首相官邸 首相官邸 トップページ
首相官邸 コミュニケーション
 トップ小泉内閣メールマガジンバックナンバー
小泉内閣メールマガジン
 

小泉内閣メールマガジン 第156号 ========================== 2004/09/23

★☆ 小泉内閣メルマガ英語版、携帯版の読者登録を受付中です。 ☆★
 英語版の登録はこちらから
 http://www.mmz.kantei.go.jp/add_e.html
 携帯版の登録はこちらから
 http://www.mmz.kantei.go.jp/add11.html

--------------------------------------------------------------------
□ 目次

[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
● ニューヨークから

[大臣のほんねとーく]
● 中央アジアで感じた日本援助の役割(外務大臣 川口順子)
● 酷暑の中で(防衛庁長官 石破茂)

[特別寄稿]
● 社会保険庁改革のスタート(社会保険庁長官 村瀬清司)

[小泉内閣の動き]
● 中南米訪問、国連総会出席特集 など

[キーワード解説]
● 常任理事国

====================================================================
[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
小泉総理大臣プロフィール 英語版はこちらから
● ニューヨークから

 小泉純一郎です。

 サンパウロ、ブラジリア、メキシコシティーとまわって、今週は、ニュー
ヨークに来ています。

 ニューヨークには、国連総会に出席するために、各国からたくさんの首脳
が集まってきていて、この時期は、国連での会議のほかに、国連の外側でも
市内のあちらこちらのホテルで、多くの首脳会議が同時並行的に開かれるの
です。

 私も、国連の近くのホテルに陣取って、アフガニスタンのカルザイ大統領、
イラク暫定政府のアラウィー首相、アメリカのブッシュ大統領と会談しまし
た。

 カルザイ大統領、アラウィー首相には、アフガニスタンとイラクの人々が、
自らの力で安全で平和な国を作ろうと努力していることに敬意を表しつつ、
日本として、人的な協力と資金的な協力を車の両輪として、国づくりのため
に協力していくことを話しました。お二人の首脳からは、それぞれ、日本の
これまでの協力に対して、心からの感謝の言葉がありました。

 ブッシュ大統領とは、何度も会っていますが、今回は、日本とアメリカの
安全保障の問題や経済問題、そして世界の平和と発展、国連改革などの面で、
日米両国が今後どういう協力をしていくかなどの話をしました。

 今年の国連総会の主要な議題は、大きく変化する世界情勢の中で、国連が
有効にその役割を果たしていくためには、国連自身をどう改革していくべき
か、という国連改革の問題です。

 日本は、資金の面では、既に米国に次いで世界第二位の金額を拠出してい
ますし、PKOへ自衛隊が参加することなどを含めて、人的な面でも大きな
貢献をするようになりました。国連本部や世界中にある国連の機関には、多
くの日本人が職員として、頑張っています。

 国連の中でも、世界の平和と安全のために重要な役割を担っている安全保
障理事会。ここでは、米国、英国、フランス、ロシア、中国の5か国が、国
連設立以来、常任理事国となっていますが、この構成も含めて改革すべき時
が来ているのではないか、日本は、もっと大きな役割を果たす用意がある。
そういう思いで国連総会で演説しました。

 演説の前には、国連のピン総会議長、アナン事務総長にも、個別に日本の
考えを伝え、同じような思いで国連改革を進めようとしているインドのシン
首相、ブラジルのルーラ大統領、ドイツのフィッシャー副首相とは、事前に
集まって、お互いに改革のために協力していくことを話し合いました。

 この時期のニューヨークは、国連本部ビルを中心に、各国首脳の宿泊する
ホテルの周辺など、警備が大変です。

 今回は、忙しい外交日程の合間をぬって、日曜日に、ニューヨーク・ヤン
キース対ボストン・レッドソックスの試合で始球式をしました。

 アメリカで大リーグの野球を見るのは初めて、ヤンキー・スタジアムに行
くのも初めてでしたが、5万人を超える観衆、秋晴れの下、ボールを投げる。
キャッチャーは、ヤンキースの4番を打つ松井選手。ダグアウトからマウン
ドにあがる時は、ドキドキしました。

 日本の球場のマウンドより、だいぶ固めでしたが、大きく振りかぶって、
思い切り投げました。

 10年前、20年前、大リーグで日本人が大活躍するとは、誰が想像した
でしょうか。本当に素晴らしいと思います。

 外国に出張すると、世界中どこに行っても、たくさんの日本人あるいは日
系人の方々が活躍しています。嬉しいかぎりです。

 彼らが、外国にいて誇りを持てるような国に日本をしていかなければなら
ないと、改めて痛感しています。

--------------------------------------------------------------------
[大臣のほんねとーく]
川口外務大臣プロフィール
● 中央アジアで感じた日本援助の役割(外務大臣 川口順子)

 8月末、1年越しの念願であった中央アジアを訪問しました。中央アジア
はロシア、中国、そしてアフガニスタンに囲まれた内陸の国々で、90年代
初めに当時のソ連から独立して、今、国造りに大変な努力をしています。

 今回訪れた国の中でも、特にキルギスでは、通常のように外務大臣ではな
く、アカーエフ大統領自らが会談に加えて、夕食会も開催してくださるとい
う手厚いおもてなしでした。

 その場で大統領は、日本の援助がどんなに役に立っているかについて、大
シルクロードの復活となるビシュケク・オシュ間の道路の改修や母子支援に
よる妊産婦死亡率の大幅な低下といった具体例をあげて、繰り返し感謝の気
持ちを述べておられました。

 また、その日は偶々キルギスの独立記念日の前日に当たったため、先方か
らの是非にというご要望を受けて、首都ビシュケク市内にある広場での前夜
祭に私も急遽出席することとなりました。

 前夜祭で行われた国民向けの演説の中でもアカーエフ大統領は、日本が援
助した案件の名前を具体的に挙げながら「日本は困難な時代におけるキルギ
スの復興に大きく貢献してくれた。キルギスの復活、民主化、国造りに日本
は決定的に重要な役割を果たした」と述べた上で、私を紹介してくれました。
スポットライトのあたる中、私は思わず二度も立ち上がり、手を振って広場
を埋め尽くした大観衆の拍手にこたえたのでした。

 キルギスに限らず、今回訪れた中央アジアの国は一様に、民主化と市場経
済化の中で、環境や水不足、麻薬対策といった問題にも取り組んできていま
す。こうした努力を支援することで、日本はこの地域を越えて、世界全体の
発展にも貢献しているのです。

 日本の援助は今年で50年を迎えます。この間に日本は多くの国や地域を
支援してきました。もちろん、援助の有効性や効率性についての疑問の声に
は真剣に応えていかなければなりません。

 同時に、日本の援助は多くの国の役に立ち、ひいては平和な世界を造るこ
とにもつながっている、だからこそ続けていかなければならない・・・。
そんなことを改めて決意させてくれた中央アジアの旅でした。
 
※ 外務省ホームページ(政府開発援助の紹介)
 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/index.html



石破防衛庁長官プロフィール
● 酷暑の中で(防衛庁長官 石破茂)

 この夏、日本は記録的な猛暑が続きましたが、皆さんは世界の最高気温記
録というのがどこのものかご存じでしょうか?

 それはアジアやアフリカの熱帯地域ではなく、イラクのバスラにおいて1
921年に観測された58.8度なのです。今陸上自衛隊が活動しているサ
マーワは、そこからわずか250キロしか離れておらず、この夏の最高気温
は50.0度、体感温度はそれを遙かに超える62.5度、という状況です。

 イラクから自衛隊は引き揚げるべきであるとか、憲法違反であるとか、そ
のような議論を得々としてなさる方がありますが、私はそのような論には全
く賛成することができません。

 かねてから申し上げておるとおり、日本がイラクの復興を支援するのは

(1)イラクを含む中東地域に石油資源の9割を依存する日本にとってイラ
   クの安定は国益確保の観点から死活的に重要
(2)国連安保理において全会一致で採択された決議を誠実に履行すること
   は国連における日本の発言力を高める上で極めて重要
(3)酷暑の中で水・医療・学校などといった社会的インフラの欠乏に苦し
   む人たちの願いに応えることが人道上からも重要
(4)わが国にとって唯一の同盟国である合衆国との信頼関係を強化するこ
   とは日本の独立と平和の維持に大きく寄与

−以上四つの理由に基づくものであり、現時点でこれをなし得る組織は日本
において自衛隊の他に存在しておりません。

 NGOのみで役割を果たすべきとのご議論は、現時点でNGOが活動でき
る状況にはないことを捨象しているか、あるいは湾岸戦争の教訓を忘れてい
るのではないでしょうか。治安の回復という困難な作業は全て他国に任せ、
状況がよくなった段階で日本のNGOが出て行く、という姿勢は国際社会の
軽侮を招くことは必定です。

 イラク復興支援のため、陸自のみならず空自もクウェート−イラク間の輸
送という過酷な任務を担っています。また、海自は同じように極めて厳しい
環境の中で、インド洋におけるテロリスト逃亡阻止のために各国艦艇への給
油活動を二年以上にわたり継続しています。

 自衛隊が行っていることは全て世界と国家国民の利益のためであり、そし
て現在の困難な作業を担える存在は自衛隊のみです。大切なものは誰かが辛
い思いをしてはじめて確保されるのであり、それを当然のことのように思っ
たとき、大切なものは崩れ去ってゆくさだめにあることは多くの歴史が教え
るところであり、日本のみがその例外であるはずがないのです。

--------------------------------------------------------------------
[特別寄稿]
社会保険庁長官 村瀬清司プロフィール
● 社会保険庁改革のスタート(社会保険庁長官 村瀬清司)

 社会保険庁長官に就任して1ヶ月半がたちましたが、これまで進めてきた
「社会保険庁改革」についてお話ししたいと思います。

 社会保険庁は、厚生労働省の外局として、政府管掌健康保険、厚生年金保
険、国民年金及び船員保険の加入手続き、保険料の収納、保険や年金の給付、
そして最近特に増えている年金相談を主な業務としています。

 長官就任のお話があった時には、「火中の栗を拾うようなものだ」との声
もいただきました。課題が多々存在していることもある程度は承知していま
したが、こうした課題の解決に関わることが「天命である」と感じ、お引き
受けしました。

 就任に当たっては、小泉総理や坂口厚生労働大臣から、「抜本的な改革を
行ってもらいたい。また、改革に当たっては、社会保険庁内部からの改革を
推し進めてもらいたい。」とのお言葉をいただきました。

 現在、1.国民サービスの向上、2.保険料収納の徹底、3.社会保険オ
ンラインシステムの見直し、4.予算執行の透明性の確保、5.個人情報保
護の徹底、6.年金福祉施設等の整理合理化を重点テーマとして、社会保険
庁内に「改革推進本部」を設置し、具体的対策の検討を進めています。

 また、日本経済団体連合会にお願いをし、民間パワーを借りて改革を推進
していく準備も進めています。国民の皆さんから、「社会保険庁は変わった
ね」と言われるよう、早く確実に対策を実施していきたいと考えています。

 「社会保険庁改革」に当たっては、国民の皆さんからのご批判やご意見を
真摯に受け止め、全職員が危機意識をもって、国民の視点に立った改革を自
ら実行していくことが重要です。

 社会保険庁の事務局長会議でも、「我々の置かれている現実を直視するこ
と」、「全員が一つになって社会保険庁改革を理解すること」を確認しまし
た。私も全国の社会保険事務局や事務所への訪問を開始しており、現場の職
員の声を聞きながら改革の方向性を共有化していきたいと考えています。

 お盆明けに1週間、社会保険事務所等での受付け時間を、初めて夜8時ま
で延長したところ、多くの方から感謝の声をいただきました。これからも、
国民の皆さんの利便性を考えた業務を進めていきたいと思っています。

 社会保険庁改革はスタートしたばかりです。透明性・スピード・コミュニ
ケーションをキーワードに、全職員がプロフェショナルとしての自信と誇り
を持って、国民の皆さんから感謝されお役に立てる業務を進めていきます。


--------------------------------------------------------------------
[小泉内閣の動き]

● 中南米訪問、国連総会出席特集(04/09/15〜21)
・ ブラジル訪問(第2日・第3日)(04/09/15・16)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2004/09/15brazil.html
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2004/09/16brazil.html

・ 日・メキシコ首脳会談(04/09/17)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2004/09/17mexico.html

・ 日・アフガニスタン、日・イラク首脳会談(04/09/20)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2004/09/20wtc.html

・ 日米首脳会談、国連総会での演説(04/09/21)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2004/09/21un.html

● 小泉総理ラジオで語る ブラジル訪問(04/09/18)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiradio/2004/0918.html

--------------------------------------------------------------------
[キーワード解説]

● 常任理事国

 国際連合(国連)の安全保障理事会(安保理)は、国際の平和と安全の維
持に関する主要な責任を負い、紛争の平和的解決や集団安全保障を任務とし
た、国連の主要機関の一つです。

 安保理は15の国連加盟国で構成されています。そのうち中国、フランス、
ロシア、イギリス、アメリカの5カ国には常任の議席が与えられており、こ
れらの5カ国を常任理事国といいます。残りの10カ国は国連への貢献度と
地理的配分を考慮した上で、2年の任期で総会によって選出されます。この
10カ国を非常任理事国といいます。

 安保理で決めることには、会議の開催、補助機関の設置、手続規則の採択
などの手続事項と、新規加盟国承認の勧告、加盟国の権利停止の勧告、制裁
措置の発動などの実質事項があります。

 手続事項に関しては理事国15カ国のうち9カ国の賛成で成立します。一
方、実質事項の決定には5つの常任理事国全てを含む9カ国以上の賛成が必
要となり、常任理事国が1国でも反対すれば決定は成立しません。このよう
に常任理事国には拒否権があり、安保理の議決に強い影響力を持っています。

 安保理の基本的構成は国連創設当初から変わっていません。しかし、国連
創設時から現在までの間に、国際社会における政治的・経済的な勢力地図は
大きく変化してきました。近年の安保理では、従来の安全保障の分野のみな
らず、効果的な紛争予防のため、人道・開発の分野、経済・社会の分野での
役割の重要性が高まってきています。

 こうした点を踏まえ、安保理の構成が現在の国際社会の状況に適合したも
のになるよう改革し、安保理の機能を強化していく必要があります。

--------------------------------------------------------------------
[編集後記]

 日朝平壌宣言から2年。「家族会」「救う会」「議員連盟」の方々とお会
いして、北朝鮮による拉致被害者のご家族の切実なお気持ちを伺いました。
経済制裁を行ってもっと「圧力」をかけるべき、というきついご意見もいた
だきました。5人の被害者とそのご家族の帰国は実現しましたが、政府とし
ては、北朝鮮に残された安否不明の方々を取り戻すために何が効果的か、常
に考えつつ、拉致問題の全面的解決に向けて引き続き全力で取り組んでまい
ります。
 昨日、総理が国連総会で演説しましたが、私も国連の会議で小型武器につ
いて演説した経験があります。世界では、毎年50万人以上が、小型武器の
犠牲になっています。イラクを例にとっても、多くの家庭に小型武器があり
(テロリストや武装勢力が使用しているAK47(カラシニコフ)といった
自動小銃も小型武器です)、復興の阻害要因のひとつとなっています。家庭
から小型武器が放逐されれば住み易い社会になることは確かです。「事実上
の大量破壊兵器」とも言われる小型武器問題は、日本が国連でイニシアティ
ブをとっている重要分野のひとつです。(せいけん)

杉浦内閣官房副長官プロフィール杉浦内閣官房副長官

--------------------------------------------------------------------
[ご意見、ご感想]

 おんらいん読者感想
  ※メールマガジンの登録者が対象です。(9月26日まで)
====================================================================
[小泉内閣メールマガジン]

<バックナンバー・配信先変更・配信中止>
  http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/

総編集長:内閣総理大臣 小泉純一郎
編集長:内閣官房副長官 杉浦正健
発行:内閣官房内閣広報室(〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1)