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小泉内閣メールマガジン 第180号 ========================== 2005/03/17

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□ 目次

[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
● 国際緊急援助隊

[大臣のほんねとーく]
● 新たな「食料・農業・農村基本計画」の答申を受けて
  (農林水産大臣 島村宜伸)

[ニッポンの元気]
● くじけず、おごらず(金亀建設株式会社代表取締役社長 西山周)

[特別寄稿]
● 国際緊急援助隊医療チーム 津波翌朝の派遣
  (スリランカ1次隊 看護師 林晴実)

[小泉内閣の動き]
● 愛・地球博「日本館」総館長の表敬 など

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[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
小泉総理大臣プロフィール 英語版はこちらから
● 国際緊急援助隊

 小泉純一郎です。

 インド洋スマトラ沖地震と大津波の被災地、インドネシアで援助活動をし
ていた陸上自衛隊と海上自衛隊による国際緊急援助隊は、先週水曜日の9日
に任務を終えました。最後まで人員や物資の輸送にあたっていた航空自衛隊
も昨日(16日)最後の仕事を終えて、帰国の途につきました。

 日本から派遣された国際緊急援助隊は、医療、防疫、物資や人員の輸送に
あたり、この2カ月間に、6000名以上の被災者を診療し、東京ドームの
10倍にあたる広さに伝染病予防の薬をまき、約2300人に予防接種をし
ました。

 熱帯の雨季という時期に、大災害の直後で道路が寸断されて移動もままな
らない中での救援活動には、大変な苦労があったと思います。

 国際緊急援助隊は、本当によくやってくれました。心から、ねぎらいたい
と思います。

 国際緊急援助隊には、自衛隊のほか、医師、看護師、薬剤師などボランテ
ィアの方々による「医療チーム」、警察、消防、海上保安庁などで構成され
る「救助チーム」、DNA鑑定などの支援を行う「専門家チーム」がありま
す。

 医療チームは、事前に登録いただいた方々に、いざという時には、直ちに
現場に急行してもらう体制になっています。今週のメルマガには、ボランテ
ィアの一人、スリランカで医療活動に携わった看護師の林さんに寄稿しても
らいました。

 今回の援助隊は、ボランティア、自衛隊員など合わせて約1800人。イ
ンドネシアのほか、スリランカ、タイ、モルディブの被災地にいち早く駆け
つけたボランティアの方々のご協力もあり、日本は、各国から感謝されまし
た。

 災害対策に完璧はありません。大きな被害が出たことは残念なことですが、
この援助活動で得た教訓を将来の救援活動に活かしていくことが私たちの使
命だと思います。

 14日夜、マラッカ海峡で日本の船舶が海賊に襲われ、船長はじめ2名の
日本人と1名のフィリピン人が連れ去られました。この地域は、以前から海
賊による襲撃事件があとを絶たず、アジア地域の各国首脳との会談でもいつ
も海賊対策をどうするのかが話題になってきました。

 まず、関係各国と緊密に連絡をとって、連れ去られた3名の一日も早い救
出に全力を尽くします。

 マラッカ海峡は、日本に石油を運ぶタンカーの約7割が通過する、日本に
とってきわめて重要な航路です。この地域の安全のために、各国と協力しな
がら、引き続き日本としてできる限りの対策を講じてまいります。

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[大臣のほんねとーく]
島村大臣プロフィール
● 新たな「食料・農業・農村基本計画」の答申を受けて
  (農林水産大臣 島村宜伸)

 3月9日、いわば「21世紀新農政」の青写真となる新たな基本計画の答
申を食料・農業・農村政策審議会から頂きました。一昨年12月以来、精力
的にご審議いただいた審議会の委員をはじめ、ご意見をお寄せ頂いた多くの
皆様方に、この場をお借りしてお礼申し上げます。

 今回の基本計画のポイントは、農家が消費者の求める農産物を生産し、や
る気と能力のある農業経営者に我が国の農業の中枢を担って頂くような仕組
みを作るとともに、全国各地で芽生えてきている創意工夫に溢れる取組みを
積極的に支援することによって、農林水産物・食品の輸出を5年で倍増する
ことを目指すなど「攻めの農政」に転換し、食料自給率を向上させようとい
うものです。

 農政を進めていくに当たって、食の安全の確保が大前提であることは言う
までもありませんが、その上で、農家と消費者、都市と農村との距離を縮め
ていくことによって、国産農産物が消費者の信頼を得、その結果消費者に国
産農産物を選んで頂けるようにしたいと考えています。もちろん、未来を拓
く新技術の開発、地球温暖化防止にも役立つバイオマスの利用、企業などの
農業への参入といった新しい動きにも十分に対応してまいります。

 一方、我が国では、飽食ともいうべき状況の中で、食料自給率はカロリー
でみた場合40%と先進国の中でも特に低くなっています。これは、コメを
中心とした日本型食生活が徐々に崩れ、畜産物や油脂を多く摂るようになっ
てきたことが要因です。ごはんを一食につきもう一口食べていただければ自
給率は1%向上しますが、実際には、平成9年度から15年度にかけて、1
人1年当たりのコメの消費量は67kgから62kgに減少しています。

 こうした食生活の変化は、生活習慣病の一因にもなっています。国民の健
康を維持するとともに、自給率の向上を図るためには、自らの食生活を見直
すなど国民の皆さんの主体的な取組みも必要です。政府としては、どのよう
な食事をどの程度食べたらよいのかといったことをわかりやすく示した『フ
ードガイド』を作成するなど、実践的な「食育」を推進していきたいと考え
ております。

 将来にわたり豊かな食生活を守り、農業や農村が元気であり続けるために
も、国民の皆さんそれぞれの立場での行動が重要です。新たな基本計画への
ご理解とご支援、ご協力をお願い申し上げます。

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西山氏プロフィール
[ニッポンの元気]
● くじけず、おごらず(金亀建設株式会社代表取締役社長 西山周)

 私の生業は、舗装工事中心の建設会社です。

 当然、昨今の工事の減少に伴う経営の低迷は必至で、特に長年真摯に技を
磨いてきた技能社員をいかに温存し、この状況を乗り切るか、「災い転じて
福となす」の方程式はないのかと悩み、農業に目を向けました。

 そして「建設、農業は表裏」、「食の安全、安心」、「地域農作業の新た
な担い手」、「地産地消」、「地域循環型営農」など盛りだくさんのキーワ
ードとともに2000年秋、私が所有する農地60アールをもとに農業生産
法人「あぐり」を思い切って立ち上げました。

 それは地域の休耕地や担い手不在の農家から田んぼをお借りし、建設技能
工による、脱農薬、脱化学肥料という一見無謀な営農のスタートでした。

 工事が比較的少ない春から秋は松山市近郊では稲作の農繁期で、一定数の
技能社員を一定期間、建設から田んぼへシフトしています。圃場(ほじょう)
一つを工事現場と見て、工程管理に組み込み、原価計算は工事で培ってきた
ノウハウを流用し効率を高めていますが、同じ自然のもと、人工物を造るの
と、作物を育てるのとでは大違いです。

 やはり農家の方はスゴイ。だから地域の農家の方にお叱りも頂戴しながら、
その地域に溶け込む努力を皆で怠らないようにして、地域独特の農習慣や農
作業のコツを習っています。おかげで60アールから出発しましたが、5年
を経た現在、約30ヘクタールの土地を地域からお預かりして、当初の50
倍の土地を耕作しています。

 収穫された米や野菜は愛媛県の「愛媛県特別栽培農産物」の認定を受け、
地元のレストラン、スーパー、ホテルへ直売しています。最も重要な採算面
ですが、規模や技術不足などの問題でもう一息です。四苦八苦です。

 でも、圃場を預かっている責任感、また地域への使命感が奮い立たせてく
れます。

 本来、雇用の安定策としてスタートしたのですから、何とか続けられるだ
けでもありがたいし、なにより我々にとってのキーワードは「地域」です。
地域との融和と発展を考え「くじけず、おごらず」第二種兼業農業法人的な
役割を果したいと思っています。

* 筆者注:「第二種兼業農業法人」とは、本業の建設業の傍ら地域ととも
 に農業を営む法人という意味を兼業農家に置き換えた造語。

※ 農業生産法人「あぐり」 稲作の様子
 
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林氏プロフィール
[特別寄稿]
● 国際緊急援助隊医療チーム 津波翌朝の派遣
  (スリランカ1次隊 看護師 林晴実)

 昨年12月26日午前、私は静岡県焼津市の会議室でイランにおける災害
人道医療支援についての報告をしていた。私の声のあまりの美しさに出席者
の方々も心地よい眠りへと誘われていた頃である。急に携帯電話があちこち
で鳴り始めた。スマトラ沖で大地震という一報だった。

 出席者の殆どは国際緊急援助隊医療チームの中核を担っている面々である。
急に目が覚めた様子で会議室に緊迫した空気が漂った。その2時間後ベンガ
ル湾対岸に津波が到達し、夕刻にはスリランカ政府から日本政府に医療チー
ム派遣の要請が来ていた。深夜に外務省は派遣を決定し、20人から成る医
療チームが結成された。

 私は医療チームの登録看護師でもある。翌朝に成田集合となり、家を出る
までの6時間に4つのことをした。年末旅行キャンセル・留守中の勤務調整
・年賀状なぐり書き・2週間の旅支度である。今回のような発災後24時間
以内の出発という早い政府対応についていくには、個人的な非礼の言い訳な
ど後回しだ。その甲斐もあり、外国の支援チームとして世界で一番早く到着
したということでスリランカ政府から多大な感謝を頂いた。

 私達は東海岸で最も被害の大きいアンパラ県に入り、海岸から1kmほど
の所に診療所を開設した。海岸沿いの小学校・病院・ホテルは完全に破壊さ
れ町の中には船が横倒しになっており、まさに一瞬地形が変わったことを実
感した。

 波にもまれ瓦礫と衝突したことによる縫い合わせる皮膚もないような傷も
多くみられた。同じアジア人として価値観が近いせいもあるだろうか、日本
人の診療所は親切だと評判で遠方からもやってきてくれ、集中豪雨や冠水に
見舞われつつも1週間で千人ほどを診た。

 現地の通訳に言われた。「あなた達が来るのにたいへんな費用がかかって
いるはず。そのお金で被災者を大都市に送り治療を受けさせることも考えら
れる。しかしそうするのではなく日本人がこの地に飛んで来てくれたという
ことに大きな意味があるのです」と。

 日本人の真心・誠実さをスリランカの人々の心に残せたという自負はある。
ひいて2国間の更なる友好につながれば嬉しいことである。その小さな外交
のお手伝いができたことに感謝し、今後さらに災害対応の勉強を重ねていき
たいと決意した次第である。

※  医療チームの活動の様子など

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[小泉内閣の動き]

● 日本・コンゴ民主共和国首脳会談(05/03/14)
 https://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/03/14congo.html
  カビラ大統領と会談し、コンゴの政治情勢、両国の経済関係強化、国連
 改革などについて意見交換

● 愛・地球博「日本館」総館長の表敬(05/03/11)
 https://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/03/11tikyuuhaku.html
  長久手日本館、瀬戸日本館、インターネット上のサイバー日本館の三つ
 の日本館を統括する愛知県出身の竹下景子総館長が小泉総理を表敬

● 日英21世紀委員会メンバーの表敬(05/03/11)
 https://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2005/03/11nitiei.html
   カニンガム英国側座長をはじめ21名の委員が小泉総理を表敬

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[編集後記]
 今世紀最初の万国博覧会「愛・地球博」の開幕まであと1週間。会場の工
事も99.9%完了し、準備万端です。史上最高の6,422万人が訪れた
大阪万博以来35年ぶりに日本で開かれる大規模な万博。「自然の叡智」を
テーマに、自然の素晴らしい仕組みや生命の力を学び、人と地球が調和する
未来の社会を提示します。国内外から訪れるすべての方々に感動していただ
けるような、魅力ある博覧会にするために、政府も一丸となって努力します。
皆さんもぜひ足を運んでください。下記ホームページで見所をご紹介してい
ます。(せいけん)

※ 首相官邸ホームページ(お答えします)
 https://www.kantei.go.jp/jp/q&a/2005/03/17.html

杉浦内閣官房副長官プロフィール杉浦内閣官房副長官
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[ご意見、ご感想]

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総編集長:内閣総理大臣 小泉純一郎
編集長:内閣官房副長官 杉浦正健
発行:内閣官房内閣広報室(〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1)