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小泉内閣メールマガジン 第178号 ========================== 2005/03/03

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□ 目次

[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
● 都会の地下農場

[大臣のほんねとーく]
● 我が国の将来を支える若者の雇用について(厚生労働大臣 尾辻秀久)

[特別寄稿]
● 世界最大級の国際会議が沖縄にやって来る(沖縄県知事 稲嶺惠一)
● 挑戦
 (青年海外協力隊13年度派遣(エチオピア/バレーボール) 松波康男)

[小泉内閣の動き]
● スペシャルオリンピックス冬季世界大会開会式への出席 など

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[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
小泉総理大臣プロフィール 英語版はこちらから
● 都会の地下農場

 小泉純一郎です。

 先週木曜日(24日)、東京・大手町のビルの地下にある農場を見学しま
した。先月のメルマガでも、この地下農場をつくった社長に寄稿していただ
いたので、覚えている読者の方もいらっしゃると思います。

 行ってみると、農場は、銀行の本店などが集まるオフィス街のビルの地下、
元は銀行の地下金庫だったところを改造してつくられていました。窓もなく
太陽の光は入りませんが、明るい雰囲気の中で、発光ダイオードなどの人工
照明を利用して、水耕栽培のトマトやイチゴ、サラダ菜のほかに、小さな水
田でお米が作られていました。人工の照明とコンピュータ管理の空調により
いつでも晴れている環境を作ることができるので、作物の成長は自然界より
早いほどだそうです。

 だからといって一日中光をあてていると、植物にもストレスがたまって、
成長速度が遅くなるので、夜は照明を切って暗闇にするそうです。植物にも
ストレスがあるとは知りませんでした。植物も私たちと同じで休養が大切な
のですね。

 話には聞いていましたが、実際に見ると、やはり驚きます。今までの想像
を超える発想ですね。農業というのはこれから無限の可能性を秘めている新
産業だなと思いました。

 26日には、長野で開かれている知的発達障害者のスポーツ大会、スペシ
ャルオリンピックスの開会式に出席し、開会宣言をしました。アジアでの大
会は初めてということでしたが、多くの国々からの参加で盛り上がりました。

 会場はスケートリンクで寒いはずなのに、雰囲気がとてもあたたかくて優
しかったですね。いい大会になることを期待しています。

 開会式の前には、知的発達障害のある人たちが制作した絵画や陶芸の展示
を鑑賞しました。芸術作品には障害はないと感じました。

 知的発達障害のある人たちが、スポーツや芸術で活躍する。そして、多く
の人たちがそれを支える。大切なことだと思います。

 開会宣言の直後に、H-IIAロケット打ち上げ成功という報せも飛び込ん
でうれしい一日でした。

 昨日、来年度予算が衆議院を通過しました。今日から予算審議は参議院に
移ります。改革の推進と経済活性化のために、一日も早く予算が成立するよ
うに努力してまいります。

 今日はひな祭り。ひな人形を飾られたご家庭も多いと思います。官邸のロ
ビーにも先月からおひな様が飾られ、華やかないろどりが添えられました。

 ひな祭りは、女の子のすこやかな成長を祝う日本の伝統行事。

 「親おもう心にまさる親心」とは吉田松陰が残した一節。

 子どもを思う気持ちは今も昔も変わりません。子どもは社会の宝、子供た
ちのすこやかな成長を祈ります。

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[大臣のほんねとーく]
尾辻大臣プロフィール
● 我が国の将来を支える若者の雇用について(厚生労働大臣 尾辻秀久)

 若者の雇用については、失業率が高いことや、アルバイトなどで生活して
いるフリーターの増加が問題とされてきましたが、そうした若者のほかに、
今、日本には、学校にも仕事にも行っておらず、仕事探しもしていない「ニ
ート」と呼ばれる若者が52万人もいます。

 働きたくても働けない、あるいは、働く意欲すら失ってしまっている、そ
んな若者が大勢いることは、若者本人にとっても、日本の将来にとってもた
いへん不幸なことです。

 どうして、このようなことになったのでしょう?

 一つには、若者を取り巻く環境が大きく変化していることがあります。例
えば、私の若い頃には「金の卵」という言葉があったように、かつては新規
学卒者の求人は多くありましたが、今ではそれが大きく減少しています。ま
た、働きたい若者の希望と、若者を採用したい企業の間には、仕事の内容や
必要とされる能力、労働条件など、様々なミスマッチがあります。

 一方で、若者の仕事に対する考え方が変化している面もあります。しかし、
私は、大臣就任後これまでハローワークやヤングジョブスポットを訪問し、
また、若年者の問題に約30年にわたり取り組まれているNPOなどを見学
させていただきましたが、そこで直接言葉を交わした若者は、皆さん真剣に、
今の自分、将来の自分のあり方を模索していました。

 私は、このような思いにこたえ、我が国の将来を支える若者が、意欲と自
信を持って働くことができる社会にしていかなければならないと強く感じま
した。

 この問題の解決のためには、あらゆる立場で関係者が一体となって取り組
むことが重要です。現在「若者自立・挑戦プラン」を推進していますが、今
後、国民各層が一体となった国民運動や、「ニート」対策として合宿形式に
よる若者自立塾の創設などに新たに取り組んでいきます。国民の皆様にも、
地域社会、企業、家庭といった様々な立場でご協力をお願い申し上げます。
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稲嶺氏プロフィール
[特別寄稿]
● 世界最大級の国際会議が沖縄にやって来る(沖縄県知事(第46回米州
 開発銀行年次総会沖縄開催実行委員会会長) 稲嶺惠一)

 中南米の社会的、経済的発展を支援するための米州開発銀行(IDB)の
年次総会がいよいよ38日後、沖縄で開催されます。

 沖縄県は2000年に、九州・沖縄サミット首脳会合の開催地としての栄
誉を得ましたが、これを一過性のイベントに終わらせることなく、その経験
とノウハウを生かして沖縄の自立型経済の構築に向け前進するため、各種国
際会議(コンベンション)の誘致活動に積極的に取り組んでいます。

 その結果、第46回米州開発銀行(IDB)年次総会が本年4月10日〜
12日の3日間、宜野湾市の「沖縄コンベンションセンター」を主会場に開
催される運びとなりました。現在も約25万人の沖縄県系人が住む中南米諸
国と古くから活発な交流を交わしている我が県においてこのIDB総会が開
催されますことは、大変、意義深いものがあります。

 今回、開催されるIDB沖縄総会には、世界46カ国のIDB加盟国から
財務大臣、中央銀行総裁らの政府代表団や民間金融機関、国際機関の首脳ら
約5,000人の参加が見込まれています。規模・質ともに世界最大級の国
際会議となるこの「IDB沖縄総会」は今後の沖縄の「コンベンション・ア
イランド形成への試金石」ともいえるでしょう。

 総会期間中は、会議運営を安全確実に行うのはもちろんのことですが、沖
縄の伝統文化を紹介するウェルカムイベント、世界遺産の「座喜味城跡(ざ
きみじょうあと)」や日本最大の熱帯庭園「東南植物楽園」でのレセプショ
ンを企画するなど、沖縄ならではの演出と魅力、そして、「守礼の邦(くに)」
のホスピタリティーで世界からのお客様をお迎え致します。また、国民から
総会の事業費の一部にあてる寄付金を募るなど大勢の皆様に支えられたイベ
ントにしたいと考えています。

 沖縄が県民をあげて取り組むこのイベントに、皆様のご支援をお願いいた
します。

※ IDB沖縄開催実行委員会ホームページ
 

● 挑戦
 (青年海外協力隊13年度派遣(エチオピア/バレーボール) 松波康男)

 平成13年7月、僕は青年海外協力隊バレーボール隊員としてエチオピア
へ派遣された。当初食事は合わず、停電、断水に悩まされ、果たして2年間
活動していけるだろうか、と不安だった。

 配属先のユースチームで歓迎してくれたのは同僚のコーチ、アベベひとり。
他のコーチは「22歳の日本人に何ができる」と馬鹿にした。選手も同様だ
った。朝10時開始の僕の練習に、時間通りに来る選手など一人もいなくて、
悔しくて不安な毎日を過ごした。

 そんなある日、僕はエチオピア人の試合に参加することになった。おそら
く日本人の選手を見たのは初めてだったと思う。試合後、アベベは僕に「ナ
ショナルチームのコーチをして欲しい。」と言ってきた。

 こうして、新エチオピアナショナルチームはスタートした。

 1年半が過ぎた頃には、食事はおいしく、停電、断水なんてなんとも思わ
なくなっていた。そして僕と彼らの間にも信頼関係ができあがっていた。

 日本開催のバレーボールW杯予選を控えたある日のこと、やむを得ない事
情で、練習を早朝5時から組んだ。こんな時間に来るだろうか、と不安だっ
た。でも、遅れてきた選手は一人としていなかった。

 山裾の体育館、窓から差し込む朝日を浴びて、アップを始める選手たち。
その姿は美しく、輝いていた。涙が出るほどうれしかった。

 でも、負けた・・・。選手たちは声をあげて泣いた。悔しかった。選手に
僕の育った日本を見せたかった。

 飢餓やエイズに苦しむエチオピアで、バレーボールを教えることに疑問を
抱くこともあった。でも、飢える人にパンを、病める人に薬を与えるだけが
援助だろうか。

 僕は彼らに、バレーボールで協力することの大切さを伝え、彼らは僕に、
真剣に生きることの大切さを教えてくれた。それぞれができることで協力し
合い、支え合っていることを実感した。

 今、もっと多くのことを学びたくなって、大学院進学を目指して準備中で
ある。2年間の体験が僕にくれた「挑戦」という贈り物を胸に・・・。

* 編集部注:この原稿は昨年いただいたものです。松波氏は4月から大学
 院に通うことが決まったそうです。おめでとうございます。

※ 現地での活動の様子
 https://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2005/0303a.html

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[小泉内閣の動き]

● 日・サモア首脳会談(05/02/28)
 https://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/02/28samoa.html
  トゥイラエパ首相・太平洋諸島フォーラム議長と会談し、太平洋・島サ
 ミット、二国間協力などについて意見交換

● スペシャルオリンピックス冬季世界大会開会式への出席(05/02/26)
 https://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/02/26sp_olympics.html
<ビデオ> https://www.kantei.go.jp/jp/koizumivideo/2005/02/26sp_olympics.html
  アジアで初めて、長野県で開かれている知的発達障害のある人々の自立
 と社会参加を目的としたスポーツ大会の開会式に出席し、開会を宣言

● 「IT政策パッケージ2005」の決定(05/02/24)
 https://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/02/24it.html
  IT戦略本部において、世界最先端のIT国家、国民がITによる変化
 と恩恵を実感できる社会の実現に向けた取組を決定

● 地下農場を視察(05/02/24)
 https://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/02/24noujou.html
  都心のビルの地下に作られた、照明や室温などをコンピューターで制御
 し、土を使わない水耕栽培で野菜を生産している農場を視察

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[編集後記]
 先週号のらいおんはーと「『もったいない』の心」に、読者の皆さんから
大きな反響がありました。「懐かしい言葉です」「資源の少ない日本でこそ
広めるべき」「本当の意味は『尊い』だと思います」など、さまざまな感想
が綴られました。私の故郷三河では「もったいない」を「おとましい」と言
います。私の子供時代は、モノ不足で、まさにすべてが「おとましい」時代。
農家ばかりだった我がふるさとは完全循環型社会でした。照明は一灯。調理
や暖房などの燃料には藁や桑の木の根っこを干したものなど身近に手に入る
ものを使い、灰はもちろん糞尿も腐らせて肥料として田畑にまきました。水
は、井戸からつるべで汲み上げ、米のとぎ汁も腐った水も捨てずに畑にまき
ました。食事は箱膳。箱の中に各自の箸や茶碗、湯呑みなどが入っていて、
食後は食器にお茶を注いで飲み、そのまままた箱にしまいます。毎食後食器
を洗うなんて想像もできませんでした。衣服は買うものでなく作るもの。畑
で栽培した綿の種を除き、綿打ちして糸を紡ぎ、当時はどこの農家にもあっ
た機織り機で祖母が布を織っていました。新品の服はゴワゴワして痛かった。
着られなくなった服は糸をほぐして再利用。お古、おさがりもありがたいも
のでした。祖母が「さわってはいけない」と後生大事にしていた行李(こう
り)の中身は端切(はぎ)れや和紙。そんなくらしが当たり前だったのが、
つい半世紀前の日本です。たくさんのメールを拝見していたら、こんなこと
を思い出しました。(せいけん)

杉浦内閣官房副長官プロフィール杉浦内閣官房副長官
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総編集長:内閣総理大臣 小泉純一郎
編集長:内閣官房副長官 杉浦正健
発行:内閣官房内閣広報室(〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1)