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小泉内閣メールマガジン 第177号 ========================== 2005/02/24

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□ 目次

[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
● 「もったいない」の心

[大臣のほんねとーく]
● u−Japanについて(総務大臣 麻生太郎)

[ニッポンの元気]
● 攻めて守り、そして育てる
  (西いわみ農業協同組合代表理事常務 岡崎時明)

[特別寄稿]
● JICAの一員として津波被害支援に参加して
  (タイ国家警察科学捜査局鑑識課 戸島国雄)

[小泉内閣の動き]
● スペシャルオリンピックス冬季世界大会聖火隊の表敬 など

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[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
小泉総理大臣プロフィール 英語版はこちらから
● 「もったいない」の心

 小泉純一郎です。

 先週の金曜日、官邸でケニアのマータイ環境副大臣とお会いしました。
マータイさんは、長い間アフリカに緑を増やそうと植林を続け、その功績で
ノーベル平和賞を受賞された女性です。

 マータイさんは、日本に来て「もったいない」という言葉を学んだと話し
てくれました。

 「日本人は物を大切にし、日本の環境保護はとても進んでいる。これは
『もったいない』という気持ちが日本人にあるからだ。『もったいない』の
精神を是非アフリカにも広めたい。」と言っていました。

 私も、この「もったいない」という気持ちは、とても大切だと思います。
「もったいない」という言葉は、外国人にはわかってもらえないと思ってい
たので、マータイさんの話をきいて、これは、逆に、私も世界に広めていか
なければならないと思いました。

 去年の6月の先進国首脳が集まったG8サミットで、私は、「ゴミを減ら
し、使えるものはくりかえし使い、ゴミになったら資源として再利用する社
会づくり」を提案して、各国首脳から賛同を得ました。英語で言うと、ゴミ
を減らす「リデュース」、くりかえし使う「リユース」、再利用する「リサ
イクル」、三つともRが頭文字なので「三つのR」と呼んでいます。

 これからは、この「三つのR」と「もったいない」を一緒に世界に広げて
いきたいと思います。

 先週のメルマガで、京都議定書のお話をしたところ、読者のみなさんから、
「もっと自分たちでできることがないか考えたい。」「家庭でできることを
具体的に教えてほしい。」というメールをたくさんいただきました。

 温暖化の原因は、工場や事業所、飛行機、船などの乗り物などから排出さ
れる温室効果ガスのほかに、家庭やマイカーなどからでる二酸化炭素が大き
な割合を占めます。

 ですから、国や地方自治体、そして産業界が率先して取り組まなければな
らないことはもちろんですが、私たち一人ひとりが、地球温暖化防止のため
に、身の回りでできることから始めることがとても大切だと思います。

 例えば、暖房や冷房の温度を1度ゆるめるだけで、年間の二酸化炭素排出
量を日本全体で数万トン減らせます。長い時間テレビを見ないときは、スイ
ッチを切るだけでなく主電源を切ったり、コンセントから抜くこと、お風呂
の残り湯をすてないで洗濯に使うこと、買い物に行くときは買い物袋を持参
することなども、二酸化炭素の排出抑制に効果があります。

 暖房便座のついたトイレは、使わないときにふたを閉めているだけでも一
家庭あたりの二酸化炭素の排出を年間18キログラム減らせるそうです。

 この春に完成する総理大臣公邸には、太陽光発電はもちろん、風力発電や
二酸化炭素を出さない燃料電池発電システムを入れることにしました。私も、
小さいことでも身の回りでできることを積み重ねるよう心がけています。

 ディーゼル車の排出ガスは、今年の10月から世界で一番厳しい規制が適
用になりますが、2009年にはさらに厳しくして、粒子状物質の排出は実
質的にほとんどゼロにする基準を導入する方針を出しました。

 これからも環境と経済の両立をはかるために、できる限りのことをしてい
きたいと思います。

 今週土曜日から長野で知的障害者の自立と社会参加を目的にしたスペシャ
ルオリンピックスが開催されます。はるばるアテネで灯した聖火が、長野の
開会式会場へのトーチ・ランの途中、官邸にも来てくれました。

 スペシャルオリンピックスは、アメリカの故ケネディ大統領の妹さんが知
的障害のある人たちにスポーツを楽しむ機会を提供しようと自宅の庭を開放
したことが始まりだそうです。今回の冬季世界大会には、世界86カ国、約
2700人の選手団が参加し、国や言語の違いを超えてともに楽しむ大会に
なります。

 土曜日には、開会式に出席して、選手たちを激励するつもりです。素晴ら
しい大会になることを期待しています。

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[大臣のほんねとーく]
麻生大臣プロフィール
● u−Japanについて(総務大臣 麻生太郎)

 皆さんは、「ユビキタス」という言葉をご存じですか?元々は「至る所に
ある」という意味のラテン語ですが、今や情報通信分野の一大キーワードの
一つです。

 90年代のいわゆるインターネット革命では、世界中のパソコンをネット
ワークで繋ぎ尽くすことで革命をもたらしました。でも、それは、あくまで、
パソコン中心の、パソコンの前に座っているかぎりでの革命でした。

 今では、携帯インターネットが普及しましたし、トロンの技術を応用した
直径わずか0.4ミリの電子タグのシステムも実用化されつつあります。例
えば、冷蔵庫が、中に入っている牛肉から賞味期限の情報をもらったり、そ
の情報を外出先から取り出したりするなど、人とモノ、モノとモノとの通信
ができるようになります。

 このように、「いつでも、どこでも、誰でも、何とでも」簡単につながる
ネットワーク社会のことを「ユビキタスネット社会」と言います。まだ初歩
的な段階ですが、もう手の届く所まで来ていると言うこともできます。

 では、そのようなユビキタスネット社会、すなわち「u−Japan(ユ
ビキタス・ジャパン)」を実現することによって、どう社会が変わるでしょ
うか。

 キーワードは、「活力ある高齢化社会」です。これからは高齢化が大きな
課題となってきますが、例えば、従来であれば「要介護者」となっていた方
であっても、情報通信技術(ICT)を活用すれば、遠隔勤務をしたり、電
子タグに道案内をしてもらって自分の力で外出したりできるようになります。
お年寄りはもちろん、身体障害者や心身障害者も積極的に社会参加できるよ
うになるのです。

 また、こういった仕組みを技術的に下支えするものはブロードバンドやデ
ジタル放送、さらには薄型テレビ等の情報家電。どれも我が国が得意とする
ものです。我が国経済を再生し、力強く革新する絶好のチャンスと捉えるこ
ともできます。

 皆さん、u−Japanを実現し、もう一度、元気で活力ある日本を取り
戻そうではありませんか。

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岡崎氏プロフィール
[ニッポンの元気]
● 攻めて守り、そして育てる
  (西いわみ農業協同組合代表理事常務 岡崎時明)

 「台湾にヘルシー米(西いわみヘルシー元氣米)を輸出してみないか?」

 ある日、突然、県庁(島根県)から声がかかった。当初耳を疑ったが、親
日的な台湾が2002年WTOに加盟し、「安全で美味しく適正な価格」で
あれば日本産米の需要があり、台湾を販路のひとつとしたらどうかという理
由からであった。

 当時、農林水産省の、生産調整面積配分から米の生産数量配分への変更が
決まっており、「売れない米は作れない」時代がすぐそこに来ていた。また
島根県においては、各単協単位で特色ある米づくり推進運動が進められてお
り、西いわみ農業協同組合(JA西いわみ)においてもヘルシー米を戦略米
にすえていた。

 そういう背景もあり、今後輸出を通じて国内・海外の販路を持ち、両眼で
戦略的に販売を進めていこうと考え、輸出に取り組むことを決断した。

 現在、通年で台北市内高級百貨店においてヘルシー米を販売しており、地
域の特産であるわさび漬、あんぽ柿も輸出を試みた。その都度、現地の消費
者の嗜好にもアンテナをはり、試食販売を繰り返している。

 ヘルシー米の価格(2キロ入り420台湾ドル≒約1400円)は現地の
一般的な米の6倍程度であるが、15年産米は5トン、16年産米は現在ま
でに9トンを販売しており、17年産米については30トンの販売を目指し
ている。

 輸出に取り組んだことで、日本国内で真面目にいいものをつくれば海外へ
の扉を開けることができ、それを求める実需者、消費者が世界にいることが
わかった。

 マーケットの規模は小さいが、生産者にやる気を与え、産地に活気を与え
ることができた。輸出前、生産者42人、生産面積34haであったヘルシ
ー米産地は現在、生産者163人、生産面積100haと拡大した。

 JA西いわみはこれからも信頼関係を大切にし、ヘルシー米の販売に一歩
一歩邁進したい。ものが売れれば産地が変わる、産地が評価されることで生
産者のやる気がでて元気になり、地域も元気になっていく。

 輸出は攻めの戦法であるが結果的に生産者を元気にし、生産者と地域社会
を守ることに繋がった。引き続き売れる米づくりを実践し元気な農家と産地
を育てていきたいと思う。

* 編集部注:平成16年産米から、米の生産調整の方法が、作らない面積
 (生産調整目標面積)の配分から、作る数量(生産目標数量)の配分に変
 わりました。当面の需給調整では都道府県別の生産目標数量は、需要実績
 (実際に消費された量)を基本として客観的な手法により設定されます。
 つまり「需要に応じて作る」ことが基本になります。

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[特別寄稿]
● JICAの一員として津波被害支援に参加して
  (タイ国家警察科学捜査局鑑識課 戸島国雄)

 私は、警視庁を退職した後、2002年4月、JICA(国際協力機構)
のシニアボランティアとしてタイ国家警察科学捜査局鑑識課に派遣され、バ
ンコクの警察士官学校の教官として鑑識捜査指導をしています。

 大津波がタイを襲った際、私はバンコクにいたのですが、翌日、タイ国家
警察の指令により、急遽生徒と共に被害の大きかったパンガー県カオラック
に派遣されました。

 カオラックに向かう道路は緊急車両でごったがえし、到着したのは出発翌
日の夜明け前でした。夜明けを待って海岸一帯を視察すると、通常であれば
明るい太陽の下で遊ぶ子供達のはしゃぐ声が聞こえるきれいな海岸が、見る
も無残な状態でした。崩壊した家屋の中に10時25分で止まったまま放置
されている柱時計が目につきました。

 私達のチームは、被災地を視察した後、約3,000体の遺体が収容され
ている「ニコム寺」を中心に指紋採取活動を開始しました。

 指紋を照合するには、完全に鮮明な指紋を採取する必要があります。気温
35度の毎日で遺体の腐敗が進む中、私は、遺体の指の皮を採り、自分の指
に巻いて指紋を採取する方法を採用しました。タイ国は信心深い国であり、
たとえ亡くなった人でも傷つけるのは嫌がるのではないかと思いましたが、
遺体の確認を今か今かと待っている家族、親族にできるだけ早く返したいと
の一心でした。

 この方法は相当の経験を必要としますが、最初は戸惑っていた私の生徒も
徐々に慣れ、大変な苦労を伴いながら、一日平均200体から指紋を採取し
ました。

 私と生徒達の活動等により、多くの身元が確認され、タイ政府からも感謝
されました。遺体が確認でき、遺族が担当者に手を合わせて丁寧にお辞儀を
し、大切に遺体を運んでいく姿を見ていると、悲しい現実ではありますが、
身元の確認ができて本当によかったと思います。

 私は、1995年から3年間、JICA派遣の5代目鑑識専門家としてタ
イ警察に勤務しましたが、日本の技術協力は、我々の日夜を問わぬ現場での
活動と実践を通じて、タイ警察官一人一人の草の根にしっかり根付いており
ます。今回の津波災害でもタイでは、遺体を冷凍コンテナに保管し、身元の
確認に地元の警察官が全力を挙げていますが、これも、我々が長年かけて伝
授した技術の裏付けがあるからこそと実感しております。

 彼らとともに、これからもこのタイの地で頑張るつもりです。

※ タイのカオラックにおける指紋採取活動の様子
 https://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2005/0224a.html

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[小泉内閣の動き]
● 小泉総理ラジオで語る 京都議定書発効(05/02/19)
 https://www.kantei.go.jp/jp/koizumiradio/2005/0219.html
 
● スペシャルオリンピックス冬季世界大会聖火隊の表敬(05/02/18)
 https://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/02/18sp_olympics.html
<ビデオ>https://www.kantei.go.jp/jp/koizumivideo/2005/02/18sp_olympics.html
  今月26日から長野で開かれる、知的発達障害のある人々のための大会
 であるスペシャルオリンピックスの聖火隊が小泉総理を表敬

● ケニア環境副大臣と会談(05/02/18)
 https://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/02/18kenya.html
  緑化運動を広げた功績でノーベル平和賞を受賞しているマータイ副大臣
 が、日本の「もったいない」という概念を世界に広げたい、と表明

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[編集後記]
 今週26日から長野県でスペシャルオリンピックス冬季世界大会が開かれ
ます。先週、この大会のためにアテネで採火された聖火を官邸で総理ととも
にお迎えしました。86の国と地域から、1900人の知的発達障害のある
アスリートが参加し、アルペンスキーやフィギュアスケートなどの競技で自
分の目標や可能性に挑戦します。長野大会の運営は約1万人のボランティア
が支えます。ボランティアとして参加できない方でも、すべての競技は無料
で観戦できます。スポーツを通じて、アスリートとボランティア・ご観戦の
皆さんが勇気、喜び、感動を分かち合い、障害や国籍を超えた心のバリアフ
リーを実現していただきたいと思います。
 読者から「スマトラ島沖地震及び津波災害に対する寄付金を免税すること
で民間からの寄付金がもっと集まるのでは」とのご意見が寄せられました。
自治体や日本赤十字社などを通じた寄付については、所得からの控除を認め
て税を免除する措置がとられています。くわしくは下記ホームページをご覧
ください。(せいけん)

※ 2005年スペシャルオリンピックス冬季世界大会ホームページ
 http://www.2005sowwg.com/

※ 首相官邸ホームページ(お答えします)
 https://www.kantei.go.jp/jp/q&a/index.html

杉浦内閣官房副長官プロフィール杉浦内閣官房副長官
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  https://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/

総編集長:内閣総理大臣 小泉純一郎
編集長:内閣官房副長官 杉浦正健
発行:内閣官房内閣広報室(〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1)