首相官邸 首相官邸 トップページ
首相官邸 コミュニケーション
 トップ小泉内閣メールマガジンバックナンバー
小泉内閣メールマガジン
 

小泉内閣メールマガジン 第149号 ========================== 2004/07/22

★☆ 小泉内閣メルマガ英語版、携帯版の読者登録を受付中です。 ☆★
 英語版の登録はこちらから
 http://www.mmz.kantei.go.jp/add_e.html
 携帯版の登録はこちらから
 http://www.mmz.kantei.go.jp/add11.html

--------------------------------------------------------------------
□ 目次

[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
● 韓国済州(チェジュ)島訪問

[大臣のほんねとーく]
● 東アジアとの協力について(財務大臣 谷垣禎一)

[特別寄稿]
● オーストリア料理マイスターとしてのこれからの自分
  (オーストリア国家公認キュッヘン・マイスター 神田真吾)
● その一瞬のために
  (アテネオリンピック陸上(短距離)日本代表選手 末續慎吾)

[小泉内閣の動き]
● 日韓首脳会談 など

====================================================================
[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
小泉総理大臣プロフィール 英語版はこちらから
● 韓国済州(チェジュ)島訪問

 小泉純一郎です。

 先日の新潟、福島そして福井の集中豪雨では、堤防の決壊などでたくさん
の家屋が水につかり、泥に押し流されて、大きな被害がでました。

 19日の月曜日、被害のあった新潟県の現地に入りましたが、実際に現場
に行ってみると、泥で埋まった家々、水にぬれて使い物にならなくなってし
まった工場の機械や商品など、テレビの映像で見た以上にひどい状況でした。

 亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被害にあわれた方々に
対し心よりお見舞い申し上げます。

 政府は、緊急消防援助隊や自衛隊を派遣して、被災者への援助に当たって
いますが、現地に行ってみると、千人以上のボランティアの方々が全国から
集まってきていて、泥だらけになって救援にあたる姿を拝見して、胸が熱く
なる思いがしました。

 復旧作業は容易ではないと思いますが、政府も県や市町村と一体となって、
一刻も早い被災地の復旧と、被災者の方々の支援に全力をあげていきたいと
思います。

 防災対策は常日頃からとっていますが、それにもかかわらず、今回のよう
な被害が出てしまったことは残念でなりません。特に犠牲になられた方に高
齢者が多かったことは心が痛みます。

 災害の予防だけでなく、今回のような百年に一度ともいわれるような大雨
が降って災害が発生してしまったときの避難のあり方など、この経験をよく
分析して、悲劇を繰り返さないような対策のあり方をよく検討し、災害に備
えていかなければならないと思います。

 私は、昨日から、朝鮮半島の南西、長崎県の五島列島の西に浮かぶ韓国の
済州(チェジュ)島に来ています。緩やかな起伏の緑の丘、青い海、すみき
った空に浮かぶ白い雲、ホテルからは富士山に似た山も見えます。ここは、
韓国でも有数の観光地で、日本からも毎年10万人の観光客が訪れているそ
うです。

 そういうすばらしい環境の中で、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領とノーネ
クタイの打ち解けた雰囲気の中、アジアの平和と発展のために日本と韓国が
一層緊密に協力していくことなどについて話し合いました。

 北朝鮮の問題については、日本も韓国もそしてアメリカも、核の問題を平
和的に解決しなければならないという点で共通の認識を持っています。それ
ぞれ国情の違いはありますが、この共通の目標のためにお互いに協力しなが
ら努力していかなければならないと思います。

 日本と韓国の関係は、文化、芸術、スポーツの面などでますます緊密にな
っています。日本では、韓国の映画「シルミド」や「ブラザーフッド」、テ
レビドラマの「冬のソナタ」が人気を得ていますが、韓国では日本の映画「
ラブレター」が評判になったり、日本へのゴルフと温泉旅行が人気だそうで
す。

 今から40年前、日本と韓国の旅行者は年間1万人だったものが、今では
年間360万人、一日1万人に拡大しています。

 来年は、日韓国交正常化40周年。これを機会に日韓の友好関係をさらに
発展させようと、来年はいろいろな催し物が計画されています。

 日韓関係の一層の強化のために、これからお互いにいつでも往き来して、
日韓首脳会談を行うことで合意しました。今度は、東京を離れて、日本にも
よいところがたくさんありますから、できれば年内に、温泉地ででもゆっく
りしながら首脳会談を開きたいと思っています。

 今年の夏は40度を超える例年にない暑さになりました。冷房がきらいな
私も、さすがにクーラーをつけないと寝苦しい夜が続きます。

 夏バテ防止で一番大切なことは、やはり十分な睡眠と食事をしっかりとる
こと。皆さんも夏バテせずに、元気に夏を乗り切ってほしいと思います。

--------------------------------------------------------------------
[大臣のほんねとーく]
谷垣財務大臣プロフィール
● 東アジアとの協力について(財務大臣 谷垣禎一)

 近年、我が国の貿易の約半分を東アジア諸国との貿易が占めるなど、経済
面の関係が益々深まっており、政府もFTA(自由貿易協定)による「モノ
の流れの円滑化」や、通貨危機を防止し金融市場を整備するといった「カネ
の流れの確保」などに、力を注いでいます。

 この機会に、「カネ」の部分、すなわち「東アジアの域内金融協力」につ
いて、簡単にご紹介したいと思います。

 まず、アジア通貨危機の教訓を踏まえた取組として、「チェンマイ・イニ
シアティブ」があります。これは、東アジア各国が、外貨準備を融通し合う
仕組みを作ることで、通貨危機を防止しようという取組です。

 次に、「アジア債券市場育成イニシアティブ」があります。アジアでは、
豊富な貯蓄が域内で直接は活用されず、一旦欧米を経由して、外貨建ての短
期資金として域内に還流し、銀行からの貸出しの形で現地通貨建ての長期の
投資に用いられてきました。この結果、通貨・期間の「二重のミスマッチ」
が生じ、通貨危機の一因になったと指摘されています。アジアにおいて債券
市場を育成する取組は、この問題を解消し、域内の貯蓄を、経済成長に繋が
る長期投資に結びつけることを目指しています。

 去る5月15日にも、ASEAN+3(東南アジア諸国連合、日本、中国
及び韓国)の財務大臣が韓国の済州島に集まり、東アジアの域内金融協力を
中心に議論しました。具体的には、チェンマイ・イニシアティブの有効性を
強化するための見直しを行い、引き続きアジア債券市場育成イニシアティブ
を強力に進めることで合意しました。

 この会議は、各国が、金融協力を一層強化し、アジアの繁栄を確たるもの
にしようという思いを、改めて共有する良い機会になったと考えます。国際
社会における今後の日本の役割と位置付けを考えれば、私は「アジアとの共
生」に向けたこうした取組を、引き続き強力に進めていく必要があると思い
ます。

※ 財務省ホームページ
・ チェンマイ・イニシアティブ
 http://www.mof.go.jp/jouhou/kokkin/chiangmai.htm

・ アジア債券市場育成イニシアティブ
 http://www.mof.go.jp/jouhou/kokkin/ABMI_kanren.htm

・ ASEAN+3財務大臣会議共同声明
 http://www.mof.go.jp/jouhou/kokkin/as3_040515.htm

--------------------------------------------------------------------
[特別寄稿]
オーストリア国家公認キュッヘン・マイスター 神田真吾氏プロフィール
● オーストリア料理マイスターとしてのこれからの自分
  (オーストリア国家公認キュッヘン・マイスター 神田真吾)


(編集部注)筆者は、今年5月、一生に一度しか受験できないという、世界
     的にも難関で知られるオーストリアの料理マイスター試験に日本
     人として初めて合格しました。


 神田真吾と申します。2004年5月、オーストリア・チロル州で行われ
たオーストリア国家公認キュッヘン・マイスター(料理マイスター)試験合
格に際し、各方面からの多大な御祝意をいただき、心から感謝いたしており
ます。

 そもそも「マイスター」とはハプスブルク帝国時代に徐々に広まった称号
で、宮廷や貴族に仕える、職を極めた「名人」や「親方」のことを指しまし
た。料理界だけでなく、家具屋、楽器屋、菓子屋、パン屋などでそれぞれの
「マイスター」が存在します。職種によっては中世まで歴史を遡ることがで
きるほど、大変伝統ある試験制度でもあります。

 私が受験いたしました「キュッヘン・マイスター」の試験は、数多くのマ
イスター試験の中でもまだ歴史が浅く、1970年代に正式にオーストリア
国家公認の試験として確立しました。キュッヘン・マイスターは現在までお
よそ350人と言われ、毎年の合格者数は平均で13名という厳しさです。

 私がオーストリアの料理と出会ったのは、1997年です。オーストリア
料理には、初夏には白アスパラガス、秋から冬にかけては鹿や猪といったよ
うに、起伏に富んだ地形が生み出す季節ごとの新鮮な素材がふんだんに使わ
れています。ハプスブルク帝国時代から伝わる伝統ある香辛料を巧みに使っ
て、こうした食材の「旨さ」を十分に引き出す料理です。

 オーストリアの食文化はハプスブルク帝国の歴史と密接な関わりをもって
います。帝国が領土を拡大する度に、各国の料理を取り入れ、近隣国から様
々な「味の影響」を受けながら独自の食文化を築いて行きました。

 私はこうしたオーストリア料理の美味しさとバラエティーの豊かさに惹か
れ、オーストリア料理を習得して、日本の皆様にぜひ紹介したいという強い
気持ちを持っていました。

 初めてマイスター制度のことを知ったときは、「一生に一度しか受験でき
ない」という厳しさにプレッシャーも感じましたが、無事5日間にわたる計
40時間の筆記、口頭、実技試験に合格することができました。

 「マイスター」という歴史ある称号を与えられたとき、喜びも束の間、こ
れからマイスターとして生きていく厳しさや責任の重さ、そして料理人とし
てまだ日の浅い自分の未熟さを改めて考えさせられました。

 日本とオーストリアの「食」における文化交流は江戸時代から始まったと
言われておりますが、現在、オーストリアの食文化は日本ではあまり馴染み
の深いものではありません。私の今後の役目、そして夢は、オーストリア料
理の「芯」を変えずに、日本の皆様の口に合う「オーストリア料理」を紹介
していくことだと、改めて確信しております。

 オーストリアの食文化を日本に広めるだけではなく、日本人がもつ「料理
に対する感性」をオーストリアの人々に伝えていきたいと思います。一人の
日本人として、またオーストリアのキュッヘン・マイスターとして、常に誇
りを持ちつつ、両国の食文化をつなげる「架け橋」となれるよう、なお一層
の勉学に励み、努力を惜しまないことを心に刻んでおります。

※ キュッヘン・マイスター試験(最終実技)の様子
 http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2004/0722_a.html



アテネオリンピック陸上(短距離)日本代表選手 末續慎吾選手プロフィール
● その一瞬のために
  (アテネオリンピック陸上(短距離)日本代表選手 末續慎吾)

 もともと走ることが好きでした。陸上との出会いは小学5年生。学校に陸
上部がなくて、先生が市のクラブチームを見つけて紹介してくださったのが
きっかけです。初めは幅跳びの選手でした。

 短距離は「人体、身体能力の極み」じゃないかと思います。「早く走る」
「強くなる」という、人間の限界を知ることができる場であること、何の道
具もなしに立ち向かっていけるところが魅力でしょうか。だからこそ、逆に、
言い訳の出来ない競技です。そこにも惹かれています。

 短距離に「運」はありません。一発勝負なので試合では高い集中力が必要
です。練習では試合の緊張感は味わえないので、ある程度の緊張を保ちなが
ら、試合で言い訳が出来ないような練習をします。本番に向けて、そういう
練習の機会はどんどん減っていくので、自然と集中力が高まってきます。

 身体能力で勝る外国選手に勝つため「走りの効率化」に取り組んでいます。
「地面から力をもらって進む」のです。後ろからドンと押されたら、(自分
で力を入れなくても)重力で前に倒れこみますよね。その力を、足の置き方
によって、前に進む推進力に変えるのです。せっかく自然の中に力が転がっ
ているのだから、最大限に利用しようということです。

 シドニーオリンピックでは、ケガをして、泣きべそかいて日本に帰ってき
た。なのに、周りからは「よくやったよ」と言われて、ものすごいギャップ
があった。「なんでほめるんだよ」と悔しくてしょうがなかった。

 アテネでは、終わった後「ああ、シドニーから4年間頑張ってきて良かっ
た」と思える結果がほしい。それは、何かひとつの結果(形)ではないと思
います。金メダルを取るとか9秒台を出すとか、色々な形で結果が出るのは
確かですが、そういうことではない。それは正直いって自分にしか分からな
い。

 決勝戦でも予選でも、その場に立っている7人全てがライバルですが、基
本的には関係ない。陸上は自己満足の世界ですから「自分の走りをする」と
いうことに尽きます。その一瞬を見てもらいたい。その一瞬のために4年間
頑張っている人間がいるということをわかってもらえればと思います。

※ 競技の様子
 http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2004/0722a.html

--------------------------------------------------------------------
[小泉内閣の動き]
● 日韓首脳会談(04/07/21)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2004/07/21nikkan.html
  韓国済州島で盧武鉉大統領と会談し、日韓国交正常化40周年を控え、
 日韓関係を発展させることで一致、北朝鮮問題などについて意見交換

● 新潟県豪雨被災地訪問(04/07/19)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2004/07/19niigata.html
  集中豪雨により、15人が死亡するなど大きな被害を受けた新潟県を訪
 れ、被災地住民を見舞うとともに激励

● 小泉総理ラジオで語る 暑さに負けず頑張ろう(04/07/17)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiradio/2004/0717.html

--------------------------------------------------------------------
[編集後記]

 おととい、曽我ひとみさんとお会いしました。「最初は1人で降りてきた
タラップを、今回は家族4人で降りてくることができました」「次は母(安
否不明のミヨシさん)の手を引いて降りたい」と話してくださいました。安
堵された、いい表情でした。拉致の問題はようやく一山越えたばかり。10
名の安否不明の方々や、拉致された疑いのある方々の問題を早期に解決する
べく、政府として全力で取り組んでまいります。
 今週は、料理界から神田真吾氏、スポーツ界からは末續慎吾氏と、世界で
活躍する二人の若者からご寄稿いただきました。二人の「シンゴ」の活躍を
心からお祈りします。(せいけん)


杉浦内閣官房副長官プロフィール杉浦内閣官房副長官

--------------------------------------------------------------------
[ご意見、ご感想]

 おんらいん読者感想
  ※メールマガジンの登録者が対象です。(7月25日まで)
====================================================================
[小泉内閣メールマガジン]

<バックナンバー・配信先変更・配信中止>
  http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/

総編集長:内閣総理大臣 小泉純一郎
編集長:内閣官房副長官 杉浦正健
発行:内閣官房内閣広報室(〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1)