの
支援』を大切にしたいと思います。

 もちろん、様々な事態に対する守りも怠ってはいません。その際に武器や
防弾チョッキは身を守るものとして心強いものです。しかしながら我々にと
っては地球の反対側から聞こえてくる「日本国民の声援」が何にも増して心
強く、そして励みになるものです。我々は日本の代表として立派に任務を達
成し、全員無事に帰国します。

 歴史や記録に残らなくても、いつの日か「遠く、8,000キロの彼方か
ら来たヤーバニーが我々のためにやってくれた」とイラクの、サマーワの人
々の記憶に残る仕事がしたくて、明日もまたサマーワの大地に立ちたいと思
います。
                       (平成16年5月執筆)

※ 第1次イラク復興支援群の隊員については、5月31日までに全員無事
 に帰国しました。

※ 陸上自衛隊ホームページ(イラク復興支援関連)
 http://www.jda.go.jp/jgsdf/iraq_index.html

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[小泉内閣の動き]

● シーアイランド・サミット(第1日)(04/06/08)
 https://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2004/06/08summit.html
  米国ジョージア州のシーアイランドに到着、米・英・仏の首脳とそれぞ
 れ会談し、イラク復興問題、北朝鮮問題などについて意見交換

● 小泉総理の談話(年金改革関連法の成立に当たって)(04/06/05)
 https://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2004/06/05danwa.html
  

● 「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2004」の決定(04/06/04)
 https://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2004/06/03keizai.html
  経済財政諮問会議の答申を受けての「基本方針2004」の閣議決定と、
 小泉総理の談話

● 「少子化社会対策大綱」の決定(04/06/03)
 https://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2004/06/03shousika.html
  少子化社会対策会議において、少子化の流れを変えるための施策を強力
 に推進するため、国の基本施策として大綱を決定

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[数字でみる日本]

● 20.5兆円

 20.5兆円とは、平成16年度の財政投融資計画額です。財政投融資とは、政
府が国債の一種である財投債の発行により金融市場から調達した資金などを
財源として、国の特別会計や地方公共団体、公庫・公団といった特殊法人な
どに資金を貸し付け、民間では困難な大規模プロジェクトの実施や、長期資
金の供給を可能とするための投融資活動のことです。

 財政投融資によって供給された資金は、高速道路や下水道の整備事業や、
奨学金の貸与事業、特別養護老人ホームなどの福祉施設の整備のための融資
事業などの分野に活用され、利用者から徴収した利用料などで返済されてい
ます。

 これまで、「財政投融資により、特殊法人が肥大化し、官僚の天下りの温
床となっている」「特殊法人には市場原理が働かず、多額の債務を抱えてい
る」などの指摘がなされていました。

 そこで、特殊法人などの改革・効率化を図るために、13年度からは、郵便
貯金や年金積立金の全額が財政投融資の原資として貸付けに利用される仕組
みを改め、特殊法人などの施策に真に必要な資金だけを金融市場から調達す
る仕組みへと財政投融資制度は抜本的に改革されました。

 同時に、財政投融資の対象事業の重点化を図った結果、規模の圧縮も進め
られました。12年度は38.3兆円でしたが、小泉内閣が発足した後の13年度は
32.5兆円、14年度は26.8兆円、15年度には23.4兆円と着実に減少し続け、今
年度は20.5兆円とさらに減少し、小泉内閣発足前の約半分まで減少しました。

 今月2日、財政投融資の資金が約3.0兆円(今年度)使われている道路関
係四公団を民営化する法律が成立しました。民営化される道路関係四公団が、
民間の知恵と工夫を存分に発揮して、高速道路を整備し、サービスを向上さ
せつつ、民営化後45年以内に債務を完済することが期待されます。

 今後とも、小泉内閣は「民間にできることは民間に」「地方にできること
は地方に」との方針で、郵政三事業の民営化を始めとする「聖域なき改革」
を推進し、財政投融資の重点化をさらに進めていきます。
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[編集後記]

 総理のサミット出席に同行しています。さまざまな感想は次号でまとめま
す。
 メルマガ編集長になってはや5号目。編集後記には、毎号、励ましのお言
葉やご注文、時にはきついお叱りなど、たくさんのご意見をいただき、ひと
つひとつのご意見に込められたお気持ちをかみしめています。それぞれのコ
ーナーにも、たくさんいただいています。ありがとうございます。
 そのなかから毎号100通ご紹介している読者感想について、「都合の良
いものばかり載せている」というご意見もあり、「賛否の比率が知りたい」
というご要望も多くありました。皆さんからのご意見は、コーナー毎に、肯
定、否定、提案・要望といった内容に分かれます。編集部は、公表意見を選
ぶ際には、全体の傾向をなるべく忠実に反映するよう、それぞれの割合に応
じた件数を選定しています。今後とも皆さんの積極的な提言、苦言を宜しく
お願いいたします。(せいけん)


杉浦内閣官房副長官プロフィール杉浦内閣官房副長官

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[ご意見、ご感想]

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総編集長:内閣総理大臣 小泉純一郎
編集長:内閣官房副長官 杉浦正健
発行:内閣官房内閣広報室(〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1)