小泉内閣メールマガジン 第176号 ========================== 2005/02/17 ★☆ 小泉内閣メルマガ英語版、携帯版の読者登録を受付中です。 ☆★ 英語版の登録はこちらから http://www.mmz.kantei.go.jp/add_e.html 携帯版の登録はこちらから http://www.mmz.kantei.go.jp/add11.html -------------------------------------------------------------------- □ 目次 [らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ] ● 京都議定書の発効 [大臣のほんねとーく] ● 津波被災子ども支援プラン(外務大臣 町村信孝) [ニッポンの元気] ● 菜の花は地域と地球を救う(元滋賀県愛東町長 植田茂太郎) [小泉内閣の動き] ● 京都議定書発効記念行事への参加 など [キーワード解説] ● 京都メカニズム ==================================================================== [らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
● 京都議定書の発効 小泉純一郎です。 昨日16日、地球温暖化を防ぐための京都議定書が発効しました。8年前 にこの議定書が採択された京都の国際会議場には、議定書作成に努力した世 界各国の関係者や一般市民が集まり、記念行事が行われました。私も、官邸 からテレビ会議で参加しました。 地球温暖化の原因と考えられるのが、私たちのふだんの生活からも発生す る二酸化炭素などの温室効果ガスです。このまま温室効果ガスの排出を続け れば、地球規模で、そして将来の世代にわたって、さまざまな影響が生じま す。 日本は、議定書の採択以来、一日も早く発効するように、各国に参加を働 きかけてきました。地球温暖化防止のために世界が協力していく枠組みがよ うやく発効したことを心から歓迎します。 日本は、世界の先頭に立って地球温暖化対策を進めていきます。日本には 太陽光発電や燃料電池、低公害車など優れた環境技術があります。こうした 技術を各国へ普及し、地球規模での温暖化対策に貢献していきたいと思いま す。 米国など温室効果ガスを多量に排出している国でいまだに京都議定書を批 准していない国がありますし、中国やインドなどの国には温室効果ガスの排 出削減目標を達成する義務がかかっていません。今後は、より多くの国が共 通の仕組みのもとで温暖化防止のために協力していけるように、努力してま いります。 日本は、温室効果ガスの排出を、2008年から2012年の5年間の平 均で、1990年レベルから6%削減する義務があります。2002年は、 逆に8%増えましたから、合計で約14%削減しなければなりません。 日本の削減目標の達成は決して簡単ではありませんが、政府の公用車を3 年間ですべて低公害車に切り替えたように、これからも政府が率先して対策 をとるとともに、国民一人ひとりの行動を支援して、温暖化防止に向けた行 動の輪を広げていきたいと思います。 京都議定書の発効は、地球温暖化防止に向けた大きな一歩です。かけがえ のない地球を子や孫の世代に、より美しく保全していくために、世界のみな さんとともに協力していきましょう。 -------------------------------------------------------------------- [大臣のほんねとーく]
● 津波被災子ども支援プラン(外務大臣 町村信孝) 今回のスマトラ島沖地震と津波は未曾有の災害となりました。日本人の方 々にも多くの犠牲者が出たことは誠に残念なことであり、亡くなられた方々 の御冥福をお祈りするとともに残された御家族に対しお悔やみを申し上げま す。 私自身、災害発生直後、インドネシアとタイを訪問し、被害の大きさを目 の当たりにしました。その甚大な被害の中で、被災者の方々が一所懸命に復 興に取り組まれ、日本の緊急援助隊やNGO(非政府組織)の皆さんが献身 的に活動される様子が今でも印象に残っています。私も彼らの姿に心打たれ、 被災地域の復興に全力で貢献したいとの思いを強くしました。 私が特に心を痛めているのは、被災した子ども達のことです。私は、テレ ビの報道等を通じて、親を失った子ども達を言葉巧みに誘い、街に連れてい って人身売買してしまうという、まことに悪辣な大人がいることを知り、怒 りを抑えることができませんでした。 私は、外務大臣として、1月13日、ユニセフ(国連児童基金)、IOM (国際移住機関)等の国際機関の代表者や日本のNGOの方々を大臣室に招 き、会議を開いて、子ども達のためにどのような活動ができるか話し合いま した。その上で、国際機関に拠出済みの2億5千万ドルの緊急人道支援のう ち約8600万ドルを活用して、「津波被災子ども支援プラン」を実施する ことを決め、直ちに実施に移しています。 「津波被災子ども支援プラン」の第一の柱は、人身取引の防止、離散家族 の再会、保護施設の整備、心のケアなど、「子どもの保護」です。第二の柱 は、破傷風やはしか等の予防接種、飲料水やトイレの提供を通じた感染症防 止対策、粉ミルク等による栄養補給といった「子どもの生存」のための対策 です。 また、支援の実施に当たっては、現場で活動する日本のNGOとも連携を 図っていく考えです。現場の様子については先日、被災地を視察した黒柳徹 子ユニセフ親善大使からも報告を受けましたが、ユニセフなどの国際機関が 現地にて熱心に支援活動を行っていることを大変心強く思っております。 私は、被災した子どもたちには、様々な困難を乗り越えて明るく前に進ん で頂きたいと願っており、日本としてもそういう子ども達をできる限り支援 していきたいと考えています。 --------------------------------------------------------------------
[ニッポンの元気] ● 菜の花は地域と地球を救う(元滋賀県愛東町長 植田茂太郎) 「えーっ、菜の花が燃料になるのか」と小泉総理が感心された。 去る1月13日首相官邸で開かれた「農業・農山漁村の明日を語る会」で、 愛東町の菜の花エコプロジェクトを紹介した時のことです。 琵琶湖を汚す家庭からの廃食油をなんとかしようということがきっかけで した。すでにドイツでは、軽油に代わる燃料としてナタネが活用されていま した。だとしたら、廃食油の燃料化も可能ではと、ひと粒で二度おいしいア イデアを考え出されたのが、せっけん運動以来ずっと愛東町の環境問題にご 指導いただいている滋賀県環境生協理事長の藤井絢子さんです。 公用車がてんぷらを揚げるにおいをさせながら動き出した時は、本当に驚 きと感激でした。 転作田に菜の花を栽培し、花を楽しんだ後搾油します。純粋の国産ナタネ 油として学校給食や家庭で活用、食用後は廃食油として回収します。この廃 食油はせっけんとバイオディーゼル燃料に再生し、公用車、トラクター、菜 の花開花時の夜間照明用発電機に活用しています。 現在、菜の花の栽培面積は、10haと少ないですが、大きな波及効果を 生んでいます。 (1)子供たちの環境体験学習の場となり、(2)春の風物誌として多く の観光客を集め、菜の花畑の真中にある「道の駅あいとうマーガレットステ ーション」では年間40万人の人々が訪れ、環境こだわり農産物など約6億 円を売上げ、(3)何よりも生産者の皆さんがやりがいを持って元気に働い ており、健康で、特に女性は県下一の長生きの町となっています。 バイオディーゼル燃料は、石油と異なり、発生する二酸化炭素の量は菜の 花が大気中から吸収した量と同じとみなされ、地球温暖化防止に役立つとい うことです。今では愛東町のこの小さな取組みが、全国に発信され、多くの 自治体や団体で取り組まれています。本当にすばらしいことです。 しかし、菜の花栽培の採算性の問題、バイオディーゼル燃料の課税や規格 の問題など課題もあります。国として、この菜の花エコプロジェクトに、ぜ ひ力を入れていただきたいと思います。 * 編集部注:平成17年2月11日、市町村合併により、愛東町は近隣の 市や町とともに「東近江市」に生まれ変わりました。 -------------------------------------------------------------------- [小泉内閣の動き] ● 京都議定書発効記念行事への参加(05/02/16) http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/02/16giteisyo.html 京都で開催された記念行事の「世界からのメッセージリレー」の冒頭、 総理大臣官邸からテレビ会議を通じてメッセージを発信 ● 小泉総理の談話(京都議定書の発効について)(05/02/16) http://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2005/02/16danwa.html ● 日・パプアニューギニア首脳会談(05/02/14) http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/02/14papua.html ソマレ首相と会談し、スマトラ沖の地震津波や、パプアニューギニアの 経済発展に向けた日本の協力について意見交換 ● 北海道札幌市を訪問(05/02/10〜11) http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/02/10sapporo.html <ビデオ> http://www.kantei.go.jp/jp/koizumivideo/2005/02/10sapporo.html 「さっぽろ雪まつり」会場や陸上自衛隊真駒内駐屯地を視察 -------------------------------------------------------------------- [キーワード解説] ● 京都メカニズム 昨日、先進国の温室効果ガス削減の数値目標を定めた「京都議定書」がい よいよ発効しました。「京都メカニズム」とは、温室効果ガスの削減を国際 的に連携して確実に進めるための仕組みとして議定書で定めたもので、「ク リーン開発メカニズム(CDM)」「共同実施(JI)」「排出量取引」の 3つからなります。 「クリーン開発メカニズム」とは、例えば、日本とタイが協力してタイ国 内でゴムの木の廃材による発電をするなど、先進国と途上国が共同で排出削 減に取り組んだ場合、これによる温室効果ガスの削減分を投資国(日本)の 削減分とする仕組みです。 「共同実施」とは、例えば、日本とロシアが協力してロシア国内の古い発 電所を排出ガスの少ない発電所に建て替えるなど、先進国同士が協力してプ ロジェクトを実施した際に、これによる温室効果ガスの削減分を、投資国 (日本)の削減分とする仕組みです。 「排出量取引」とは、目標以上に排出量を削減したり、森林などによる吸 収量を増やした先進国と他の先進国との間で、排出枠を売買する仕組みです。 我が国のようにすでに省エネ対策が進んでいる国では、国内のみで目標を 達成することは困難です。一方、効率改善の余地の多い国では、温室効果ガ スを減らすための経済的コストが低くなります。こうした国の間で投資や取 引といった市場メカニズムを活用する点が京都メカニズムの特徴です。 現在、政府の地球温暖化対策推進大綱では、削減目標6%のうち、0.5 %は産業部門などからの排出量を削減することで、3.9%は森林による吸 収量を確保することでそれぞれ対応し、残りの部分について京都メカニズム を活用することとしています。 地球温暖化を防止するために、我が国が持つ優れた環境技術を京都メカニ ズムやその他の国際協力を通じて途上国などに普及し、地球規模での温暖化 対策の推進に貢献していく必要があります。 ※ 環境省ホームページ(京都メカニズム情報コーナー) http://www.env.go.jp/earth/ondanka/mechanism/index.html -------------------------------------------------------------------- [編集後記] 今日17日、愛知県常滑(とこなめ)市沖に成田・関空とならぶ空の拠点 として中部国際空港(愛称:セントレア)が供用を開始します。13日に行 われた開港記念式典には私も出席しましたが、来月開幕する「愛・地球博」 の名誉総裁でもある皇太子殿下が「「愛・地球博」の空の玄関ともなります。 国内はもとより、世界の各国から多くの人々をお迎えできることを、大変う れしく感じております。」とのすばらしいお祝いの言葉を述べられました。 地球規模での交流がすすむ今日、国際拠点空港は我が国の国際競争力向上の 核となるものです。小泉内閣が掲げる2010年までに日本を訪れる外国人 旅行者数を1000万人に、2006年までに海外からの対日投資を倍増す るといった目標に向けて、中部国際空港が多くの人・物を迎えてくれること と期待しています。(せいけん)
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