小泉内閣メールマガジン 第161号 ========================== 2004/10/28 ★☆ 小泉内閣メルマガ英語版、携帯版の読者登録を受付中です。 ☆★ 英語版の登録はこちらから http://www.mmz.kantei.go.jp/add_e.html 携帯版の登録はこちらから http://www.mmz.kantei.go.jp/add11.html -------------------------------------------------------------------- □ 目次 [らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ] ● 新潟県中越地震と日本人人質事件 [大臣のほんねとーく] ● イラク復興の主役は(外務大臣 町村信孝) [シリーズ郵政民営化] ● 良い民営化とは。(総務大臣 麻生太郎) [小泉内閣の動き] ● 新潟県中越地震の被災地を視察 など [キーワード解説] ● 直下型地震 ==================================================================== [らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
● 新潟県中越地震と日本人人質事件 小泉純一郎です。 23日に新潟県中越地方で発生した地震は、たいへん大きな被害をもたら しました。26日、現地を視察し、突然家をうしなった方、家族をうしなっ た方、その後も余震が続くなかで、いまだに家にもどることができずに途方 にくれている状況がよくわかりました。 犠牲となられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被害にあわれた方々 に心からお見舞いを申し上げます。 大きく地割れして陥没した道路や木が根こそぎなぎ倒された土砂崩れの跡。 そして、体育館やテント、車の中で避難生活を余儀なくされている被災者の 方々にお会いし、いろいろな要望をお聞きしました。食料が十分に届かない、 寒さが厳しくなる中で毛布が足りない、心のケアの問題、トイレの問題など、 切実な要望ばかりでした。 いろいろな要望にどうやって応えていくのか。地元の地方団体、政府関係 者などが力をあわせて、被災者の支援にあたりたいと思います。 同時に、被災地では、たくさんのボランティアの方々が被災者支援に汗を 流していました。大人だけではなく、学生のボランティアも頑張っていまし た。「自分たちの子供のようなボランティアに助けられて、自分たちも頑張 らなくてはと勇気づけられた。」という被災者もいました。 被災者だけでなく、現地の役場の防災担当者のみなさんは、連日被災者の お世話や支援にあたっていて、相当疲れがたまっていると思います。なかに は、過労で倒れる担当者も出てきました。日本全国の自治体に防災担当の職 員がいますので、そういう人たちの間でお互いに協力ができないかというこ とも検討していきたいと思います。 いろいろな声を率直にうかがって、何ができるか、よく考え、きめ細かな 対応ができるように全力を挙げてまいります。 先週日本を襲った台風23号も各地に大きな傷跡をのこしました。昨日( 27日)午前中、兵庫県豊岡市の被災現場に飛んで、一階の天井近くまで浸 水し、泥だらけになってしまった家々やカバン工場などを視察しました。一 週間たってもこれだけひどい状況で、いったん水につかってしまった物は使 い物になりませんし、工場の機械も処分するしかありません。台風と地震。 どちらも一体的に考えて、しっかり対策をとってまいります。 昨日(27日)早朝、イラクで日本人が武装勢力の人質になりました。メ ルマガでも何度も説明しましたが、自衛隊は、イラクでイラク人のために人 道復興支援活動に従事しているのです。この活動を中止する考えはありませ ん。 全く何の関係もない日本人を捉え、拘束する犯人たちの行為は、まさにテ ロ行為であって、決して許されないことだと思います。直ちに人質を解放す ることを求め、世界各国や日本のことをよく理解しているイラクの人々等に も働きかけて、人質救出のため全力を挙げてまいります。 昨日(27日)の夕方、アテネ・パラリンピックで大活躍した日本選手団 の皆さんを官邸に招き、その活躍をねぎらいました。日本選手団は過去最高 の52個のメダルを獲得。メダルを取った人も取れなかった人も、厳しい練 習に耐えて実力を出し切った充実感からでしょう、皆さん実にさわやかな笑 顔でした。 選手たちの笑顔を胸に、いかなる困難があっても、くじけることなく、改 革に邁進してまいります。 -------------------------------------------------------------------- [大臣のほんねとーく]
● イラク復興の主役は(外務大臣 町村信孝) 外交に小休止なし。外務大臣を拝命してちょうど1カ月たった今、そのこ とを実感しています。就任10日目に2泊5日でワシントンとハノイを訪れ て、アメリカ政府の要人やアジアとヨーロッパ8カ国の外相と会談し、東京 でも3週間に38人の外国の方々とお目にかかりました。 話の内容は多岐にわたりましたが、その中でも私が最も多くの方と時間を かけて話し合ったのが、イラクの復興支援についてです。10月13、14 の両日東京でこの復興支援に関する国際会議が開かれ、私自身、各国代表の ために歓迎レセプションを開き、会議にも参加したからです。 イラクの情勢は依然厳しいものがありますが、日本は自衛隊をはじめとす る人的貢献と2007年までに最大50億ドルのODAによる支援を車の両 輪として、力強い支援活動を行っています。その日本が呼びかけたこともあ って、今回の会議には、フランス、ドイツ、ロシアを含む53カ国、4国際 機関の代表が出席し、イラク支援の輪を広げることができました。 中でも印象的だったのはイラク暫定政府の代表団です。副首相のサーレハ さん。計画大臣のハーフェズさん。いずれも、とてもしっかりした方々で、 自分たちの復興戦略を力強く表明するとともに、日本の支援に心からの感謝 の気持ちを述べられました。私が嬉しかったのは、イラク代表の皆さんがサ マーワでの自衛隊の活動を高く評価し、「サマーワはイラク復興支援のモデ ルであり、日本はこれを誇りに思うべきだ」と話しておられたことです。 その少し前、サマーワのあるイラク・ムサンナー県のハッサーニ知事も東 京に来られて、私に、日本の支援に対する感謝の念と更なる援助への期待を 伝えられましたが、こうした機会に私からは、常に「イラク復興の主役はイ ラク人自身です。日本も第二次大戦後の荒廃から立ち直る時に、諸外国から の支援を有効に活用させていただきながら、自ら復興計画を立て、国民が辛 抱強い努力をして国家再建を成し遂げたのです」と申し上げています。 イラクで今一番大切なことは、来年1月に予定されている国民議会選挙を 成功裡に行って、民主国家としての新しいスタートを切ることです。私は今 回の国際会議の冒頭で、日本がこの選挙のために4000万ドルの支援を行 うことを発表しましたが、実施に向けてさらにどのような手助けができるか 色々考えて行きたいと思っています。 * 編集部注:この原稿は10月25日にいただいたものです。 -------------------------------------------------------------------- [シリーズ郵政民営化]
● 良い民営化とは。(総務大臣 麻生太郎) 「なぜ郵政民営化をしなければならないの?」とよく聞かれます。もう一 つよく聞かれるのは、「民営化すると何が良くなるの?」ということです。 その答えは、この郵政民営化シリーズの中で、竹中郵政民営化担当大臣から いろいろと説明があると思います。今日は、その答えのヒントになればと思 い、私の考えていることを少しお話します。 郵政民営化は、小泉内閣が全力をあげて取り組んでいる重要な改革です。 しかし、改革には改良も改悪もあります。民営化してサービスが悪くなった、 果ては地方の郵便局を維持するために国から補助金を出さなければならなく なった、というのでは改悪です。改革を行う以上、改良、つまり、良い民営 化をしなければなりません。 郵便局を使っている皆さんが今まで以上に良いサービスを受けられ、郵便 局で働いている人達がやる気が出て、国にとってもメリットがある、そうい う民営化にするためにはどうしたら良いでしょうか。 何よりも、民営化された会社の経営がきちんと成り立つことが大事です。 今でも郵便、郵便貯金、簡易保険の3つのサービスはどれも黒字です。それ が民営化されたら、赤字になった、値上げした、過疎地の郵便局を閉めた、 というのでは民営化する意味がありません。 とりわけ、窓口ネットワーク会社というものが作られることになっていま す。この会社が経営的に自立することができ、今まで郵便局ではやっていな かったサービスをどうやって皆さんに提供していくか、が一つの鍵となるで しょう。 今、全国どこへ行っても、郵便局で郵便、郵便貯金、簡易保険の3つのサ ービスが提供されています。職員が2人や3人の小さい局でも効率的に運営 していて、全国津々浦々で郵便局が成り立ってきたのです。市町村合併が進 み、自治体も経営の効率化が求められています。郵便局が郵便、郵便貯金、 簡易保険はもちろん、市町村の行政サービスを肩代わりしたり、民間の商品 を取り次いだり、ますます便利になるような仕組みにしなければなりません。 今、郵便局では、27万人の職員、10万人の非常勤職員が働いています。 こんな大きな会社を経営した人はいません。職員が働きがいをもって、よし やるぞ、という気にならなければ、いくら経営陣ががんばっても良い会社に はなりません。 これからも、良い民営化ができるよう、また、最初に申し上げた疑問に答 えられるよう、積極的に貢献していきます。 -------------------------------------------------------------------- [小泉内閣の動き] ● アテネパラリンピック選手団を表彰(04/10/27) http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2004/10/27para.html 幅広い種目で活躍し、金17個を含む過去最多の52個のメダルを獲得 したアテネパラリンピックの日本代表選手団を小泉総理が表彰 ● 台風23号の被災地を視察(04/10/27) http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2004/10/27hyougo.html 兵庫県豊岡市の堤防決壊現場や浸水で被害を受けた地区を訪れ、被害状 況を視察するとともに、被災者を激励 ● 新潟県中越地震の被災地を視察(04/10/26) http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2004/10/26nigata.html 小千谷市や長岡市の避難所を訪れ、被災者にお見舞いと激励をするとと もに、新幹線の脱線事故現場や孤立した山古志村の状況などを視察 ● 日・ハンガリー首脳会談(04/10/25) http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2004/10/25hungary.html ジュルチャーニ首相と会談し、経済、社会、文化などでの関係強化のた め、民間有識者による「日本・ハンガリー協力フォーラム」の設立に合意 -------------------------------------------------------------------- [キーワード解説] ● 直下型地震 今月23日に発生し、マグニチュード6.8(暫定値)、最大震度6強を 記録した地震は、新潟県中越地方に家屋の倒壊やがけ崩れなどの甚大な被害 をもたらしています。この新潟県中越地震は「直下型地震※」の一つと言わ れます。 地球の表面を覆う巨大なプレートには、数多くの断層があります。陸上の 地中の浅い部分でこの断層が動くときに発生する地震は、よく直下型地震と 呼ばれます。一般に震源からの距離が近くなるため、被害の及ぶ範囲は比較 的狭いかわりに強い揺れが地表に伝わり、大きな被害をもたらします。19 95年に発生した阪神・淡路大震災もこのタイプの地震で、神戸など周辺地 域に壊滅的な被害をもたらしました。 一方、プレートが重なり合う海溝で、海溝に引きずり込まれたプレートが 跳ね上がって元に戻るときに発生する地震を、海溝型地震と呼びます。一般 に、直下型に比べて地震の規模が大きく、海底を震源とするために津波が発 生しやすくなるなど、広い範囲に被害を及ぼします。1923年に発生した 関東大震災はこのタイプの地震でした。 日本列島は海洋プレートと陸側のプレートが重なり合う場所にあるため、 我が国は世界的にみて地震の発生が多い国です。これまでにもたびたび地震 によって大きな被害を受けてきました。 海溝型の地震については、いつ発生してもおかしくないと言われる「東海 地震」や、今世紀前半にも発生が心配される「東南海地震」があり、東海地 震は予知体制の整備を、東南海地震は津波への対策を進めています。また、 政府として、全国各地にわたる震度観測点の設置など、さまざまな防災対策 を行っていますが、直下型の地震の予知は困難だといわれています。 このため、普段から、身の回りの家具の固定、非常用の食料や飲料水の備 蓄、広域避難場所の確認など、地震に対する備えを心がけることが大切です。 ※ 「直下型地震」は学術的な用語ではありませんが、今回のような地震を 表現する用語として一般に使われています。 -------------------------------------------------------------------- [編集後記] 23日に発生した新潟県中越地震は、避難者が10万人を超え、現在も余 震が続いています。被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。甚大な 被害やうち続く余震に不安にさいなまれている被災者の方々や、現地で昼夜 を問わず災害支援に当たられている皆さんの献身的に努力されている姿をみ て、子どもの頃に起きた東南海大地震と三河大地震の時、たいへんな思いを したことを想い出しました。今回の地震では、阪神大震災の経験が生かされ、 自治体、自衛隊、消防など、関係各方面で災害発生時の対応が見直されてい たため、地震発生後の初動対応は政府も含め概ねスムーズに進められたと思 います。もちろん、政府として、出来ることはすべてやる、という姿勢で今 後も被災者支援、災害復旧に全力を尽くしてまいります。 イラクで日本人が人質となる事件が起きました。ご家族の方にとってはい てもたってもいられない時間が続いていることと思います。政府は、各国政 府とも協力し、情報収集に努め、人質解放に全力をあげているところです。 (せいけん)
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